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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

★4

「グランド・ブダペスト・ホテル」 2014

★★★★☆ シーズンオフのかつての豪華ホテルで、作家がオーナーから思い出を聞く。 豪華な出演陣。ほとんどチョイ役みたいな扱いなのに、それぞれが存在感を出している。久々にハーヴェイ・カイテルを見た気がする。 皆至って真面目なんだけど、何処か変でなん…

「摩天楼を夢みて」 1992

★★★★☆ 不況下の不動産屋のセールスマンたちは、突然訪れた本社の幹部に、売上成績下位の者はクビにすると告げられる。 ほぼ、女性が登場しない男臭い物語。しかも原作が戯曲だからか、ほとんど場面転換がなく、それが男臭さを濃密なものにしている。 しかし…

「天才マックスの世界」 1998

★★★★☆ いくつものクラブに属すために学業が疎かになり、落第を繰り返す生徒が、学園の美人教師と恋に落ちる。 簡単なあらすじを書いてしまうと凡庸だが、実際は全然普通じゃない雰囲気が流れている。友人は、かなり年下の少年と、同級生の父親で同年代じゃな…

「影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか」 2014

★★★★☆ タイトルがピンと来ないが、どのような要因で人は頼み事や要求を受け容れるのか、人が承諾を与える心理を分類し、解説したもの。 営業をやっている人ならこれを一通り読めば、きっと良い結果を出せるようになるだろうな、って感じさせるよくまとまった…

「第9地区」 2009

★★★★☆ 宇宙船が故障して居住区に暮らす宇宙人たちを、別の居住区へ移す任務の現場責任者となった男。 宇宙人がこういう扱いの映画っていうのも珍しい。それもアフリカなので意味深だ。そして、アフリカならではの無秩序な集団や、呪術的な怪しさ、裏で企む国…

「リンカーン」 2012

★★★★☆ 監督/製作 bookcites.hatenadiary.com 南北戦争にも終戦の兆しが見え、終戦後に黒人奴隷開放の機運が静まることを恐れた大統領リンカーンは、奴隷制廃止を定める憲法の修正条項法案の成立を急ぐ。 アメリカの奴隷解放の動きが、純粋な人権問題として…

「あなたの知らない脳 意識は傍観者である」  2016

★★★★☆ 自分が何かしようと意識した時には、すでに脳は無意識下でそれを知っていて、それに備えて全身に指令を送っている。ということは、何かしようと意識することは、既に無意識下では決まっていたことになる。自分のコントロール下にあると思っていた「私…

「苦役列車」 2012

★★★★☆ 一家離散し中学卒業後、日雇いで日々を暮らす男が、仕事先で同年代の男に話しかけられ仲良くなる。 主人公の人との距離感がうまく取れない感じが切ない。中卒というコンプレックスがあるし、父親が性犯罪者だという負い目があり、どうせろくな人間にな…

「エクスペンダブルズ」 2010

★★★★☆ 監督/脚本/出演 シルヴェスター・スタローン 独裁者の陰でCIAが暗躍する小さな島に、傭兵軍団が乗り込む。 とりあえず出演者を見るだけで満足できる顔ぶれ。かつてのアクションスターたちがお得に詰め合わされている。こうなってくると緻密なストー…

「マッドマックス 怒りのデス・ロード」 2015

★★★★☆ 監督/脚本/製作 ジョージ・ミラー 核戦争後の世界をさまよう男がふとしたきっかけで、独裁者の搾取から逃亡を図る女たちと行動をともにするようになる。 とりあえずこの仕上がってる世界観がすごい。v8エンジンを崇めたり、ギターで轟音をかき鳴ら…

「夜と霧」 1946

★★★★☆ 著者 ヴィクトール・E・フランクル ナチスの収容所に収容され、生き延びた心理学者の体験記。 何度か心理学関係の本で取り上げられていたので読んでみた。アウシュヴィッツをはじめとする収容所の中での話。収容された人たちが人間として扱われず、そ…

「何者」 2012

★★★★☆ 就活対策のために集まった男女がそれぞれ思いを抱えながら、内定を得るために奮闘する。 なかなか心に痛い小説だった。内定を得るよりも断られることの方が多いという、人生でほとんど経験することのない経験をしながらも、それでもそう簡単に止めるこ…

