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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「わが青春に悔なし」 1946

★★★☆☆ あらすじ 京大事件で罷免された教授の娘と、学生運動に参加していた学生たちのその後。 滝川事件 - Wikipedia 感想 戦後間もないというのに、もう戦時中の反戦運動者を讃えて評価するなんて仕事が早いなと思っていたが、どうやら占領中の米軍の意向が…

「幼年期の終わり」 1953

★★★★☆ あらすじ ある日、空を覆うような巨大な宇宙船の群れが地球にやって来た。 感想 人類の前に突如現れた宇宙人。てっきり人類対宇宙人の戦いが始まるのかと思ったがそういうわけではなかった。よく考えてみれば、こちらからは宇宙人たちの住む星を攻撃す…

「カールじいさんの空飛ぶ家」 2009

★★★★☆ あらすじ 亡き妻と過ごした家を立ち退かなければならなくなった老人は、妻と訪れる約束をした場所に向かって家ごと旅立つ。 感想 冒頭の冒険家を夢見る少年がある少女と出会い、成長して結婚し、年月を重ねてやがて死に別れる、という半生を一気に短時…

「メランコリア」 2011

★★★☆☆ あらすじ 自分の結婚式で不安定な行動をとる女。 感想 映画スタートとともに紙芝居のような静止した絵画的カットのシーンが続く。思ってたよりもそれが長かったので、もしかしてこのまま終わりまで続くのか、と不安になってしまった。「ダンサー・イン…

「でーれーガールズ」 2015

★★★☆☆ あらすじ 東京から岡山に引っ越してきた女子高生が、同級生の一人と親友になる。 感想 皆と距離を置いてるようなどこか近寄りがたい雰囲気を持つ同級生が、どうして主人公と仲良くなったのか良く分からない。急に話しかけて急に仲良くなってしまった。…

「叫び声」 1963

★★★☆☆ あらすじ 同年代の仲間二人とともに、若いアメリカ人の家で共同生活を始めた若者。 感想 居るべき場所にいないような、どこか居心地の悪い不安をそれぞれが世間に対して感じながら日々を過ごしている。彼らが共に暮らすことでそれぞれが抱える不安を紛…

「鑑定士と顔のない依頼人」 2013

★★★☆☆ あらすじ 謎の女性から超一流の美術鑑定士のもとに、大邸宅内の美術品や調度品の鑑定の依頼が入る。 www.youtube.com 感想 監督は「ニュー・シネマ・パラダイス」のジュゼッペ・トルナトーレだ。こういう映画も撮るのかと意外な感じがする。彼は巨匠感…

「〆切本」 2016

★★★☆☆ 感想 締切を前にした作家たちの阿鼻叫喚が収められているのかと思って手にとって見たが、そういうわけでもなく、締切に関して言及しているエッセイや日記などが収められているといった感じだった。よく考えてみれば、たとえ締切を前に苦悩する事があっ…

「ローリング」 2015

★★★★☆ あらすじ 学校の更衣室を盗撮してクビになった教師が、元教え子たちと再会する。 感想 過去の過ちから立ち直り再起を図るという物語ではなく、クズはクズのままだったという物語。それなのに男の頭の片隅にはいつも自分は教師なのだという自制心があっ…

「はじまりのうた」 2014

★★★★☆ あらすじ 自ら立ち上げたレーベル会社をクビになった音楽プロデューサーの男と、共作者でもあり恋人でもあった男と別れたミュージシャンの女が出会う。 感想 栄光と挫折を描く物語ならエンディングとなるであろう場面から、物語はスタートする。どん底…

「15ミニッツ」 2001

★★★☆☆ あらすじ 何度もメディアに登場する有名人の刑事とそれを快く思わない消防局員が、放火殺人事件の犯人を追う。 感想 気楽に観られるアクション映画かと思ったら、結構皮肉の利いた社会派の映画だった。テレビでは人々のゴシップが娯楽として放送され、…

「ランナウェイズ」 2010

★★★☆☆ あらすじ 70年台に結成されたガールズバンドの栄光と挫折。 感想 見ている間は全然気づかなかったが、実在したバンド「ザ・ランナウェイズ」の伝記映画。曲はどこかで聞いたことがあるような気がするが、バンド自体は知らなかった。なんでも本国アメ…

「ナインハーフ」 1986

★★★☆☆ あらすじ 離婚したばかりの女が、ミステリアスな男と出会う。 感想 原題は9と2分の1週間で、二人が過ごした時間を指している。ただ、”ナインハーフ”と数字だけをいうと意味深な感じがしてそれも悪くない。 内容はもっとどぎつい下品な感じに仕上がっ…

「麦子さんと」 2013

★★★☆☆ あらすじ 死んだ母の遺骨を納めるため、母の故郷にやってきた女。 感想 地元で有名だった母親と顔がそっくりの娘をちやほやする人々。分からないでもないが、でもその前にその有名だった母親が死んだことに関してはほぼノーリアクションというか、無視…

「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」 2013

★★★★☆ あらすじ 知人宅を泊まり歩く、売れないフォーク歌手の日常。 感想 とりあえず猫がいい仕事をしている。小脇に猫を抱えて移動するだけで画になる。よく考えるとこんなにメインで猫が登場する映画は少ないかもしれない。 そんな猫に振り回されながら過…