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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「アルケミスト - 夢を旅した少年」 1988

小説 ★4

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

★★★★☆

 

 羊飼いの少年が、ある日夢で見た宝物を探して旅に出る。

 

 嫌な予感がよぎりつつ読んでいたが、その予感が当たらないでよかった。宝物を探すうちに得た経験や知識、出会いがかけがえのない宝物となりました、本当に大切なものは、モノなどではないのです、みたいないかにもいい話でしょ、って著者が得意気になる話になりがちだけど、これはそうではなかった。その点だけでも評価できる。

 

 そしてこの一見まるで童話のような物語の中に、どきりとさせられる言葉や話が詰め込まれている。友人はいつの間にか自分を所有物のように扱おうとするようになる、とか。はっとする。人は自分の周りの人間を、自分の都合のいいように変えようとする。友人ならこういうときはこうして欲しい、とか自分の思うような友人像を押し付けるようになる。確かにな、なんて時々本から目を離ししばし考えてしまう。

 

 そんな示唆が詰まった本だが、一番言いたかった事は勝手に自分で自分に言い訳して限界を決めるなってこと。やりたいけどあきらめていることで、何でそれをあきらめているのかその理由をよくよく考えてみると、ただ自分には無理だと思ったから、だけだったりする。たしかに自分で限界を決めてその範囲内で生きている人は楽そうではある。だけど、楽しく生きるには勝手に限界を設けないで、自分を信じて挑んでいくことが大事なんだとこの本は教えてくれる。

 

著者 パウロ・コエーリョ

 

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)

 

アルケミスト - 夢を旅した少年 - Wikipedia

 

 

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