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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ミュージック・ブレス・ユー !!」 2008

ミュージック・ブレス・ユー!! (角川文庫)

★★★☆☆

 

あらすじ

 卒業が近付いた女子高生の揺れる気持ち。

 

感想

 おおよそたいていの人が高校に行くとして、3年生は初めて人生の岐路に立つときである。今まで皆同じように時間を過ごしてきたが、その先は大きく違ってくる。働く者、進学する者。皆がずっと同じような道を歩いていくわけではない。それに早々と気づいて自分の道を模索する者、それをうまく理解できずに戸惑う者と、いろいろな反応が出てくる。この主人公は、自分の将来についてうまく考えられずに立ち止まっている。

 

 それが当然のように自分の道を進む者たちを尻目に、立ち止まってみる事は結構大事なことだ。自分も当然のフリをして、周りに流されて道を選んでしまう人は多い。どこか納得いかないなとか、何か違和感あるなとか思いつつ進んで行き、いよいよ進むことが出来なくなって立ち止まった時、それがそもそもの地点から遠く離れてしまっているとかなり致命的なことになる。確かにやり直す事は可能だが、離れれば離れるほど、それは困難を極める。

 

 

 だから出来ることなら、その時その時を大事にして流されないようにすることが重要だ。立ち止まるタイミングを逃さないことだ。なんだか普通のことを言ってしまっているが。

 

 それから、音楽は人生に必要だ。

 

著者

津村記久子

 

ミュージック・ブレス・ユー!! (角川文庫)

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ミュージック・ブレス・ユー!! - Wikipedia

 

 

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