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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

小説

「仕事は楽しいかね?」 2001

★★★☆☆ 雪のため空港で一夜を過ごすことになってしまった、しがない会社員の男が、富豪の老人と知り合い教えを受ける。 男が老人と会話をすることで、仕事、人生に関わることを学んでいくという寓話的な内容。正直、こういうタイプの本って、示唆する内容を読…

「どつぼ超然」 2010

★★★☆☆ 飄然としたいと風光明媚な温泉地に移り住んだ男。 飄然と、超然とするために、修行のような心持ちで男は出かけていく。そうは言いながらも、何かを見つけては過剰な妄想を膨らまし、誰かを見ては勝手に想像し、心の中は乱れに乱れている。そして、思い…

「上杉謙信」 1942

★★★★☆ 約定を破り攻め込んできた武田信玄に怒り、決死の覚悟で戦いを挑む上杉謙信。 第4次川中島の戦いを中心に描いた作品。決戦の火蓋が切られるまでの静かな描写と、いざ戦が始まった時の激しい描写が印象的で、読み応えがある。序盤の上杉軍の大勝利的雰…

「きことわ」 2011

★★★☆☆ 幼いころ、毎年のように同じ時間を過ごしていた女性二人が、25年ぶりに再会する。 人間の記憶は不確かなもので、大事なことを忘れていたり、どうでもいいことを覚えていたりする。そして同じ時を過ごしたとしても、それぞれが覚えていることが違った…

「服従」 2015

★★★★☆ イスラーム党が政権を握ったフランスで、大学教授の男が職を解かれる。 こういう話にリアリティを感じるほど、欧州は切実なんだな、と改めて認識させられた。たしかに最近の欧州のニュースはきな臭いものが多い。自分たちは衰退の道を歩んでいると薄々…

「宇喜多の捨て嫁」 2012

★★★★☆ それぞれの視点から見た宇喜多直家。 最初に裏切り、毒殺、暗殺を繰り返し、梟雄として知られる直家のイメージ通りの姿を描いておいて、そのイメージを揺らがしていく展開がうまい。 戦いではなく、暗殺や謀殺で領地を拡大していく方法は、たしかにダ…

「橋」 2010

★★★☆☆ ある雨の日、同じ川の違う橋の上にいた二人の小学生女児の物語。 二人の女の人生を描いているようで、戦後の日本の地方を描いている。東京オリンピックや公共工事によって、中央から地方に豊かさが波及し、バブルの終焉とともに、右肩上がりを続けてき…

「火花」 2015

★★★★☆ 駆け出しの漫才師の男が、営業先で出会った先輩芸人に弟子入りする。 書き出しから気合の入った文章。やっぱり芥川賞はちゃんとした賞なんだなって安心した。初小説とは思えないクオリティの高さ。 先輩にどこか自分と似ていると感じてシンパシーを感…

「俺俺」 2010

★★★☆☆ ふとしたきっかけで手に入れた携帯電話で、オレオレ詐欺をしてしまった男に次々と不思議な出来事が起きる。 これはある意味で自分探しの話なんだろうな。人と接したりしている時に、これは本当の自分じゃないんだけどなぁ、みたいなことを思うことがあ…

「翼」 2011

★★★★☆ 大事な契約を前に体調を崩した女は、訪れた病院で疎遠になっていた友人の夫と再開する。 仕事をそつなくこなし、社内の揉め事にも感情的になり過ぎずに大人の対応をし、旧友との会話にも、反芻してその状況や背後にあるものを読み取ろうとする、隙のな…

「光秀の定理」 2013

★★★★☆ まだ無名時代の明智光秀と、ひょんなことから交流するようになった破戒僧と武芸者。 歴史小説に数学を持ち込んでいて面白い。そのうちの一つ、4つのお椀の問題は、以前何かで読んでなんとなく知っていたが、信長とやり取りしながら、その問題を解説し…

