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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

邦画

「リアル〜完全なる首長竜の日〜」 2013

★★★☆☆ 自殺未遂で昏睡状態の妻の意識に治療の一環として潜入する夫。 昏睡状態の人間の意識下に入ることに医療的にどんな意味があるのかいまいち分からないが、患者の家族的にはコミュニケーションが取れるものなら取りたいという心情は理解できる。 ホラー…

「映画 鈴木先生」 2013 

★★★★☆ 勉強はできるがあまり積極的ではない生徒が、突然生徒会の選挙に立候補すると言い出し、訝る担任教師。 不良や問題児を相手にするこれまでの熱血教師ものなら、その他大勢という扱いになっていた普通の生徒たちが、メインになっている事に新しさを感じ…

「きいろいゾウ」 2013

★★☆☆☆ 田舎で暮らす小説家とその妻。 冒頭で宮崎あおいを裸で登場させて、つかみはオッケーって感じがあざとい。原作に忠実にツマとムコと呼び合う関西弁の夫婦、実写だとキツいかなと思ったが、しばらくすると慣れてきてそれは気にならなくなった。 田舎に…

「東京島」 2010

★★★☆☆ 遭難して無人島で暮らす一人の女と男たち。 無人島で暮らすことになったらありそうなエピソードがだいたい詰まっている。さらにもしそこに女は一人しかいなかったら、というのも。 ただ色々詰め込まれすぎているせいか、長く感じた。せめて、2時間以内…

「わが青春に悔なし」 1946

★★★☆☆ 京大事件で罷免された教授の娘と、学生運動に参加していた学生たちのその後。 戦後間もないというのに、もう戦時中の反戦運動者を讃え評価するなんて仕事が早いなと思っていたが、どうやら占領中の米軍の意向があったようだ。 戦争が迫り、息苦しくな…

「でーれーガールズ」 2015

★★★☆☆ 東京から岡山に引っ越してきた女子高生が、同級生の一人と親友になる。 どこか皆と距離を置くような近寄りがたい雰囲気を持つ同級生が、どうして主人公と仲良くなったのか良く分からない。急に話しかけて急に仲良くなってしまった。周りにうまく馴染め…

「ローリング」 2015

★★★★☆ 学校の更衣室を盗撮してクビになった教師が、元教え子たちと再会する。 過去の過ちから立ち直り再起を図るって物語ではなく、クズはクズのままだったという。それなのに男の頭の片隅にはいつも自分は教師なんだという自制心があったというのは面白い。…

「麦子さんと」 2013

★★★☆☆ 死んだ母の遺骨を納めるため、母の故郷にやってきた女。 地元で有名だった母親と顔がそっくりで、皆にちやほやされる娘。分からないでもないけど、でもその前にその有名だった母親が死んだことに関してはほぼノーリアクションというか、無視されている…

「東京暮色」 1957

★★★☆☆ 夫との折り合いが悪く実家に戻った上の娘といかがわしい連中と付き合う下の娘、二人の娘と暮らす父親。 かなり重く暗い話。そのせいかあまりテンポも良くなく、それがさらに重苦しさを増幅している。 幼いころに母親と生き別れ母親不在のまま育った娘…

「グッモーエビアン!」 2012

★★★★☆ 母娘二人で暮らすアパートに、旅に出ていた母のかつてのバンド仲間の男が戻ってくる。 大泉洋演じる自由気ままな男。無職だが皆の料理を作り、近所のおばちゃんと喋りこんで貰い物をしてきたり、知らない宴会に混ざって酒を飲んだりする。ひとえに彼の…

「駆込み女と駆出し男」 2015

★★★★☆ 縁切り寺に駆け込んだ女たちと、彼女らに関わる戯作者志望の医者見習いの男。 序盤の、一人ずつがセリフを喋るのではなく、それぞれが好き勝手に喋る、ガヤガヤとした雰囲気を醸し出す演出。字幕がほしいと思ってしまう、馴染みのない当時の言葉を多用…

「パビリオン山椒魚」 2006

★★★☆☆ レントゲン技師の男がオオサンショウウオのレントゲン撮影を依頼される。 一応ストーリーはあるがそれはあまり重要ではなく、印象的なシーンとゆるいギャグのシーンを繋いだ映画。どこかジャームッシュを思い出させるような。オダギリジョーが楽しそう…

「早春」 1956

★★★☆☆ 同じ電車で通勤する女と不倫してしまう男。 毎朝同じ駅から通勤電車に乗る会社員同士が仲良くなって、仕事終わりに皆で集まったり、休日は一緒に出かけたりするなんて牧歌的な時代だ。それぞれ結婚していたりもするが、彼らは今の若い社会人たちよりも…

「岸辺の旅」 2015

★★★☆☆ 失踪し、既に死んでいる夫が戻ってきて、妻とともに旅に出る。 夫役の浅野忠信のナチュラルな立ち居振る舞いが、既に死んでいるという変わった設定をすんなりと受け入れさせられてしまった。 妻は旅の途中で出会った、死者本人や残された者、生きてる…

「吉原炎上」 1987

★★★★☆ 父親の借金のかたに吉原に遊女として売られた少女。 新人に対してどんなイビリが待ち受けているんだろうと思ったのに、先輩たちが皆優しかったのが意外だった。躾や教育としての体罰はあるけど、理不尽さはなかった。 吉原をすんなりと出ていく者、出…

