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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「潜水服は蝶の夢を見る」 2007

★★★★☆

 

監督 ジュリアン・シュナーベル

 

 雑誌の編集者が倒れ、身体の自由を失ってしまう。

 

 すごい話だ。しかも実話なんだからすごい。華やかな雑誌の編集者から突然身体の自由がきかない状態に。もう絶望しか感じないだろう。しかしやがて自分を憐れむことをやめ、想い出と想像力を力にして蝶のように自由になろうとする。そして献身的に敬意を持ってサポートをするスタッフたちにも頭が下がる思いだ。大変な仕事。

 

 あのまばたきだけでコミュニケーションをとる方法はとても根気のいる作業で。それで本を書き上げるのだからものすごい精神力だ。そういう能力があるからそれまで成功出来てきたのだろう。

 

 彼に見舞いに来る客、サポートする家族など多くの人に支えられているが、それらも彼の人間性によるところが大きい。さらに彼が体の自由を失った後も想像力豊かにいられたのもそれまでの積み上げがあったからだ。そう考えると日々の暮らしを大切にして生きるというのは大事な事だ。

 

 何かを悟って聖人のようになってしまうのではなく、サッカーの試合が観れないことに腹を立てたりついつい女性の胸元や膝のあたりに目が行ってしまったり人間味が溢れていてユーモアがあっていい。

  

出演 マチュー・アマルリック

 

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