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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

邦画

「免許がない!」 1994

★★★☆☆ 運転免許がないことがコンプレックスの映画スターの男が、一念発起して合宿免許に参加する。 題材としては面白いと思うけど、同じ合宿する若者達とではなく、映画撮影スタッフとの絆を描くっていうのはどうなんだろう。免許合宿という特殊な状況を描く…

「恋愛戯曲 〜私と恋におちてください。〜」 2010

★★★☆☆ 書けない大物脚本家の女と、様々な思惑が交錯するテレビ局の社員たち。 深田恭子が大物脚本家役ってリアリティーを感じない。ただ浮遊感のある彼女が演じるから良かったのかも。リアリティーがありすぎると、セクハラ感が出て気持ち悪いのかもしれない…

「お墓がない!」 1998

★★☆☆☆ 余命少ないと勘違いした大物女優が自分の墓探しをする。 2時間にも満たない映画だけど、異常に長く感じた。コメディなのに、笑わせようとする箇所とそれ以外の真面目な部分のバランスが悪くて、無駄にシリアス。葬儀や墓をどうするかなんて誰にも必要…

「彼岸花」 1958

★★★★☆ 娘の縁談を考えていた父親の所に、見知らぬ若い男がやって来て、娘との結婚を申し込まれる。 娘の幸せを思って、これまで頑張って築いてきた人脈をフル活用して良い所に嫁がせようと考えていたのに、その娘からそんなもの不要と言われてしまうなんて切…

「寝ずの番」 2006

★★★☆☆ 大物落語家の死が近づき、弟子たちが集まる。 多くが通夜のシーンで占められている。故人の思い出話を語り、笑ったり、しんみりしたり、怒ったり。そんなことを故人のすぐ近くでしていると、死んでしまった人と共に笑ったり、泣いたりすることはもう出…

「もらとりあむタマ子」 2013

★★★☆☆ 実家に引きこもり、怠惰な日々を過ごす女。 無為な日々を過ごす娘に言いたいことはあるが、ぐっと堪える父親。心の何処かでは娘と暮らせることを喜んでもいる。康すおんがそんな父親を味わい深く演じている。 そしてそんな状況に甘えて、ずるずると暮…

「ストロベリーショートケイクス」 2006

★★★☆☆ イラストレーターとその同居人のOL、デリヘル嬢と電話受付係、4人の女性の日常。 4人それぞれの生き方がリアル。特にもっとも平凡な役柄、中越典子演じるOL。こういう人ってたまにいて、そういうキャラクターを演じているんだろうな、って思っていたけ…

「地獄でなぜ悪い」 2013

★★★★★ 娘の映画出演を夢見る妻のために、ヤクザの組長が実際の抗争を利用して映画の撮影を試みる。 無茶苦茶なストーリーだけど、テンションの高さと勢いで持っていく。中でも長谷川博己の無駄に熱い監督役がいい。本当はただの勘違い野郎なのかもしれないが…

「鍵」 1959

★★★★☆ 資産家夫婦とその娘、そして娘との結婚を考える若い医師、4人の思惑が交錯する。 まず映像が格好いい。カラーだが白黒映画のようなシャープさがある。下手すると下衆で下品になりかねない内容を格調高く描いている。 登場人物皆が何食わぬ顔で、エゴイ…

「麦秋」 1951

★★★★☆ 結婚の話が浮上した20代後半の女性と、同居する両親、兄夫婦とその子供たちとの物語。 妹の結婚話に気が気でない兄。未婚者と既婚者に分かれて強がりを言い合ったりして笑う主人公とその学生時代の友人たち。時おりコミカルなシーンを織り交ぜながら進…

「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」 2014

★★★★☆ 大学受験に失敗した青年が、街で見かけたパンレットの表紙の女性に惹かれて、林業研修生に応募する。 山奥の村に長澤まさみ、優香、西田尚美がいるなんて、ちょっと美人が多すぎるんじゃないかと軽いツッコミを入れたくなるが、まぁそこは映画なので。…

「夏の終り」 2013

★★★☆☆ 妻子ある男と長年暮らす女の前に、かつて付き合っていた男が現れる。 断片的なシーンが続き、登場人物たちはぼそぼそと語り、なかなか状況が読み取れなかったが、次第に彼らの置かれた状況が浮かび上がってくる。 いつまでも続けられるわけない関係を…

「アフロ田中」 2012

★★★☆☆ 高校の同級生の友人達と、誰かが結婚する時は集まって互いの彼女を紹介し合おうという約束をするが、彼女がいない主人公は焦って恋人を探し始める。 どんなときもどこか自分を第三者の目で見ている独特な雰囲気を持つ主人公。彼女を作るにも逆算して細…

「横道世之介」 2013

★★★★☆ 大学入学のために上京してきた若者が、様々な人と出会う。 1980年代が主な舞台だが、ファッションや髪型、街の雰囲気など当時の雰囲気をよく表現している。邦画でもちゃんとやろうと思えば出来るんだなと感心した。 主人公はどこか抜けているような、…

「蜘蛛巣城」 1957

★★★☆☆ 謀反を鎮圧した武将が、主君への報告に戻る途中で森で老婆に出会い、予言を聞く。 エンターテイメントというよりも心理描写を描いたサスペンスといった趣。旦那をそそのかし操る妻が怖い。怖気づき迷っている主人公に決意を促すように、妻が思わせぶり…

