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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

★4

「ウォーリアー」 2011

★★★★☆ 父親の暴力が原因で離散し、互いにわだかまりを抱えた兄弟が、それぞれの思いを胸に総合格闘技の大イベントに出場する。 前半は父親と弟、兄とその家族という2つの物語がほぼ交わることなく描かれる。そこで今は離散した家族に何が起きたのかが明らか…

「ボーイズ・オン・ザ・ラン」 2010

★★★★☆ 会社の後輩に思いを寄せる男が、親切なライバル会社の男のアドバイスに従って、後輩との距離を縮めていく。 主人公は頭でっかちになりがちで、肝心な所で力が入らず、変な時に無駄に力が入ってしまうタイプのダメ人間。そのまま素直に感情を表現すれば…

「夏への扉」 1956

★★★★☆ 自ら設立した会社を乗っ取られた技術者は、飼い猫と共に30年間の冷凍睡眠に入る決意する。 主人公の技術者が、なるべく既製品を使うとか、故障が起きやすい箇所はなるべく減らすとか、修理は交換で済むようにするとか、その考え方にいちいち感心してし…

「日本で一番悪い奴ら」 2016

★★★★☆ 北海道県警の刑事になった男は、署内の厳しいノルマを達成するために、暴力団との関係を深めていく。実話を基にした映画。 ノルマというのは厄介で、社員を働かせることができたり、評価に役立てることができるが、様々な問題も生じさせる。警察におい…

「不滅の恋/ベートーヴェン」 1994

★★★★☆ ベートーヴェンの遺書に書かれた「不滅の恋人」を探すため、秘書をしていた男がヴェートーベンと関係のあった女性たちに会いに行く。 ヴェートーベンの生涯を女性関係を中心にして描いている。あまり彼の音楽家としての凄さは描かれていないが、それは…

「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」 2015

★★★★☆ 台頭するファーストオーダーに対抗するレジスタンス軍は、姿を消したジェダイの騎士、ルーク・スカイウォーカーの行方を探していた。 新たな三部作の主人公を演じるのは、デイジー・リドリー。女であることを全面に押し出しておらず、まるで少年漫画の…

「レッドプラネット」 2000

★★★★☆ 人類が移住するための調査に火星に向かった一行は、到着寸前に事故に巻き込まれる。 火星に到着寸前から緊急事態の連続。まだ1時間くらいしか経っていないのにもうどうすることも出来なくて、万事休すで終了か、とハラハラさせられた。アクシデントが…

「シティ・オブ・マッド」 2008

★★★★☆ 母親が殺され孤児となった少年は、やがて仲間を見つけ路上で生活するようになる。 なんともやりきれない気持ちになる映画。主人公は母親を殺され、路上生活を余儀なくされ日々を生きるために犯罪を繰り返している。だけどこの主人公に道を誤ったと言う…

「ワルボロ」 2007

★★★★☆ ガリ勉だった中学生があることをきっかけに不良になり、仲間とともに他校との喧嘩に明け暮れる。 こういうヤンキーものの、他校と喧嘩しているのって何の意味があるのって思ってしまう。喧嘩して勝った所で何の意味もなくない?って思ってしまうのだが…

「スクリーム4: ネクスト・ジェネレーション」 2011

★★★★☆ かつての事件の体験を綴った本を出版した女がプロモーションのために地元に戻り、また事件が起きる。 「スクリーム」シリーズに4があるなんて知らなかった。冒頭の音楽や電話の音、セリフの雰囲気でこれまでのシリーズを思い出して、一気にテンション…

「最後の秘境 東京藝大 天才たちのカオスな日常」 2016

★★★★☆ 多くの人にとってはどんな人がいて何をやっているのか、まったく想像もできない東京藝大の実態を探る。 芸大には変なことをやっている突き抜けている人達がいるから、そんな人達を取材した内容かと思ったらそうではなく、芸大の様々な学科に通う人たち…

「午後の遺言状」 1995

★★★★☆ 避暑地で過ごす老女優のもとに、新人時代の友人夫婦が訪れる。 登場人物たちが老人ばかりの引きの弱いヴィジュアル。だが面白い。自殺や痴呆という暗い出来事がありながらも、ときどき挟まれる喜劇。人生経験を積んだ彼らの生き様からおかしみが滲み出…

「フルスロットル」 2014

★★★★☆ 盗まれた爆弾のタイマーを解除するため、高い壁で隔離された犯罪多発地区に現地に詳しい囚人とともに乗り込む刑事。 ワイルド・スピードシリーズで知られた故ポール・ウォーカーの最後の主演作、ではあるのだが、いざ観てみるとダヴィッド・ベルのアク…

「映画 鈴木先生」 2013 

★★★★☆ 勉強はできるがあまり積極的ではない生徒が、突然生徒会の選挙に立候補すると言い出し、訝る担任教師。 不良や問題児を相手にするこれまでの熱血教師ものなら、その他大勢という扱いになっていた普通の生徒たちが、メインになっている事に新しさを感じ…

「レイン・オブ・アサシン」 2010

★★★★☆ 暗殺者の過去を封印して整形して結婚し、穏やかに暮らしていた女が、元いた暗殺集団に見つかり追われることになる。 達磨大師の分断された遺体を巡る争い。遺体が揃うと武術の覇者になれるというちょっとしたドラゴンボール感覚だが、散らばった遺体を…