「春琴抄」 1933

★★★★☆ 著者 谷崎潤一郎 盲目の三味線の師匠の女に仕える弟子の男。 プライドの高い女。元々の性格や育った環境にその原因はあるのだろうが、一番の原因は男だろうな。気位が高くても人生が進むにつれ人は性格が丸くなっていくものだけど、男がそれをさせなか…

「たった2日でわかるLinux」 2014

★★★★☆ 2日でわかると言っているが、事前準備として前日に1時間あてているし、1日目の想定時間が6時間ほど取られていて、本気で集中力を持って取り組まないと厳しい。とは言っても必要に迫られている人でない限り、絶対に2日で取り組まなきゃいけない必然性は…

「127時間」 2010

★★★★☆ 監督・脚本・製作 ダニー・ボイル 誰にも行先を告げずに渓谷にトレッキングに出かけた男が事故に遭う。 序盤の大自然、雄大な景色、開放的な女子でやっぱ自然はいいよな、人間らしくなれる、なんて思わせておいてから、絶望に突き落とすスタイル。ショ…

「ディパーテッド」 2006

★★★★☆ 監督・製作 マーティン・スコセッシ 警察に潜入したマフィアのスパイと、マフィアに潜入した警察のスパイ。 香港映画「インファナル・アフェア」のリメイクだけど、本家はもっと緊張感があったような気する。スパイであることを疑われないようにするこ…

「バイ貝」 2012

★★★★☆ 私は激怒した。馬鹿か。少しは自分の脳を使え。なにを弛緩しきって、考えたことを思いついたことをそのまま外界に垂れ流しているのだ。 p193 カネを稼ぐ事で蓄積された欝を発散させるため、鎌を買いに出かける。 景気の悪いお金の話を延々とされると、…

「リード・マイ・リップス」 2001

★★★★☆ 監督/脚本 ジャック・オーディアール 土地開発会社で働く難聴のため読唇術ができる女性が、アシスタントとして男を雇う。 何度か官能的な方向に向かうのか、と思わせながら踏みとどまってサスペンスが進行していく。女の掴んだチャンスは逃さない、み…

「人生はビギナーズ」 2011

★★★★☆ 監督/脚本 マイク・ミルズ 母の死後、ゲイである事をカミング・アウトした父親を看取った男が、一人の女性と出会う。 監督自身の体験をもとにしているらしいが、自分の父親がゲイであるなんてかなり衝撃的だろうな。そして色々考えて混乱しまう。じゃ…

「メカニック」 2011

★★★★☆ 監督 サイモン・ウェスト 任務で恩人を殺した殺し屋が、その息子を弟子として鍛え、ともに行動するようになる。 冒頭の完璧な暗殺で十分説得力はあるんだけど、もうちょっとジェイソン・ステイサムの殺し屋ぶりを見たかった。ドラマがなくても、いろん…

「百年の孤独」 1967

★★★★☆ 著者 G・ガルシア・マルケス ある村を創設した一族の百年に及ぶ物語。 百年もあれば子供が生まれて、さらにその子供が生まれてってあるんだけど、その子どもたちの名前がほとんど同じ名前の使い回しでそこが最初戸惑った。でも、それを乗り切れば一気…

「ウォーク・ザ・ライン/君につづく道」 2005

★★★★☆ ミュージシャン、ジョニー・キャッシュの伝記。 こういう伝記ものって結末というか、晩年が悲しい感じになってしまうものが多いが、この映画ではハッピーエンド的結末で良かった。 ジョニー・キャッシュって名前ぐらいしか知らなかったけど、レパート…

「スウィーニー・トッド フリート街の悪魔の理髪師」 2007

★★★★☆ 無実の罪で捕らえられ、妻子と引き離された男が、復讐のためにロンドンに戻ってくる。 正直あまりティム・バートンのテイストって得意じゃないんだけど、この映画は面白かった。 結構えげつない残酷でグロテスクなシーンも多いのだが、ミュージカル形…

「SAFE/セイフ」 2012

★★★★☆ 監督/脚本 ボアズ・イェーキン 妻を殺され生きる気力を失っていた男が、天才的な数学能力を組織に利用され事件に巻き込まれた少女を救出するために動き出す。 ジェイソン・ステイサム、そんなに強いなら最初から暴れとけよ、って思わなくもないけど、…

「LOOPER/ルーパー」 2012

★★★★☆ 監督/脚本 ライアン・ジョンソン 30年後の未来から送られて来た人間を処刑する殺し屋のもとに未来の自分が送られてくる。 いわゆるタイムトラベルもので、この手のものはタイムパラドックスがどうとかでややこしくなりがちだけど、そういうものは存…

