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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「麦秋」 1951

麦秋

★★★★☆

 

 結婚の話が浮上した20代後半の女性と、同居する両親、兄夫婦とその子供たちとの物語。

 

 妹の結婚話に気が気でない兄。未婚者と既婚者に分かれて強がりを言い合ったりして笑う主人公とその学生時代の友人たち。時おりコミカルなシーンを織り交ぜながら進む展開で非常に満足しながら観ていた。

 

 

 両親が出かけた先で二人並んで座り、子供、孫とともに暮らしている今が一番いい時かもしれないな、とつぶやく姿にしんみりとしてしまった。確かに自分が築いた家族にとってそういう時期ってあるのかもしれない。いつも当然のように一緒にいるように思えても、いつかは皆、風船のようにそこから離れて遠くに行ってしまう。もうすぐそんな幸せな時期が終わることに気づいてしまうということはとても切ない。そして、一番いい時と言いながらも、母親は戦争から戻ってこないもう一人の息子を今でも待っている。

 

 主人公が結婚を決めてきた時の家族の反応が想像と違って、あれ?ってなった。てっきり自らの意志で結婚を決めたことを喜ぶのかと思ったのだが、相手が再婚でしかも子持ちなのが不満ってことなのか。時代が違うから感覚も違うのだと納得しようとしたがよく考えたら、こっちは初婚なんだから、相手も初婚じゃないと可愛そうっていうのは今もあるのかもしれない。

 

 両親の築いた家族の幸せな時期は終りを迎え、それぞれがまた新たな家族を築き、繰り返されていく。

 

監督/脚本

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出演 原節子

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淡島千景三宅邦子/菅井一郎/東山千栄子杉村春子/二本柳寛/佐野周二

 

麦秋

麦秋

 

麦秋 (1951年の映画) - Wikipedia

 

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