BookCites

個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

エッセー

「こころの処方箋」 1992

★★★★☆ 内容 心理学者による55編のエッセイ。 感想 最近は命令調の上から目線のタイトルの本が多い。著者が専門家だったり成功者だったりの裏付けから、御託は並べずとりあえず自分の云うことを聞け、という事なのだと思うが、本書は違う。 「1日30分」を続け…

「松尾潔のメロウな日々」 2014

★★★★☆ 内容 音楽プロデューサー・作詞家・作曲家である著者が、音楽ライターとして過ごした90年代のブラックミュージックを振り返る。 感想 正直、この著者のことは知らなかったのだが、クインシー・ジョーンズやジェームス・ブラウン、パフ・ダディなどの超…

「裏が、幸せ。」 2015

★★★☆☆ 内容 日本海側、裏日本の魅力について、文学や歌、祭りなど様々な観点から、著者が語る。 感想 序盤は「裏日本」という言葉で変な刺激を与えやしないかと、少し及び腰でクドいくらい繰り返し悪い意味じゃないですよ、と念を押しているのが少し面白い。…

「鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。」 2017

★★★★☆ 一般人にはあまり知られていない鳥類学者の生態を、学者自らが語る。 確かに鳥類学者って何やっているのか良くわからない。人類の役に立っているのかも良くわからないが、その辺りの事柄について柔らかい語り口で面白おかしく語られるので、肩肘張らず…

「ソロモンの指環 動物行動学入門」 1949

★★★★☆ ノーベル医学生理学賞を受賞した動物行動学者による、動物に関するエッセイ。 読んでいると、著者は本当に動物が好きなんだなということがひしひしと伝わってきて、微笑ましい気持ちにさせられる。研究者である前に何よりも動物好き。楽しそうに語って…

「朝、目覚めると、戦争が始まっていました」 2018

★★★☆☆ 太平洋戦争が始まった1941年12月8日。著名人たちが残したその日についての文章がまとめられている。 読んでみた感想として一番に感じるのは、ほとんどの人たちが年齢関係なく開戦を肯定的に捉えていること。しかも、ようやく始まったか、とか涙がでる…

「辺境の路地へ」 2018

★★★★☆ 内容 著者が辺境の地を旅し、そこで見聞きしたこと、出会った人たちとのエピソードを綴る。 感想 こういう自分の普段の生活からはかけ離れた境遇で過ごす人たちの話を読むと、自分の知ってる世界というのは世界のほんの一部でしかないことを思い知らさ…

「読書で離婚を考えた。」 2017

★★★★☆ 夫婦で交互に課題図書を指定して、その読書感想を綴るエッセイ。 お互いに本を勧めあって、仲良しな感じで進められていくのかと思ったら、タイトル通り不穏な空気が漂っていて、読んでいてドキドキしてしまう。途中で円城塔が実家に帰っていると言う話…

「スピンクの壺」 2015

★★★★☆ 飼い犬の目から見た著者たちの生活を綴ったエッセイ。 著者が仕事になかなか取り掛からず、ふと思い立っては別の用事に取り掛かり、得意気になったり、落ち込んだり、八つ当たりしたり、急に真面目になったりする様子が、毎度のことながら面白い。こう…

「〆切本」 2016

★★★☆☆ 締切を前にした作家たちの阿鼻叫喚が収められているのかと思って手にとって見たが、そういうわけでもなく締切に関して言及しているエッセイや日記などが収められているといった感じだった。よく考えてみれば、たとえ締切を前に苦悩する事があったとし…

「ヨーロッパ退屈日記」 1965

★★★★☆ 伊丹十三というと「マルサの女」等の映画監督というイメージが個人的には強いのだが、 外国映画にも出演したほどの俳優であったというのは意外な事実だ。俳優としては「家族ゲーム」に出ていたのを記憶しているぐらい。 bookcites.hatenadiary.com そ…

「陰翳礼讃」 1939

★★★★☆ 感想 いきなり日本のトイレの良さについて熱弁するので戸惑ってしまうが、陰翳の中に美を見出すというのは何となく分かる。 そもそも日本の伝統的な工芸や風習はそんな陰翳の世界で生まれたという前提にたって改めて見てみると、色々と納得できる。蒔…

「雑食映画ガイド」 2013

★★★☆☆ 三人の著者がそれぞれ各映画について語るコラム集。 町山智浩のコラムで取り上げる映画は、観たことある映画や名前は聞いたことのある映画が多くて、ふむふむと読むことができたが、後の二人が取り上げる映画は、そんな映画があったことすら知らなかっ…

「シブすぎ技術に男泣き!」 2010

★★★☆☆ 日本のものづくりを支える技術者たちにスポットを当てたコミックエッセイ。 あまりこういう技術者たちの実態を知る機会はないので、なかなか興味深い。時折出てくる回路図は全然理解できないんだけど。 確かにあちこちの小さな町工場に、すごい技術を…