「死神の浮力」 2013

★★★★☆ 著者 bookcites.hatenadiary.com 娘を殺された夫婦が、犯人への復讐を企てる。 「死神の精度」の続編。死神がいる時点で主人公がほぼ死ぬということが分かっていて、それでいて死ぬ日が決まっているのでそれまでは死なないということも分かっている、…

「言の葉の庭」 2013

★★★★☆ 雨の日は授業をサボって公園で過ごす男子高生が、一人の女性と出会う。 新海監督の作品を初めて観たけど、ジブリや細田作品と比べるとテンポが早く感じた。他だともう一拍置くような所でもシーンが切り替わる。監督のスタイルなのか短編作品だからか分…

「海街diary」 2015

★★★★☆ 監督・脚本 bookcites.hatenadiary.com 姉妹三人で暮らす鎌倉の家に、腹違いの中学生の妹が加わる。 単純に美人が四人も主演で出ていればストーリーがどうあれ見ていられるんだけど、さらに鎌倉の風景と古民家での暮らしぶりなどの映画的要素が気分を…

「長ぐつをはいたネコ」 2011

★★★★☆ 監督 クリス・ミラー 後で知ったがシュレックのスピンオフ作品。ジャックと豆の木やハンプティダンプティ等他の童話のキャラが出てくるのでシュレックぽいなって思ってた。アントニオ・バンデラスとサルマ・ハエックが声を担当していて、内容もデスペ…

「小さな会社のWeb担当者のためのHTML5/CSS3とWeb技術の常識」 2014

★★★★☆ webの初歩として、初心者にとってはよくまとめられている。これを読んだからと言って、何か作れるわけではないが、何をすればいいかが分かる。 ただ初版とはいえ誤字・脱字などが多く見られて、かなり残念。 著者 H2O SPACE 小さな会社のWeb担当者のた…

「インサイダー」 1999

★★★★☆ 内部告発がどうというよりも、困難な状況に置かれた時でもやけにならず、あらゆる手段を使って目標を実現させようとする、アル・パチーノ演ずる男の、諦めない執念に学ぶべきところがあるなぁと。 監督/脚本/製作 マイケル・マン 出演 bookcites.hat…

「播磨灘物語」 1975

★★★★☆ 面白くって一気に読んでしまった。 けど、いまいち黒田官兵衛の凄さが伝わってこない。水攻めも大返しも秀吉がやったことになってるし。結局なんかやったっけ?って思ってしまった。最後の天下を取ろうとしたっていうのは、すごいと思うけど。 著者 司…

「ふがいない僕は空を見た」 2010

★★★★☆ なにか劇的な事が起こるわけではないかもしれないけど、生きていれば人生が好転することもあり得る。 著者 窪美澄 ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) 作者: 窪美澄 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2012/09/28 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 2…

「沈黙」 1966

★★★★☆ 誰の沈黙かと思ったら。すごいテーマを扱うな。 著者 遠藤周作 沈黙 (新潮文庫) 作者: 遠藤周作 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1981/10/19 メディア: 文庫 購入: 26人 クリック: 337回 この商品を含むブログ (263件) を見る 沈黙 (遠藤周作) - Wiki…

「7つの習慣」 1989

★★★★☆ 内面から始めて、外に働きかけていくというステップは説得力がある。 ただ現状の問題を正攻法ですべてを解決するには、時間がいくらあっても足りないような気がする。環境を変えたり、付き合う人を選ぶというのも大事なのかなと。 かなりいいことが書…

「ディボース・ショウ」 2003

★★★★☆ 二人が結婚したところで終わるのが普通の映画だけど、そこで終わらないのがコーエン兄弟らしい。 監督/脚本 ジョエル・コーエン 脚本/製作 イーサン・コーエン 出演 bookcites.hatenadiary.com キャサリン・ゼタ=ジョーンズ/ジェフリー・ラッシュ…

「ゴッドファーザー PARTI」 1972

★★★★☆ むかし見た時はなんとも思わなかったけど、久々に見てみたらすごい面白い。 監督/脚本 フランシス・フォード・コッポラ 脚本 マリオ・プーゾ 原作 ゴッドファーザー〈上〉 (ハヤカワ文庫NV) 作者: マリオプーヅォ,Mario Puzo,一ノ瀬直二 出版社/メー…

