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「少女七竈と七人の可愛そうな大人」 2006

少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)

★★★☆☆

 

 旭川でいんらんな母親から生まれた、美しいかんばせを持った少女七竈と彼女を取り巻く大人たちとの物語。

 

 美しいものは異形だ。平均以下の顔の持ち主が異形のように。平均的な顔の持ち主の中に一人美しい者が混じっていたら確実に目につく。ましてや田舎じゃなおさらだ。刺激の少ない田舎では格好の注目を浴びてしまう。さらに母親の悪い噂で皆の好奇心はますます刺激される。

 

 そういった人間が逃げ込むのはやっぱり都会になってしまう。良くも悪くもまぎれることが出来るから。逃亡犯とかもたいてい都会に逃げ込む。隣に住んでいる人間の顔もわからず、毎日電車で顔を合わしている人たちの顔すらも思い出せない、そんな都会。

 

 人がたくさんいるのに誰ともつながっていない孤独感を感じる都会と、誰もが誰かとつながっていて狭い世界の煩わしさを感じる田舎。どっちも一長一短で、どういうところで暮らすのが幸せなのか分からなくなってしまう。

 

著者 桜庭一樹

 

少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)

少女七竈と七人の可愛そうな大人 (角川文庫)

 

少女七竈と七人の可愛そうな大人 - Wikipedia

 

 

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