「きっと、うまくいく」 2009

★★★★☆ 大学卒業以来行方不明となっていた親友が見つかり、会いに行く同級生たち。 スピルバーグが絶賛したというインド映画。笑いあり、涙あり、インド映画お決まりの謎のダンスシーンありと、3時間近い上映時間も気にならないほど楽しめる。 物語は音信が途…

「幼年期の終わり」 1953

★★★★☆ ある日、空を覆うような巨大な宇宙船の群れが地球にやって来た。 人類の前に突如現れた宇宙人。てっきり人類対宇宙人の戦いが始まるのかと思ったがそういうわけではなかった。よく考えてみれば、こちらからは宇宙人たちの住む星を攻撃する手立てがない…

「カールじいさんの空飛ぶ家」 2009

★★★★☆ 亡き妻と過ごした家を立ち退かなければならなくなった老人は、妻と訪れる約束をした場所へ家ごと旅立つ。 冒頭の冒険家を夢見る少年がある少女と出会い、成長して結婚し年月を重ねてやがて死に別れる、という半生を一気に短時間で描いたシーンは、何故…

「ローリング」 2015

★★★★☆ 学校の更衣室を盗撮してクビになった教師が、元教え子たちと再会する。 過去の過ちから立ち直り再起を図るって物語ではなく、クズはクズのままだったという。それなのに男の頭の片隅にはいつも自分は教師なんだという自制心があったというのは面白い。…

「インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌」 2013

★★★★☆ 知人宅を泊まり歩く、売れないフォーク歌手の日常。 とりあえず猫がいい仕事をしている。小脇に猫を抱えて移動するだけで画になる。よく考えるとこんなにメインで猫が登場する映画って少ないかもしれない。 そんな猫に振り回されながら過ごした、売れ…

「ラヴレース」 2013

★★★★☆ ポルノ映画に出演して大スターとなった女。 序盤のあまりにも軽い感じでストーリーが進んで、そんなはずないだろって思ったけど、ちゃんとそのツッコミに応えてくれる構成だった。本当は観る分にはこの序盤のノリがいいんだけど、それだと映画としては…

「ORIGINALS 誰もが「人と違うこと」ができる時」 2016

★★★★☆ 組織心理学者の著者による、誰もが「オリジナル」になれる方法。 独創的な事を成し遂げてきた人びとをみると、とてつもない才能を持ち、圧倒的な自信を持った、自分とは違う種類の人びとだとつい思ってしまう。しかし、著者は彼らも自分たちと同じよう…

「運転手の恋」 2000

★★★★☆ タクシー運転手の男が、交通取締りの婦人警官に恋をする。 メインのストーリーに回想のちょっとした物語が挟まれていく個人的には好きなタイプの映画。少しタランティーノやウォン・カーウァイを思い出させるような90年代中盤っぽい映像で、懐かしさを…

「ミケランジェロの暗号」 2011

★★★★☆ ミケランジェロの名画をナチスに譲渡するよう迫られた画商は、贋作を渡すことにする。 ナチス・ドイツとユダヤ人という重くなりそうな設定のなかで繰り広げられるサスペンス。笑えるシーンも多いのだが、彼らにとっては生死がかかっているので笑って良…

「グッモーエビアン!」 2012

★★★★☆ 母娘二人で暮らすアパートに、旅に出ていた母のかつてのバンド仲間の男が戻ってくる。 大泉洋演じる自由気ままな男。無職だが皆の料理を作り、近所のおばちゃんと喋りこんで貰い物をしてきたり、知らない宴会に混ざって酒を飲んだりする。ひとえに彼の…

「駆込み女と駆出し男」 2015

★★★★☆ 縁切り寺に駆け込んだ女たちと、彼女らに関わる戯作者志望の医者見習いの男。 序盤の、一人ずつがセリフを喋るのではなく、それぞれが好き勝手に喋る、ガヤガヤとした雰囲気を醸し出す演出。字幕がほしいと思ってしまう、馴染みのない当時の言葉を多用…

「家族喰い」 2013

★★★★☆ 2012年に発覚した尼崎連続変死事件に関する周辺取材。 とにかく事件の人間関係を把握するのが大変で、何度も相関図を眺めることになる。ただ段々と分かってくるのは、犯人がターゲットにしたのはその殆どが、犯人のグループの身内の親戚関係だというこ…

「ヨーロッパ退屈日記」 1965

★★★★☆ 伊丹十三というと「マルサの女」等の映画監督というイメージが個人的には強いのだが、 外国映画にも出演したほどの俳優であったというのは意外な事実だ。俳優としては「家族ゲーム」に出ていたのを記憶しているぐらい。 bookcites.hatenadiary.com そ…

「吉原炎上」 1987

★★★★☆ 父親の借金のかたに吉原に遊女として売られた少女。 新人に対してどんなイビリが待ち受けているんだろうと思ったのに、先輩たちが皆優しかったのが意外だった。躾や教育としての体罰はあるけど、理不尽さはなかった。 吉原をすんなりと出ていく者、出…

「醉いどれ天使」 1948

★★★★☆ 小さな町医者のもとを訪れたヤクザは、結核の疑いがあることを告げられる。 志村喬演じる町医者が、説教臭いし、口が悪いしで、最初は全然好きになれない感じだったが、そのキャラクターが終始一貫しているので、最終的には本当に天使に見えてきた。天…