「江利子と絶対 本谷有希子文学大全集」 2003

★★★☆☆ 表題作のひこもりの妹を引き取った姉の話を含む三作品が収録されている。 目次も余り見ずに読み始めたので、短編が2作品続いた後に、結構長めの長編というか中編にあれ、なかなか終わらないなと戸惑ってしまった。どうでもいい話だが。 p11 引きこもり…

「首折り男のための協奏曲」 2014

★★★☆☆ 各所で発表された短編をまとめた作品。だけどただの短編集ではなく、それぞれの短編が互いにつながっているような、つながっていないような感じに仕上げてくれているのが伊坂幸太郎らしい。この内の幾つかは、既に読んだことがあったが他の短編とのつ…

「X'mas Stories 一年でいちばん奇跡が起きる日」 2016

★★★☆☆ 6人の作家によるアンソロジー。ちなみに朝井リョウ、伊坂幸太郎の短編はそれぞれ「何様」「ジャイロスコープ」にも収録されている。 クリスマスということで甘ったるい話ばかり並んでいるかと思ったら、それぞれ様々な角度からバリエーション豊富な感…

「聖なる怠け者の冒険」 2013

★★★☆☆ 週末は怠けて暮らすことを日課としている男が、正義の味方として活躍する謎の男に2代目を継ぐようつきまとわれる。 怠けることは非難されがちだが、こうやって開き直ってそれを正当化しようとするのは面白い。意識高い系の怠け者というか。非難するの…

「何者」 2012

★★★★☆ 就活対策のために集まった男女がそれぞれ思いを抱えながら、内定を得るために奮闘する。 なかなか心に痛い小説だった。内定を得るよりも断られることの方が多いという、人生でほとんど経験することのない経験をしながらも、それでもそう簡単に止めるこ…

「春琴抄」 1933

★★★★☆ 著者 谷崎潤一郎 盲目の三味線の師匠の女に仕える弟子の男。 プライドの高い女。元々の性格や育った環境にその原因はあるのだろうが、一番の原因は男だろうな。気位が高くても人生が進むにつれ人は性格が丸くなっていくものだけど、男がそれをさせなか…

「バイ貝」 2012

★★★★☆ 私は激怒した。馬鹿か。少しは自分の脳を使え。なにを弛緩しきって、考えたことを思いついたことをそのまま外界に垂れ流しているのだ。 p193 カネを稼ぐ事で蓄積された欝を発散させるため、鎌を買いに出かける。 景気の悪いお金の話を延々とされると、…

「百年の孤独」 1967

★★★★☆ 著者 G・ガルシア・マルケス ある村を創設した一族の百年に及ぶ物語。 百年もあれば子供が生まれて、さらにその子供が生まれてってあるんだけど、その子どもたちの名前がほとんど同じ名前の使い回しでそこが最初戸惑った。でも、それを乗り切れば一気…

「死神の浮力」 2013

★★★★☆ 著者 bookcites.hatenadiary.com 娘を殺された夫婦が、犯人への復讐を企てる。 「死神の精度」の続編。死神がいる時点で主人公がほぼ死ぬということが分かっていて、それでいて死ぬ日が決まっているのでそれまでは死なないということも分かっている、…

「甘い復讐」 2014

★★★☆☆ 短編集。 表題作は、思い込みが激しく、過剰に反応して、勝手に怒り狂い、残酷な仕打ちをして一人で笑っている、ひとりよがりの復讐。仇討みたいに皆が共感できるものではなく、どちらかというとなんでそこまで怒ってるのって思うような。実際はそれな…

「佐渡の三人」 2012

★★★☆☆ 著者 bookcites.hatenadiary.com 祖父や親類の納骨に佐渡に向かう三人。身内の死に悲しむでもなく、佐渡への小旅行に浮き浮きするわけでもなくフラットな主人公たち。淡々としながらも突っ込みどころのある面白いシーンは逃さず、だけど盛り上がるわけ…

