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「楢山節考」 1958

楢山節考

★★★☆☆

 

あらすじ

 姨捨山物語。キネマ旬報ベスト・ワン作品。

 

内容

 ずっと今村昌平版だと思ってみていた。「楢山節考」が2作品あるなんて知らなかった。

  

 物語のあらすじを浪曲?で説明するのだが、正直聞き取れない。字幕が欲しかった。当時の人たちはこれを聞き取れたのだろうか?

 

 すべてがセットだということがまるわかりだが、よく作ったなと感心してしまうほどの出来栄え。セットや照明も含めて、まるで芸術作品の舞台を見ているような気分になる。

 

 

 自分が知っている姥捨山の物語は、孝行息子が親を山に捨てに行くことが出来ずに隠しておいて、後々年寄りの知恵が役に立ち、年長者の知識と経験は侮れない、みたいな訓話だったが、この話はそんな説教じみた話はなく、老婆は山に置き去りにされる。年老いて元気でいるのが恥ずかしいから早く山に行きたいと望んだり、年寄りの潔さみたいなものが感じられる。年寄りの知恵も大事だが、高齢化社会の現在、こういう潔さでさっさと後進に道を譲ることも大事なんだろうな、と思ったりもした。年寄りは呆けてあきれるくらい遊んでいればいいんじゃないかと。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚色 木下惠介

 

原作 楢山節考 (新潮文庫)

 

出演 田中絹代/高橋貞二/望月優子/宮口精二/伊藤雄之助/東野英治郎/西村晃

  

楢山節考

楢山節考

  • 田中絹代
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楢山節考 (1958年の映画) - Wikipedia

 

 

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