BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「シティ・オブ・マッド」 2008

シティ・オブ・マッド(字幕版)

★★★★☆

 

 母親が殺され孤児となった少年は、やがて仲間を見つけ路上で生活するようになる。

 

 なんともやりきれない気持ちになる映画。主人公は母親を殺され、路上生活を余儀なくされ日々を生きるために犯罪を繰り返している。だけどこの主人公に道を誤ったと言うのは酷だ。まだ幼い子供に救いの手は差し伸べないくせに、ただ悪いことをするなと説教することはできない。そしてそんな彼らを生みだしてしまう環境を変えるには、どこから手を付けるべきなのか分からない。途方にくれてしまう。

 

 彼らを保護しようとするソーシャルワーカーの人たちは偉いなと感心してしまう。強盗などの犯罪を犯して日々を暮らしている少年たちと積極的に関わろうとする。子供達はそれなりの信頼をおいているようだが、それでも普通にワーカーの人たちの金を盗んだりする。彼らはそうやって生き抜いてきたのだから、簡単に考え方や行動は変えられない。

 

 少年たちは日々を暮らすことに精一杯で、人を思いやる余裕はない。そして遠い未来も思い描くことが出来ない。その時々の感情に基づいて行動している。主人公がバスジャックを行ったのも刹那的な反応だ。

 

 彼はこの環境で生きるには優しすぎたのかもしれない。だけどもっと強くなければいけない、と言わなければいけないっていうのはなんて悲惨な状況なんだ、と。

 

 少年たちのハードモードの人生に目を奪われてしまうが、ちゃんと伏線を張り巡らしたよく出来た脚本の映画。

 

監督/製作 ブルーノ・バレット

 

脚本/製作 ブラウリオ・マントヴァーニ

 

出演 ミッシェル・ゴメス/クリス・ビアナ/マルセロ・メロ・ジュニオール/ガブリエラ・ルイス

 

シティ・オブ・マッド - Wikipedia

シティ・オブ・マッド-動画[無料]|GYAO!|映画

 

 

bookcites.hatenadiary.com

bookcites.hatenadiary.com