「残り全部バケーション」 2012

★★★★☆ 著者 bookcites.hatenadiary.com 残り全部バケーション (集英社文庫) 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/12/17 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (11件) を見る // bookcites.hatenadiary.com bookcites.hatenadiary.com

「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」 2013

★★★★☆ 著者 bookcites.hatenadiary.com 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年 (文春文庫) 作者: 村上春樹 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/12/04 メディア: Kindle版 この商品を含むブログ (2件) を見る 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼…

「ふくわらい」 2012

★★★★☆ 著者 bookcites.hatenadiary.com ふくわらい (朝日文庫) 作者: 西加奈子 出版社/メーカー: 朝日新聞出版 発売日: 2015/09/07 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (4件) を見る // bookcites.hatenadiary.com bookcites.hatenadiary.com

「蒲団」 1907

★★★★☆ 若い娘にはしゃぎながらも、抑えていい大人を演じるのが時代を感じるな。そう演じる自分に嫌気が差したり、人間味にあふれている。 著者 田山花袋 蒲団 作者: 田山花袋 発売日: 2012/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 蒲団 (小説)…

「等伯」 2012

★★★★☆ 著者 安部龍太郎 等伯 上 (文春文庫) 作者: 安部龍太郎 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2015/09/02 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る // bookcites.hatenadiary.com bookcites.hatenadiary.com

「民主主義」 

★★★★☆ 著者 織田作之助 民主主義 作者: 織田作之助 発売日: 2012/10/04 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る // bookcites.hatenadiary.com bookcites.hatenadiary.com

「昨日・今日・明日」 1946

★★★★☆ 著者 織田作之助 昨日・今日・明日 作者: 織田作之助 発売日: 2012/09/13 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る // bookcites.hatenadiary.com bookcites.hatenadiary.com

「競馬」 

★★★★☆ 著者 織田作之助 競馬 作者: 織田作之助 発売日: 2012/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る // bookcites.hatenadiary.com bookcites.hatenadiary.com

「好奇心」 1946

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「六白金星」 

★★★★☆ 著者 織田作之助 六白金星 作者: 織田作之助 発売日: 2012/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る // bookcites.hatenadiary.com bookcites.hatenadiary.com

「木の都」 1944

★★★★☆ 著者 織田作之助 木の都 作者: 織田作之助 発売日: 2012/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る // bookcites.hatenadiary.com bookcites.hatenadiary.com

「わが町」

★★★★☆ まるまる夫婦善哉のコピペが有るんだけど、なんでなんだろう。ページ数稼ぐためなのか、読者サービスなのか。 著者 織田作之助 わが町 作者: 織田作之助 発売日: 2012/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る // 関連する作品 わが町 [D…

「青春の逆説」 

★★★★☆ 著者 織田作之助 青春の逆説 作者: 織田作之助 発売日: 2012/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る // bookcites.hatenadiary.com bookcites.hatenadiary.com

「東京ホタル」 2013

★★★☆☆ ネタバレしてんのに、いつまでグダグダ話し続けんの?ってイライラしたのが一つあった。 著者 bookcites.hatenadiary.com 小路幸也/穂高明/小松エメル/原田マハ ([ん]1-7)東京ホタル (ポプラ文庫) 作者: 中村航,小路幸也,穂高明,小松エメル,原田マ…

「夫婦善哉」 1940

★★★★☆ 著者 織田作之助 夫婦善哉 作者: 織田作之助 発売日: 2012/09/27 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 夫婦善哉 (小説) - Wikipedia 関連する作品 夫婦善哉 発売日: 2016/12/01 メディア: Amazonビデオ この商品を含むブログを見る // book…

「少女は卒業しない」 2012

★★★★☆ この人、群像劇描かせたらほんと上手いな。 著者 bookcites.hatenadiary.com 少女は卒業しない (集英社文庫) 作者: 朝井リョウ 出版社/メーカー: 集英社 発売日: 2015/02/20 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る // bookcites.hatenadia…