「リリイ・シュシュのすべて」 2001

★★★☆☆ イジメられている中学生は、あるミュージシャンの音楽を聞くことで日々をやり過ごしている。 田んぼが広がる田舎の美しい風景と、そこで繰り広げられる残酷な現実。同じ部活の仲間だった中学生たちがイジメにより関係が変化していく。そのきっかけは沖…

「ペコロスの母に会いに行く」 2013

★★★★☆ 認知症の症状を見せる母親をグループホームへ入れた息子は、時間を見つけてはグループホームを訪れるようになる。 グループホームに母親を預けに行くシーンが切ない。日中誰もいない家に1人残しておくよりも、施設で面倒を見てもらったほうが絶対にい…

「青春の門」 1981

★★★☆☆ 炭鉱の町で義理の母親に育てられた男の物語。 主人公の話というよりも、主人公を通して見た炭鉱の町の人々の話。にしても炭鉱の町の人々は荒々しい。顔も体も真っ黒にしながら懸命に生きる。そして不満があれば命を懸けて戦う。高倉健が何かのインタビ…

「日々ロック」 2014

★★★☆☆ 上京してバンド活動を行う男が、アイドルと出会う。 主役の男が、普段は不器用だけど、ステージに立つと人が変わって全てをさらけ出す、なら分かるけど、普段から普通じゃないから、普通じゃない人間の物語を見させられているような気分になる。何でず…

「明烏」 2015

★★★☆☆ 借金の返済の期限が迫り、困り果てるホスト。 最後のセリフが落語かよ、って思ったのだけど、調べたら落語をモチーフにしてた。落語を映像化したらこんな感じになっちゃうのかと悲しい気分になったが、でもよく考えると落語のせいじゃなくて、この映画…

「風花」 2001

★★★☆☆ 酒で失敗し謹慎中のエリート官僚が、知り合った風俗嬢の北海道への帰省についていく。 とりあえず主演の二人で見ていられる。シラフだと性格が悪くなる男と、母親に娘を預けて東京に出てきた女。共に人生に行き詰まりを感じている。浅野忠信の妙にリア…

「鈍獣」 2009

★★★☆☆ 失踪した作家を捜すため、故郷を訪れた編集者。 映画全体から面白くなりそうな雰囲気がプンプンと漂っているのに、一向に面白くならないときは、かなりがっくりとくる。時々面白い程度。でもこれくらいの雰囲気にしておかないと物語が成り立たない映画…

「高校生ブルース」 1970

★★★☆☆ 妊娠してしまった女子高生。 時々、仰々しい効果音が流れて笑ってしまう。怪人に変身しそうな効果音。でも、昔のテレビはこんな感じだったな、と懐かしい気持ちにもなる。 現実世界ではともかく、今はフィクションでここまで重々しく女子高生の妊娠を…

「虹をつかむ男」 1996

★★★★☆ 両親と喧嘩して家を飛び出した青年が、徳島の田舎の映画館で働くことになる。 映画への愛にあふれた映画。ただ、人それぞれ好きな映画って違って、誰かが猛烈に感動している隣で寝ていたりする人もいるから、いろいろと難しい。だから人におすすめの映…

「曲がれ!スプーン」 2009

★★★☆☆ 超能力者が集った喫茶店に、超能力者を探すテレビ番組のADがたまたま訪れる。 舞台が原作だけあって密室劇。ただ思っていたよりもこぢんまりとした展開だった。エスパーたちの能力がしょぼいのは、物語的にまぁいいとして、もうちょっと効果的に使って…

「SADA〜戯作・阿部定の生涯」 1998

★★★★☆ 阿部定事件を描いた映画。 中盤以降まで続く色々な映像演出が面白かった。阿部定事件は知っていたけど、詳細までは知らなかったのでなかなか興味深い。少女時代の事件から、その後の人生が変わっていく。 中盤にようやく現れた相手役の片岡鶴太郎が、…

「一枚のハガキ」 2011

★★★★☆ 新藤兼人監督の遺作。戦争は戦場だけでなく、無関係そうな田舎でも不幸を生み出している。戦争により色々なものを失い、何もかも諦めてただ生きているように見える女が不意に見せる怒りや恨み。やはり戦争というものは綺麗事だけでは語れない。 この女…

「一命」 2011

★★★☆☆ 狂言切腹が流行る江戸時代、一人の男が井伊家に切腹を願い出る。 序盤の展開は良かったのだけど、中盤以降はイマイチ。中盤は貧しく切ない話が続き、侘びしくなる。後半にこの冷えた心を熱くしてくれるものがあれば良かったんだけど、昔ながらのチャン…

「家族はつらいよ」 2016

★★★★☆ 三世帯家族の祖母が離婚したいと言い出し、家族を巻き込んだ騒動となる。 熟年離婚がテーマになると年寄りだけが登場してどうしても地味な映画になりがちだけど、そこに子どもや孫を持ち出すことでそれを回避している。 今やこういったホームドラマ風…

「天国と地獄」 1963

★★★★★ 会社の乗っ取りを企てる重役のもとに、息子を誘拐したとの電話がかかってくる。 最初の犯人からの電話に、一瞬で取り乱してしまう飲み込みの早さには違和感があったが、その後は息もつかせぬ展開。 この映画は大きく分けて、誘拐事件、その後の捜査、…