★★★☆☆
あらすじ
東京オリンピックを目前に控えた1964年、三丁目の住民たちに変化が訪れようとしていた。シリーズ三作目。
感想
1964年というと、戦後そんなに経っていないという感じがするが、計算してみると20年。まだ大多数は戦争を体験した人たちだが、それを知らない世代も若者として社会に登場する歳頃だ。きっとこの差は大きいのだろう。そしてそんなときに東京オリンピックがあったと。
このシリーズの登場人物たちにもさまざまな出来事が起こる。吉岡秀隆は絶縁状態にあった父親が危篤に陥り、堀北真希は恋におちる。堀北真希に関するエピソードはまぁベタといえばベタな展開で、吉岡秀隆の父親とのエピソードもベタな話と、ありきたりな物語が続くのだが、このタイプの映画ではそれもありかもと思わせて、そんなに悪くない。
ただ、どう考えても吉岡秀隆と義理の息子との話はまったく意味が分からない。父親との話とリンクさせているのだろうが、それにしても納得がいかない。別にあんなひどいこと言って家から追い出さなくても。小説を書くことを認めてやるだけでいいのに。何も父親の真似をしなくてもいい。実の娘が出来たばかりのタイミングでそんなことをすると、血のつながりのない義理の息子が邪魔になっただけなんじゃないかと穿って見てしまう。
まずまずの映画だなって思って観ていたのに、最後に嫌な気持ちになってしまった。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 山崎貴
脚本 古沢良太
原作 三丁目の夕日 夕焼けの詩 1~最新巻(ビッグコミックス) [マーケットプレイス コミックセット]
出演
堀北真希/須賀健太/小清水一輝/森山未來/大森南朋/米倉斉加年/高畑淳子/染谷将太/浅利陽介/マギー/温水洋一/ピエール瀧/蛭子能収/正司照枝
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