「芽むしり仔撃ち」 1958

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「播磨灘物語」 1975

★★★★☆ 面白くって一気に読んでしまった。 けど、いまいち黒田官兵衛の凄さが伝わってこない。水攻めも大返しも秀吉がやったことになってるし。結局なんかやったっけ?って思ってしまった。最後の天下を取ろうとしたっていうのは、すごいと思うけど。 著者 司…

「ふがいない僕は空を見た」 2010

★★★★☆ なにか劇的な事が起こるわけではないかもしれないけど、生きていれば人生が好転することもあり得る。 著者 窪美澄 ふがいない僕は空を見た (新潮文庫) 作者: 窪美澄 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2012/09/28 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 2…

「沈黙」 1966

★★★★☆ 誰の沈黙かと思ったら。すごいテーマを扱うな。 著者 遠藤周作 沈黙 (新潮文庫) 作者: 遠藤周作 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 1981/10/19 メディア: 文庫 購入: 26人 クリック: 337回 この商品を含むブログ (263件) を見る 沈黙 (遠藤周作) - Wiki…

「ジャイロスコープ」 2015

★★★★☆ 書下ろしの新作かと思ったけど短篇集で、幾つかはアンソロジーで読んだものがあった。ただ、最後の短編でまとめてくるあたりが伊坂幸太郎らしい。 著者 bookcites.hatenadiary.com ジャイロスコープ (新潮文庫) 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 新…

「風立ちぬ」 1938

★★★☆☆ 著者 堀辰雄 風立ちぬ 作者: 堀辰雄 発売日: 2012/09/13 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る 風立ちぬ (小説) - Wikipedia 関連する作品 風立ちぬ [DVD] 出版社/メーカー: ホリプロ 発売日: 2014/11/04 メディア: DVD この商品を含むブロ…

「ルック・バック・イン・アンガー」 2012

★★★☆☆ 時々怪しい文体があるけど、これってわざとなのかな。石原慎太郎の真似?石原慎太郎を読んだことがないからわからない。 著者 bookcites.hatenadiary.com ルック・バック・イン・アンガー (祥伝社文庫) 作者: 樋口毅宏 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日…

「夜の国のクーパー」 2012

★★★☆☆ いろんな比喩が詰まっているんだろうけど、読んでてちょっとしんどかった。 著者 bookcites.hatenadiary.com 夜の国のクーパー (創元推理文庫) 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2015/03/19 メディア: 文庫 この商品を含むブログ…

「1984年」 1949

★★★★☆ よくある反逆の仕方をするかと思っていたので、ああいう反逆の仕方はかなり意表を突かれた。でもあの方法によって、そんな事すらも反逆になってしまう世界の恐ろしさを感じることもできる。 しかし、よく考えられた世界だ。 著者 ジョージ・オーウェル…

「想像ラジオ」 2013

★★★★☆ 著者 いとうせいこう 想像ラジオ (河出文庫) 作者: いとうせいこう 出版社/メーカー: 河出書房新社 発売日: 2015/02/06 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (19件) を見る // bookcites.hatenadiary.com bookcites.hatenadiary.com

「でーれーガールズ」 2011

★★★☆☆ 設定がきついし、ラストもアレなんだけど、地方の高校生の雰囲気はよく描かれている。久しぶりに自分の地元を巡ってみたくなった。 著者 原田マハ でーれーガールズ (祥伝社文庫) 作者: 原田マハ 出版社/メーカー: 祥伝社 発売日: 2014/10/10 メディア…

「サイドカーに犬」 2007

★★★☆☆ サイドカーの犬が想像していたのと違う映像だった。もっと悟ったような顔をしていて欲しかった。 監督 根岸吉太郎 原作 猛スピードで母は (文春文庫) 作者: 長嶋有 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2005/02 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 50…