BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「炎上する君」 2010

炎上する君 (角川文庫)

★★★☆☆

 

著者

bookcites.hatenadiary.com

 

 

 どこか心が不安定な人たちの短編集。

 

 表題作の「炎上する君」が面白い。男に媚びることを良しとせず、互いに牽制し律してきた親友の二人。おしゃれすることで色気づいたと思われることを恥として互いに共同戦線を張っている。

 

 こういうひねくれた感情は分からなくはない。モテようとしているのが丸見えでカッコつけてるのが逆にカッコ悪い、格好つけないのが逆にカッコいい、とかいう思想。でも、よく考えてみればどっちにしても結局カッコいいと思われたいんだよね、っていう。人目を気にしている。

 

 やっぱりそれは人の評価を気にしているって事でそれがために自分の興味のあることや願望を抑えてしまうのはかなりつまらない事だ。そんな他人は気にしないで自分のやりたいようにやる事の方が断然楽しい。

 

 堅い職業なのにバンド始めちゃって人気が出てしまったり、二人のひねくれ者特有の言葉遣いも面白い。二人をずっと眺めていたい感じ。

 

 

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