BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「天然コケッコー」 2007

天然コケッコー

★★★★☆

 

 

あらすじ

 小中あわせて生徒6人の田舎の学校に東京から転校生がやって来る。

 

感想

 とりあえず夏帆が良い。素朴で素直な田舎の女子中学生といった雰囲気が良く出ている。その他の生徒たちもいかにもな感じがあってよかった。その中で岡田将生が一人高校生のように見えてしまうのは東京から来たという設定のせいか。

 

 この夏帆と岡田将生の恋愛が中心に描かれていくのだが、二人がなんとも爽やかだ。いまどきの中学生はそれだけで済むのかという気がしないでもないが、本当に付き合ってるの?と思ってしまうくらいの二人の距離感がいい感じ。

 

 

 田んぼが広がる田舎の風景にとてものどかな印象を受けるが、その中に田舎の恐ろしさも見え隠れしている。近所の噂はすぐに広まり、郵便局にでも行けば必ず顔見知りに出会う。父親の昔の女は近所に住んでるし、郵便局に勤める若者は内に何か隠し持っていそうな怪しい雰囲気で、だけど子供たちを祭りに連れて行ったりして頼られてもいる。とても人間関係が濃い。

 

 それのどこが恐ろしいと言われると困ってしまうが、煩わしさを感じるというか、その関係が一旦壊れてしまうともうそこでは暮らしていけなくなるような怖さがある。他に逃げ場がないことに何か恐ろしいものを感じてしまう。そういった面もなんとなくこの映画には表れていて面白かった。

 

 別に同じような田舎に住んでいたわけでも、同じような経験をしたわけでもないが、ノスタルジックな雰囲気に浸れる映画だった。

 

スタッフ/キャスト 

監督 

bookcites.hatenadiary.com

 

原作 天然コケッコー 文庫版 コミック 全9巻完結セット (集英社文庫―コミック版)

 

出演

bookcites.hatenadiary.com

夏帆/夏川結衣/柳英里沙/藤村聖子/斉藤暁

bookcites.hatenadiary.com

 

音楽 Rei harakami

 

編集 宮島竜治

 

 天然コケッコー - Wikipedia

 

 

bookcites.hatenadiary.com

bookcites.hatenadiary.com