「仙台ぐらし」 2012

★★★★☆ 「3652」よりもちゃんとエッセーになっている気がする。やっぱり仙台に住んでいて、震災のことを書かないのは不自然だから正しいと思う。 著者 bookcites.hatenadiary.com 仙台ぐらし (集英社文庫) 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: …

「ジャイロスコープ」 2015

★★★★☆ 書下ろしの新作かと思ったけど短篇集で、幾つかはアンソロジーで読んだものがあった。ただ、最後の短編でまとめてくるあたりが伊坂幸太郎らしい。 著者 bookcites.hatenadiary.com ジャイロスコープ (新潮文庫) 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 新…

「中の人などいない @NHK広報のツイートはなぜユルい?」 2012

★★★★☆ 企業のツイッターは確かに、お知らせ的なものばかりだと鬱陶しく感じる。かといってユルく、と言っても担当者次第になってしまうので、それはそれで難しい。 ツイッター初期の担当者がいかに悩みながら、運用方法を確立させていったかが、よくわかる。…

「ヒミズ」 2012

★★★★☆ 女だろうが、じゃれ合いみたいな殴り方をしないところが気持ち良かった。 監督/脚本 園子温 原作 ヒミズ(1) (ヤングマガジンコミックス) 作者: 古谷実 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/09/28 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る…

「箱入り息子の恋」 2013

★★★★☆ 女性が聖人過ぎるのが気になるけど、面白かった。 監督/脚本 市井昌秀 出演 星野源/夏帆/平泉成/森山良子/大杉漣 bookcites.hatenadiary.com 箱入り息子の恋 発売日: 2013/12/04 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る 箱入り息子の…

「宇宙戦争」 2005

★★★★☆ 主人公一家が全員無事なのが都合がいい感じがするし、息子の暴走っぷりがよく分からないのだけど、なかなか楽しめた。ラストや、宇宙人が攻めてきているのに人類同士で争ったりするところが皮肉が効いてていい。 しかしこんな時でも自分の仕事を続ける…

「これだけは知っておきたい Webアプリケーションの常識」 

★★★★☆ ウェブアプリを作りたいけど、何をしていいかわからない人には、まず最初に読むといい本。いきなりhtmlとかphpの本を読むよりも。 何のためにそのプログラミング言語を学ばなければいけないかがよく分かる。 著者 藤本壱 これだけは知っておきたい Web…

「ロングテール‐「売れない商品」を宝の山に変える新戦略」 2006

★★★★☆ 発表されてから随分経つが、今読んでも全然古臭さを感じない。「ロングテール」の分析が深く、なるほどと思うことばかりで刺激的だ。 このようなロングテール現象を起こせないものは何があるのだろうか。不可能だと思っているようなことでも、アプロー…

「危険がいっぱい」 1964

★★★★☆ 「太陽がいっぱい」と同じ監督だけど、その映画同様、なんとも言えないラスト。嫌いじゃない。 監督/脚本 ルネ・クレマン 原作 危険がいっぱい (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1722) 作者: デイ・キーン,松本依子 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: …

「コン・エアー」 1997

★★★★☆ みんな真面目な顔をしているけど、実質コメディー。警官はみんなドーナツ食べてるし。笑わかせる気満々。 スティーヴ・ブシェミがもったいぶった登場しておきながら、大したことしてない。 監督 サイモン・ウェスト 製作 ジェリー・ブラッカイマー 出…

「21オーバー 最初の二日酔い」 2013

★★★★☆ 酔っ払っているのは一人だけ、あとの二人は素。滅茶苦茶な展開だったけど楽しめた。 監督/脚本 ジョン・ルーカス/スコット・ムーア 出演 マイルズ・テラー/ジャスティン・チョン/スカイラー・アスティン/サラ・ライト/フランソワ・チャウ 21オ…

「アンジェラ」 2005

★★★★☆ 天使と人間の恋。わりとありがちなストーリではあるけど、テンポもよく、面白い表現で楽しめた。 監督/脚本/製作 リュック・ベッソン 出演 ジャメル・ドゥブーズ/リー・ラスムッセン アンジェラ (字幕版) 発売日: 2013/11/26 メディア: Amazonビデ…

「黄金を抱いて翔べ」 2012

★★★★☆ 在日関連の細かい話や関係は正直よく分からなかったが、そういうのを抜きにしても引き込まれて見ることができた。浅野忠信の強引なリーダー役がハマっていた。 監督/脚本 井筒和幸 原作 黄金を抱いて翔べ (新潮文庫) 作者: 高村薫 出版社/メーカー: …