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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「湖畔の愛」 2018

★★★★☆ あらすじ 主人公が勤める湖畔のホテルで巻き起こる数々の騒動。 感想 巻末の解説で吉本新喜劇的と評されていたが、確かにあの舞台でやっていそうな物語である。同じ設定、同じキャラで繰り広げられる物語だ。抱腹絶倒というわけではないが、それなりに…

「ロスト・イン・北京」 2007

★★★★☆ あらすじ 勤め先のオーナーと関係を持ってしまった既婚の女は、身ごもったことを知る。 感想 主人公が夫とオーナー、どちらが父親か分からない子供を身ごもってしまった事がすべての始まり。ただ誰が悪いとも言い切れないのが、なんとも言えないところ…

「パラダイス・ナウ」 2005

★★★★☆ あらすじ パレスチナ。自動車修理工場で働く二人の男は、ある日、自爆テロの実行犯に選ばれたと告げられる。 感想 何でもない普通の一日が終わろうとする時、誰かに突然「明日の自爆テロの実行犯に選ばれたからよろしく。」と言われて、即答で「喜んで…

「友罪」 2018

★★★☆☆ あらすじ 町工場で働くことになった元マスコミの男は、同じ日に働き始めた同僚がかつて世間を騒がせた少年犯罪の犯人だという事に気付く。 感想 最初、佐藤浩市演じるタクシー運転手は、瑛太演じる元少年Aの父親なのかと思っていたがそうではなくて、…

「ハワーズ・エンド」 1992

★★★☆☆ あらすじ 「ハワーズ・エンド」に別荘を持つ実業家のもとに、後妻として嫁いだ女。 www.youtube.com 感想 「ハワーズ・エンド」という土地がカギとなり、巡り巡る群像劇だ。だからといってこの土地が常に皆の中心にあるというわけではなく、無意識下に…

「デンデラ」 2011

★★☆☆☆ あらすじ 姥捨て山に捨てられた老女は、そこで老婆たちが共同生活を行なっていることを知る。 感想 姥捨て山に作られた共同体「デンデラ」の一員となった主人公。リーダーが自分たちを捨てた村の奴らを襲う、と言っていたので、「八つ墓村」的になるの…

「昭和の犬」 2013

★★★☆☆ あらすじ 戦後に生まれた女性の犬との関わりを中心とした半生が描かれる。直木賞受賞作。 感想 一匹の犬と飼い主の関係を描いた物語ではなく、その時々に主人公の身近にいた毎回違う犬との話が描かれていく。それは家で飼っている犬だったり、近所や下…

「オーバードライヴ」 2013

★★★★☆ あらすじ おとり捜査で麻薬の密売人に仕立て上げられた息子の罪を司法取引で軽減させるため、麻薬組織に近づく主人公。 www.youtube.com 実話を基にした物語。原題は「Snitch」。 感想 使いようによってはとても有効である司法取引や密告制度、おとり…

「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」 2018

★★★☆☆ あらすじ 毎回、家に帰ると妻が死んだふりをしていて戸惑う夫。 感想 タイトルでネタバレしてしまっているので、タイトル通りの事をされてもインパクトは全くない。嬉々として死んだふりをする榮倉奈々演じる妻は可愛らしいが、それも一瞬で、面白いと…

「いつも2人で」 1967

★★★★☆ あらすじ 結婚した夫婦の12年間の軌跡。 感想 一組の夫婦の出会いからの12年間が描かれる。そこに描かれるのは、最初は楽しく幸せだが、結婚、子育てを経て、やがていがみ合い会話もなくなっていく、世界中どこにでも見られそうなありふれた夫婦の姿。…

「すべては海になる」 2005

★★☆☆☆ あらすじ 愛が分からず生きづらさを感じる書店員の女性と、家庭崩壊を立て直そうとする男子高生が出会う。 感想 吉高由里子に安藤サクラ、広瀬アリスと、今見ると豪華な女優陣が脇で出演している。それに要潤や松重豊らのいつも通りの安定感のある演技…

「見えない暗闇」 1995

★★★★☆ あらすじ 妻の浮気相手に暴力を振るい、殺してしまったかもしれないと怯える男。 感想 世の中、みんな分かったような顔をして歩いているが、その実、知っている事なんてごくわずか。日々やっている事のほとんどは全く合理的でなかったりする。妻に浮気…

「間違えられた男」 1956

★★★☆☆ あらすじ ある日突然、身に覚えのない容疑で逮捕されてしまった男。 感想 訪れた保険会社で、以前起きた強盗事件の犯人と勘違いされて通報・連行されてしまった主人公。戸惑いながらも警察の指示に従っていたら、何がなんだかよく分からないままにあっ…

「金田一耕助の冒険」 1979

★★★☆☆ あらすじ 捜査するも未解決となっていた、かつての事件を再捜査することになった主人公・金田一耕助。 感想 金田一耕助シリーズを中心としたパロディー映画。当時の流行などをパロディーにしているのだが、正直、今となっては元ネタが分からず、良く分…

「ガラスの街」 1985

★★★☆☆ あらすじ 間違い電話をそのまま受けて、探偵の仕事を引き受けることになった作家の男。 感想 虐待していた父親が自分を殺しに戻って来るので助けて欲しい、という間違い電話の依頼をそのまま受けてしまった主人公。主人公は家族を失って絶望し、人との…