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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「バッド・チューニング」 1993

バッド・チューニング (字幕版)

★★★☆☆

 

 70年代アメリカの、片田舎で暮らす若者の夏休み初日の一夜。

 

 物語が無いようで有るような、小さな物語が断片的に現れるような内容。儀式となっている新入生いびりや、羽目を外すためのパーティが行われ、アルコールやドラッグ、恋愛や喧嘩など、様々なことが起こる。

 

 儀式として上級生が新入生へケツバットをするという習わしがあり、端から見たら馬鹿げた事やってんなと思うわけだが、こういうのは世界中で形を変えて行われていることだろう。で、その儀式を行う上級生たちの態度が様々であることが興味深い。ちょっとしたゲームとして楽しもうとする者、馬鹿げていると思いながらも付き合う者、そして執拗に儀式を行うことに執着する者。きっとこの中で一番権力を与えちゃいけないのは執着する奴だろうな。

 

 そういう事がありながらも、映画の中での彼らの程よい距離感は見ていて気持ちがいい。儀式としてイビっていた新入生でもパーティーに誘ったり、友人同士でもいつもべったりというわけでもなく付かず離れずで、今ならスクールカーストの階層が違うと捉えられそうなグループ同士でも声を掛け合ったりして緩くつながっている。今みたいに皆の趣味嗜好が多様化していない時代だったからなんだろうか。

 

 昔に比べて今はどうなんだと考えがちだけど、結局いつの時代もこの年代はなんだかんだで若さを謳歌しているってことなんだろうな。

 

監督/脚本 リチャード・リンクレイター

 

出演 ジェイソン・ロンドン/ウィリー・ウィッギンス/ミラ・ジョヴォヴィッチマシュー・マコノヒーベン・アフレックレネー・ゼルウィガー

 

バッド・チューニング - Wikipedia

 

 

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