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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「キック・オーバー」 2012

★★★★☆ あらすじ マフィアの金を奪いメキシコへ逃走するが失敗し、メキシコの最悪の刑務所に入れられてしまった男。 感想 とりあえず刑務所がすごい。金さえあれば家族と暮らせるし、ドラッグから何からなんでも手に入り、まるで一つの町のよう。どこか「マッ…

「服従」 2015

★★★★☆ あらすじ イスラーム党が政権を握ったフランスで、大学教授の男が職を解かれる。 感想 こういう話にリアリティを感じるほど欧州は切実なのかと、改めて認識させられた。確かに最近の欧州のニュースはきな臭いものが多い。自分たちは衰退の道を歩んでい…

「アメリカン・ハッスル」 2013

★★★★☆ あらすじ 無罪放免を条件に、FBIのおとり捜査に協力することになった男女の詐欺師。事実を基にした映画。138分。 感想 子どものように無邪気なFBI捜査官を見ていると、おとり捜査は怖いなと思ってしまった。こんなに巧妙にやる気満々でやられると、善…

「社会はなぜ左と右にわかれるのか 対立を超えるための道徳心理学」 2014

★★★★☆ 感想 道徳は理性によるものか、直感によるものかの考察から始まり、そもそも道徳とは何を基盤にしているのか、そして保守とリベラルとはどういったものか等が、哲学から宗教、人類の進化など多岐に渡る分野を用いて広い視点で展開されており、読み応え…

「ブロークンシティ」 2013

★★★☆☆ あらすじ ある事件をきっかけにNY警察を辞め探偵となった男が、市長に妻の浮気調査を依頼される。 www.youtube.com 感想 それなりのスリルある展開だが、よくよく考えるとストーリー自体は大したことがない。 探偵が依頼人の本当の意図に気づいて義憤…

「宇喜多の捨て嫁」 2012

★★★★☆ あらすじ それぞれの視点から見た宇喜多直家。 感想 最初に、裏切り、毒殺、暗殺を繰り返した梟雄として知られる直家のイメージ通りの姿を描いておいて、そのイメージを揺らがせていく展開が秀逸。 戦いではなく、暗殺や謀殺で領地を拡大していく方法…

「イシューからはじめよ 知的生産の「シンプルな本質」」 2010

★★★☆☆ 内容 生産性を高めるための手法を語った本。 感想 生産性が高い人というのは、一つ一つの仕事をこなすスピードが早い人でも、人よりも多くの時間をがむしゃらに働いている人でもない。その時、その場所で最も重要な問題から取り組む人だ。 仕事で様々…

「一命」 2011

★★★☆☆ あらすじ 狂言切腹が流行る江戸時代、一人の男が井伊家に切腹を願い出る。 感想 序盤の展開は良かったのだが、中盤以降はイマイチ。中盤は貧しく切ない話が続き、侘びしくなる。後半にこの冷えた心を熱くしてくれるものがあれば良かったのだが、昔なが…

「ドリームキャッチャー」 2003

★★★☆☆ あらすじ 少年時代に不思議な少年と交流した経験を持つ仲間が、冬の山小屋に集まる。 感想 どんな内容の映画かよく知らないまま見始めたのだが、途中から予想もしていなかった展開となって驚いた。最初は不思議な能力を持ちながらも、それに悩んでいる…

「ずる 嘘とごまかしの行動経済学」 2012

★★★★☆ 内容 人はなぜ不正を行うのか、どんな時に不正を行うのか、実験の結果を通して考察する。 感想 人はだれでも不正を行う。この本のなかで紹介される実験でも、不正のチャンスがあればみな不正を行っている。そのような行動を取りながらも、みな道徳観や…

「家族はつらいよ」 2016

★★★★☆ あらすじ 三世帯で住む一家の祖母が離婚したいと言い出し、家族を巻き込んだ騒動となる。「東京家族」と同じキャストで制作。 感想 熟年離婚がテーマだと年寄りだけが登場して、どうしても地味な映画になりがちだが、そこに子どもや孫を持ち出すことで…

「ブレス」 2007

★★★☆☆ あらすじ 何度も自殺を図る死刑囚の男と、彼に惹かれ何度も面会する女。 感想 自殺を図る死刑囚、とはよく意味がわからない感じがするが、生きていてもしょうがないと本人が自覚しているということだろう。しかし、実際そうなのかは分からないが、韓国…

「8 1/2」 1963

★★★☆☆ あらすじ 保養地で日々を送る、映画の構想がなかなか湧いてこない映画監督。 感想 現実の世界と空想の世界が交互に描かれ、ストーリーとしては分かりづらく抽象的。きっと監督自身の実体験を映像化しているのだろうが、こんな感じなのだろう。物語を思…

「銃・病原菌・鉄 1万3000年にわたる人類史の謎」 1997

★★★☆☆ 内容 原始時代、人類は各大陸で同じような狩猟採集生活を送っていたはずなのに、やがて一方の大陸が一方の大陸を征服できるほどにまで差がついたのはなぜなのか、なぜその逆ではなかったのか、検証する。 感想 評判の良い本だということは知っていたが…

「ザ・ウォッチャー」 2000

★★★☆☆ あらすじ 恋人を殺され、打ちひしがれていたFBI捜査官の元に、犯人から挑発の郵便が送られてくる。 感想 シリアルキラーものだが、どうにも中途半端。キアヌ・リーブス演じる犯人はあまりヤバイやつ感がなく、せいぜい変人どまり。 見方を変えれば、主…