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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「疾走」 2003

疾走 上 (角川文庫)

★★★★☆

 

 「浜」と「沖」の区別がある町で暮らす少年に起こった、痛々しい物語。

 

 ずっと胸が詰まるような思いで物語を読み進まなければいけない。乾いた文章。「絶望」という言葉が浮かぶ。だけど、読むのを止めることが出来ない。

 

 こんな状況におかれたら、正直何をどうしたら好転するのかすら全く分からなくなるような状況で、主人公の少年は必死にもがく。この状況下で生きる術を何とか見つけようとする。変に媚びたり、強がったりせずにやり過ごそうとする少年の姿に、胸が打たれる。

 

 それにしても救いのない物語だったな、と。最後、希望の見える終わり方をしているけど、少年にとってはどうだったのだろう。必死に生きた証のようなものは残ったが。

 

 本の装丁が恐ろしいことになっているが本の内容にふさわしい装丁だな、と。

 

著者 重松清

 

疾走 上 (角川文庫)

疾走 上 (角川文庫)

 

 

 

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