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「この世でいちばん大事な「カネ」の話」 2008

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)

★★★★★

 

 タイトル通り、この世で一番大事な「カネ」の話。

 

 日本人ってお金の話する人嫌いだから。お金のためにやっていることでも、お金のためじゃないから、というポーズを取ってしまう。でも、どんなに綺麗ごと言ってもお金がないと生きていけないから。

 

 で、お金はどうしても必要なものだったら、どうせなら自分のやりたいことをやってお金を稼ぎたい。人それぞれ好きなことはあるはずなのに、その多くはその好きなことでお金を稼ごうとしない。すべての人に否定されたわけでもないのに、勝手に自分にそんな力は無いと決め付けて。

 

 著者は自分で絵は下手糞だと自覚しつつも、それでもそれで生活しようと作戦を練り、行動し、それを実現した。その過程の自己分析や戦略や行動力は本当にすごいと素直に感心してしまう。

 

 そして、お金を得るということは自由を得ることというのも確かにそう思う。お金があるからこそ好きなものを手に入れることが出来る。より自由になるためにより働く。実にシンプルで分かりやすい。この本ではお金についての話でもありながら、働くことについての本でもある。

 

 何も難しいことを言っていないけど、難しいことがたくさん書かれたお金の本よりもたくさんのことが得られたような気がする。将来子供が出来たら、早いうちに読ませたいと思える本だ。

 

著者

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この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)

この世でいちばん大事な「カネ」の話 (角川文庫)

 

この世でいちばん大事な「カネ」の話 - Wikipedia

 

 

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