「醉いどれ天使」 1948

★★★★☆ 小さな町医者のもとを訪れたヤクザは、結核の疑いがあることを告げられる。 志村喬演じる町医者が、説教臭いし、口が悪いしで、最初は全然好きになれない感じだったが、そのキャラクターが終始一貫しているので、最終的には本当に天使に見えてきた。天…

「免許がない!」 1994

★★★☆☆ 運転免許がないことがコンプレックスの映画スターの男が、一念発起して合宿免許に参加する。 題材としては面白いと思うけど、同じ合宿する若者達とではなく、映画撮影スタッフとの絆を描くっていうのはどうなんだろう。免許合宿という特殊な状況を描く…

「恋愛戯曲 〜私と恋におちてください。〜」 2010

★★★☆☆ 書けない大物脚本家の女と、様々な思惑が交錯するテレビ局の社員たち。 深田恭子が大物脚本家役ってリアリティーを感じない。ただ浮遊感のある彼女が演じるから良かったのかも。リアリティーがありすぎると、セクハラ感が出て気持ち悪いのかもしれない…

「お墓がない!」 1998

★★☆☆☆ 余命少ないと勘違いした大物女優が自分の墓探しをする。 2時間にも満たない映画だけど、異常に長く感じた。コメディなのに、笑わせようとする箇所とそれ以外の真面目な部分のバランスが悪くて、無駄にシリアス。葬儀や墓をどうするかなんて誰にも必要…

「彼岸花」 1958

★★★★☆ 娘の縁談を考えていた父親の所に、見知らぬ若い男がやって来て、娘との結婚を申し込まれる。 娘の幸せを思って、これまで頑張って築いてきた人脈をフル活用して良い所に嫁がせようと考えていたのに、その娘からそんなもの不要と言われてしまうなんて切…

「寝ずの番」 2006

★★★☆☆ 大物落語家の死が近づき、弟子たちが集まる。 多くが通夜のシーンで占められている。故人の思い出話を語り、笑ったり、しんみりしたり、怒ったり。そんなことを故人のすぐ近くでしていると、死んでしまった人と共に笑ったり、泣いたりすることはもう出…

「もらとりあむタマ子」 2013

★★★☆☆ 実家に引きこもり、怠惰な日々を過ごす女。 無為な日々を過ごす娘に言いたいことはあるが、ぐっと堪える父親。心の何処かでは娘と暮らせることを喜んでもいる。康すおんがそんな父親を味わい深く演じている。 そしてそんな状況に甘えて、ずるずると暮…

「ストロベリーショートケイクス」 2006

★★★☆☆ イラストレーターとその同居人のOL、デリヘル嬢と電話受付係、4人の女性の日常。 4人それぞれの生き方がリアル。特にもっとも平凡な役柄、中越典子演じるOL。こういう人ってたまにいて、そういうキャラクターを演じているんだろうな、って思っていたけ…

「地獄でなぜ悪い」 2013

★★★★★ 娘の映画出演を夢見る妻のために、ヤクザの組長が実際の抗争を利用して映画の撮影を試みる。 無茶苦茶なストーリーだけど、テンションの高さと勢いで持っていく。中でも長谷川博己の無駄に熱い監督役がいい。本当はただの勘違い野郎なのかもしれないが…

「鍵」 1959

★★★★☆ 資産家夫婦とその娘、そして娘との結婚を考える若い医師、4人の思惑が交錯する。 まず映像が格好いい。カラーだが白黒映画のようなシャープさがある。下手すると下衆で下品になりかねない内容を格調高く描いている。 登場人物皆が何食わぬ顔で、エゴイ…

「麦秋」 1951

★★★★☆ 結婚の話が浮上した20代後半の女性と、同居する両親、兄夫婦とその子供たちとの物語。 妹の結婚話に気が気でない兄。未婚者と既婚者に分かれて強がりを言い合ったりして笑う主人公とその学生時代の友人たち。時おりコミカルなシーンを織り交ぜながら進…

「WOOD JOB!〜神去なあなあ日常〜」 2014

★★★★☆ 大学受験に失敗した青年が、街で見かけたパンレットの表紙の女性に惹かれて、林業研修生に応募する。 山奥の村に長澤まさみ、優香、西田尚美がいるなんて、ちょっと美人が多すぎるんじゃないかと軽いツッコミを入れたくなるが、まぁそこは映画なので。…

「夏の終り」 2013

★★★☆☆ 妻子ある男と長年暮らす女の前に、かつて付き合っていた男が現れる。 断片的なシーンが続き、登場人物たちはぼそぼそと語り、なかなか状況が読み取れなかったが、次第に彼らの置かれた状況が浮かび上がってくる。 いつまでも続けられるわけない関係を…

「アフロ田中」 2012

★★★☆☆ 高校の同級生の友人達と、誰かが結婚する時は集まって互いの彼女を紹介し合おうという約束をするが、彼女がいない主人公は焦って恋人を探し始める。 どんなときもどこか自分を第三者の目で見ている独特な雰囲気を持つ主人公。彼女を作るにも逆算して細…

「横道世之介」 2013

★★★★☆ 大学入学のために上京してきた若者が、様々な人と出会う。 1980年代が主な舞台だが、ファッションや髪型、街の雰囲気など当時の雰囲気をよく表現している。邦画でもちゃんとやろうと思えば出来るんだなと感心した。 主人公はどこか抜けているような、…