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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「みんなの進化論」 2009

★★★☆☆ 感想 進化論にまつわる面白い話が展開されるのかと思ったら、全然違った。もっと進化論を取り入れて考えようみたいな話。 冒頭から進化論は敬遠されがちという話で意外な感じがしたが、優生学的なものを連想させたり、欧米では宗教の創造説との兼ね合…

「高校生ブルース」 1970

★★★☆☆ あらすじ 妊娠してしまった女子高生。 感想 時々、仰々しい効果音が流れて笑ってしまう。怪人にでも変身しそうな効果音だ。でも昔のテレビはこんな感じだったな、と懐かしい気持ちにもなる。 現実世界ではともかく、今はフィクションでここまで重々し…

「シン・シティ 復讐の女神」 2014

★★★★☆ あらすじ かつての恋人に翻弄される男、命の恩人の復讐に燃える女、幾つかの物語がシン・シティで繰り広げられる。 感想 前作は見たが、映画の雰囲気と微かにブルース・ウィリスが出てたのを覚えているくらいしか記憶がない。本作を見ているうちにさら…

「虹をつかむ男」 1996

★★★★☆ あらすじ 両親と喧嘩して家を飛び出した青年が、徳島の田舎の映画館で働くことになる。 感想 映画への愛にあふれた映画。ただ、人それぞれに好きな映画というのは違うので、誰かが猛烈に感動している隣で寝ていたりする人もいるからいろいろと難しい。…

「上杉謙信」 1942

★★★★☆ あらすじ 約定を破り攻め込んできた武田信玄に怒り、決死の覚悟で戦いを挑む上杉謙信。 感想 第4次川中島の戦いを中心に描いた作品。決戦の火蓋が切られるまでの静かな描写と、いざ戦が始まった時の激しい描写が印象的で読み応えがある。序盤の上杉軍…

「コラテラル・ダメージ」 2002

★★★☆☆ あらすじ テロで妻と子供を失った男が、復讐のためにテロリストが潜伏する場所に単身乗り込む。 感想 あらすじだけでもトンデモな展開で面白いのだが、テロリストたちと接触したあたりから急に真面目になってしまった。彼らがテロリストになった背景や…

「曲がれ!スプーン」 2009

★★★☆☆ あらすじ 超能力者が集った喫茶店に、超能力者を探すテレビ番組のADがたまたま訪れる。 感想 舞台が原作だけあって密室劇。ただ思っていたよりもこぢんまりとした展開だった。エスパーたちの能力がしょぼいのは物語的にいいとして、もうちょっと効果的…

「海馬 脳は疲れない」 2002 

★★★☆☆ 内容 脳科学者と糸井重里による「海馬」を中心とした対談。 感想 脳は疲れない、心臓のように24時間活動している、というのはよく考えてみると不思議だ。それなら心身を休ませているとされる睡眠というのは何なのだ、必要ないじゃないか、と思ってしま…

「謎の独立国家ソマリランド そして海賊国家プントランドと戦国南部ソマリア」 2013

★★★★☆ 内容 リアル北斗の拳の世界とも言われるソマリアに、実際に訪れてみたルポ。 感想 正直、ソマリアは時々ニュースなどで見聞きするだけで、どんな国かなんて全然知らなかった。よくあるアフリカの内戦のように、人々が度重なる戦闘で疲弊しているんだろ…

「華麗なる週末」 1969

★★★☆☆ あらすじ 祖父と両親が不在になった週末に、使用人にそそのかされて祖父の車でメンフィスに向かう少年。 感想 少年が4日間の経験を通し、成長する物語。しかし、子供を娼館に連れて行くかね、と思ってしまった。別に全然一人で行けばいいのに、わざわ…

「ひまわり」 1970

★★★★☆ あらすじ 新婚直後に出征し、終戦後も消息不明のままの夫を探すため、現地に向かう妻。 感想 登場人物たちは誰も悪くないのに、物悲しいエンディングを迎えてしまうことにやりきれなさを感じてしまう。男は女に手紙を書くべきだったかもしれないが、女…

「 脳を鍛えるには運動しかない!最新科学でわかった脳細胞の増やし方」 2008

★★★★☆ 内容 脳の働きから見た運動の効用を説いた本。 感想 通常、脳と体は別物として考えがちだが、この本を読むとそうではなく互いに作用しているということがよく分かる。人類は狩猟や木の実の採集、はたまた生命を脅かす危機から逃走するなど、何かしら体…

「ラム・ダイアリー」 2011

★★★☆☆ あらすじ プエルトリコにやって来た記者は、有力者と交流を深めるが、その中で島の現実を目にする。 感想 実在する人物の自伝小説をもとにしているので、若き日の破茶目茶な日々の思い出を描いているということなのか。そういった目で見れば、たしかに…

「SADA〜戯作・阿部定の生涯」 1998

★★★★☆ 内容 阿部定事件を描いた映画。 感想 中盤以降まで続く色々な映像演出が面白かった。阿部定事件は知っていたが詳細までは知らなかったので、なかなか興味深い。少女時代の事件からその後の人生が変わっていく。 中盤にようやく現れた相手役の片岡鶴太…

「一枚のハガキ」 2011

★★★★☆ 内容 キネマ旬報日本映画ベスト・ワン作品。新藤兼人監督の遺作。 感想 戦争は戦場だけでなく、無関係そうな田舎でも不幸を生み出している。戦争により色々なものを失い、何もかも諦めてただ生きているように見える女が不意に見せる怒りや恨み。やはり…