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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「シェルブールの雨傘」 1964

★★★☆☆ あらすじ 兵役に行くことになった若い男は、恋人と兵役後の再会を約束して出発する。カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。 感想 普通に喋って時おり歌うのではなく、全てのセリフが歌になったミュージカル映画。無理矢理感のあるところもあったが、なか…

「パーフェクト・ホスト 悪夢の晩餐会」 2010

★★☆☆☆ あらすじ 銀行強盗をして逃走する男は、パーティーを主催しようとしていた男をだまして家に上がり込む。 感想 なかなか面白いストーリー。最初は銀行強盗が他人の家に上がり込んだはいいが、人の良い家主のペースに巻き込まれて、無理やりパーティーに…

「運転手の恋」 2000

★★★★☆ あらすじ タクシー運転手の男が、交通取締りの婦人警官に恋をする。 www.youtube.com 感想 メインのストーリーに、回想のちょっとした物語が挟まれていく個人的には好きなタイプの映画だ。少しタランティーノやウォン・カーウァイを思い出させるような…

「ミケランジェロの暗号」 2011

★★★★☆ あらすじ ミケランジェロの名画をナチスに譲渡するよう迫られた画商は、贋作を渡すことにする。 感想 ナチス・ドイツとユダヤ人という重くなりそうな設定のなかで繰り広げられるサスペンス。笑えるシーンも多いのだが、彼らにとっては生死がかかってい…

「グッモーエビアン!」 2012

★★★★☆ あらすじ 母娘二人で暮らすアパートに、母のかつてのバンド仲間で旅に出ていた男が戻ってくる。 感想 大泉洋演じる自由気ままな男。無職だが皆の料理を作り、近所のおばちゃんと喋りこんで貰い物をしてきたり、知らない宴会に混ざって酒を飲んだりする…

「駆込み女と駆出し男」 2015

★★★★☆ あらすじ 縁切り寺に駆け込んだ女たちと、彼女らに関わる戯作者志望の医者見習いの男。 感想 一人ずつがセリフを喋るのではなくそれぞれが好き勝手に喋る、ガヤガヤとした雰囲気を醸し出す序盤の演出。馴染みのない当時の言葉を多用した字幕がほしいと…

「パビリオン山椒魚」 2006

★★★☆☆ あらすじ レントゲン技師の男がオオサンショウウオのレントゲン撮影を依頼される。 感想 一応ストーリーはあるがそれはあまり重要ではなく、印象的なシーンとゆるいギャグのシーンを繋いだ映画。どこかジム・ジャームッシュを連想させるような。オダギ…

「早春」 1956

★★★☆☆ あらすじ 同じ電車で通勤する女と不倫してしまう男。 感想 毎朝同じ駅から通勤電車に乗る会社員同士が仲良くなって、仕事終わりに皆で集まったり、休日は一緒に出かけたりするなんて牧歌的な時代だ。それぞれ結婚していたりもするが、彼らは今の若い社…

「愛される資格」 2014

★★★☆☆ あらすじ 反りの合わない上司への復讐のために、その妻に手を出した男。 感想 他人の言葉に過剰に反応してしまう、考え過ぎの思い込みが激しい男。見当違いの行いで溜飲を下げようとする。圧倒的な才能を持つものに憧れ嫉妬し、自分にはその才能がない…

「恋のクリスマス大作戦」 2004

★★★☆☆ あらすじ どうしてもクリスマス休暇を一人で過ごしたくない男は、かつて家族とともに過ごした家を訪れ、現在その家に住む家族と休暇を過ごすことにする。原題は「Surviving Christmas」。 感想 あまり笑いが多くないコメディ映画だ。主人公に家族のふ…

「家族喰い」 2013

★★★★☆ 内容 2012年に発覚した尼崎連続変死事件に関する周辺取材。 尼崎事件 - Wikipedia 感想 とにかく事件の人間関係を把握するのが大変で、何度も相関図を眺めることになる。ただ段々と分かってくるのは、犯人がターゲットにしたのはその殆どが、犯人のグ…

「復讐捜査線」 2010

★★★☆☆ あらすじ 娘が何者かに射殺され、刑事である父親は犯人を追う。英国ドラマ「刑事ロニー・クレイブン」の映画版。 刑事ロニー・クレイブン 完全版 出版社/メーカー: スティングレイ メディア: DVD 感想 久しぶりに帰省した娘が父親と一緒にいた時に殺さ…

「ヨーロッパ退屈日記」 1965

★★★★☆ 感想 伊丹十三というと「マルサの女」等の映画監督というイメージが個人的には強いのだが、 外国映画にも出演したほどの俳優であったというのは意外な事実だった。俳優としては「家族ゲーム」に出ていたのを記憶しているぐらい。 bookcites.hatenadiar…

「ドメスティック・フィアー」 2001

★★★☆☆ あらすじ 離婚した元妻と暮らす息子に、母親の再婚相手が殺人する現場を見た、と告げられた父親。 感想 殺人犯と共に暮らさなければならないというのは、なかなかの絶望感だ。ただ殺人犯にとっても、事件の目撃者と一緒に暮らすのはつらいはず。主導権…

「岸辺の旅」 2015

★★★☆☆ あらすじ 失踪し既に死んだはずの夫が戻ってきて、妻とともに旅に出る。 感想 夫役の浅野忠信のナチュラルな立ち居振る舞いが、既に死んでいるという一風変わった設定をすんなりと受け入れさせてくれる。 妻は旅の途中で出会った死者や残された者、そ…