「ごはんぐるり」 2013

★★★☆☆ 食に関するエッセイをまとめた本。 ・・・口の中が甘いと、人間って、なんだか柔らかな顔になるような気がする。 p.21 美食やグルメといったことではなく、著者は食べることによりそれがその人の血と肉になることや、表情を緩ませることのような、食の…

「安全な妄想」 2011

★★★★☆ エッセイ。誰も気にしないことに妙にこだわったり、一般的に良しとされている事に抗議してみたり、世間がどう思おうと俺はこう思うのだとあえて語っていくスタイルが面白い。大人はこういうこと言うと角が立つな、とか配慮してスルーするのだけど、あ…

「できるかなゴーゴー!」 2012

★★★★☆ 著者 bookcites.hatenadiary.com できるかなゴーゴー! (SPA!コミックス) 作者: 西原理恵子 出版社/メーカー: 扶桑社 発売日: 2013/03/16 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る // bookcites.hatenadiary.com bookcites.hatenadiary.com

「できるかなV3」 2003

★★★★☆ 著者 bookcites.hatenadiary.com できるかなV3 (角川文庫) 作者: 西原理恵子 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 2008/03/25 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 20回 この商品を含むブログ (16件) を見る // 関連する作品 できるかなリターンズ (SPA…

「時をかけるゆとり」 2014

★★★★☆ 著者 bookcites.hatenadiary.com 時をかけるゆとり (文春文庫) 作者: 朝井リョウ 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2014/12/04 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (10件) を見る // bookcites.hatenadiary.com bookcites.hatenadiary.com

「スピンク合財帖」 2012

★★★★☆ 犬の話を綴っているというよりは、「吾輩は猫である」の犬版を目指しているんだなって事にようやく気付いた。 著者 bookcites.hatenadiary.com スピンク合財帖 作者: 町田康 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2012/11/06 メディア: 単行本 この商品を…

「僕の読書法」 

★★★★☆ 著者 織田作之助 僕の読書法 作者: 織田作之助 発売日: 2012/09/13 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る // bookcites.hatenadiary.com bookcites.hatenadiary.com

「仙台ぐらし」 2012

★★★★☆ 「3652」よりもちゃんとエッセーになっている気がする。 それから、仙台に住んでいて、震災のことを書かないのはやはり不自然だから、それについて書くのは正しいと思う。 著者 bookcites.hatenadiary.com 仙台ぐらし (集英社文庫) 作者: 伊坂幸太郎 …

「中の人などいない @NHK広報のツイートはなぜユルい?」 2012

★★★★☆ 企業のツイッターは確かに、お知らせ的なものばかりだと鬱陶しく感じる。かといってユルく、と言っても担当者次第になってしまうので、それはそれで難しい。 ツイッター初期の担当者がいかに悩みながら、運用方法を確立させていったかが、よくわかる。…

「3652 伊坂幸太郎エッセイ集」 2010

★★★☆☆ 著者 bookcites.hatenadiary.com 3652: 伊坂幸太郎エッセイ集 (新潮文庫) 作者: 伊坂幸太郎 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/05/28 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (5件) を見る // bookcites.hatenadiary.com bookcites.hatenadiary.com

「幾千の夜、昨日の月」 2011

★★★☆☆ 満天の星空を見たら何か陳腐な事を言いたくなるが、そこを素直に、特に何も感じないと言ってしまえるところが、著者の誠実さを表していると感じた。 著者 bookcites.hatenadiary.com 幾千の夜、昨日の月 (角川文庫) 作者: 角田光代 出版社/メーカー: K…

「猫とあほんだら」 2011

★★★★☆ 著者 bookcites.hatenadiary.com 猫とあほんだら (講談社文庫) 作者: 町田康 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2014/07/15 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (7件) を見る // 関連する作品 シリーズ前作 bookcites.hatenadiary.com シリーズ次作 …

「スピンク日記」 2011

★★★☆☆ 意識しているのだろうが「吾輩は猫である」のよう。この形式は動物の目線で物事を見るというだけではなく、自分がどう見えているかを客観視することでもあるんだな、と気付いた。自己分析とかに活用できそう。 吾輩は猫である 作者: 夏目漱石 発売日: …

「ご冗談でしょう、ファインマンさん」 1985

★★★★☆ 内容 ノーベル物理学賞を受賞したリチャード・P・ファインマンのエッセー。 感想 ノーベル賞を取るような学者というのはどこか浮世離れしていて、専門の学問以外では何もできなさそうな人が多いようなイメージだが、この著者は全然違う。好奇心旺盛で…

「猫のあしあと」 2007

★★★★☆ 著者が引き取った野良猫たちの話。 作家が書いたこういう類の本はほのぼのした気楽な感じのものになりがちだが、この本はまるで野戦病院や緊急医療の現場を綴ったような結構ハードな内容。 飼っていたペットを失った悲しみから野良猫を引き取ることに…

「柳に風」 2004

正直、古田新太は男前ではない。けど、映画やテレビに現れるとつい観てしまう得体の知れなさがある。 そんな感じがこのエッセーによく現れていて面白い。人に合わせるのではなく、すべて自分流。体脂肪が増えようが美味いものを食い、酒を飲む。腹立つことが…