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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

邦画

「二流小説家 シリアリスト」 2013

★☆☆☆☆ あらすじ 世を騒がした猟奇殺人事件の犯人である死刑囚に、告白本を書いて欲しいと依頼された売れない作家。 感想 売れない作家が死刑囚に呼び出され、告白本を書かないか、と持ち掛けられて物語は始まる。なのだが、正直、何に関心を持ってこの映画を…

「こおろぎ」 2006

★★★☆☆ あらすじ 盲目で口の利けない老人と暮らす若い女。一部の映画祭のみで上映された劇場未公開作。 感想 若い女と盲目の老人の奇妙な関係。そして、そこに若い男が現れて、という話。ただ分かりやすい男女の物語ではなく、抽象的な内容となっている。 良…

「縁 The Bride of Izumo」 2016

★★☆☆☆ あらすじ 亡くなった祖母の遺品の中に婚姻届がみつかり、そこに名前が記載されている男性を探すために出身地の島根にやって来た若い女性。 感想 東京からやって来た主人公を車で案内することになった地元の漁師を演じる井坂俊哉がいい。服装に無頓着で…

「とんかつ大将」 1952

★★★★☆ あらすじ 東京の下町、長屋に住み「とんかつ大将」と慕われる医師は、近くの病院が拡張計画のために近隣の立ち退きを求めていることを知り、反対運動を始める。 感想 近所の病人は勿論、喧嘩の仲裁から子供たちの面倒まで見てやる医師の主人公。近所の…

「ジャズ大名」 1986

★★★☆☆ あらすじ 幕末の駿河の小藩に、アメリカからやって来た黒人ミュージシャンが流れ着く。 感想 「ジャズ大名」というタイトルはインパクトがある。スチャダラパーの昔の曲で、この言葉が出てくる曲があったはずだが、どの曲か思い出せない。でも、このタ…

「アレノ」 2015

★★☆☆☆ あらすじ 共謀してボートを転覆させ、泳げない夫を溺れさせた妻と愛人は、遺体が上がるまで近くのラブホテルに滞在することにする。 感想 死んだ夫の遺体が見つかるまでホテルで過ごす妻と愛人、という設定は非常に映画的。ただ、全く面白い展開がない…

「メールで届いた物語」 2005

★★★☆☆ 内容 メールを題材にした4つの物語からなるオムニバス映画。 感想 こういったオムニバス映画は若手を集めて作る、ということが多いように感じるが、15年後の今も活躍する役者たちが多数出演していて、少なくともキャスティングに関しては間違いなかっ…

「洲崎パラダイス赤信号」 1956

★★★★☆ あらすじ 金も行く先もなくなった男女が、売春街「洲崎パラダイス」の目と鼻の先にある居酒屋にたどり着く。 感想 その日を暮らす金も寝る場所もない男女。そんな状況になってもただ女に「どうする?」と聞くだけの男が情けない。ただただ女についてい…

「カルメン故郷に帰る」 1951

★★★★☆ あらすじ 家出して東京でストリッパーになった女が、久しぶりに故郷に戻ってくる。日本映画最初の国産カラー映画。 感想 浅間山麓が舞台。広大な大自然と開拓した村の様子がまるで西部劇のワンシーンのよう。また、高原で出演者が歌い踊る様子から「サ…

「張込み」 1958

★★★★☆ あらすじ 逃亡犯が昔の女と接触を図るのではとの予測から、東京の二人組の刑事が佐賀にある女性宅を張り込むためにやって来る。 感想 刑事が鹿児島行きの夜行列車に乗り込むシーンから物語は始まる。最初はその目的が明かされていないので、どこに行く…

「クリーピー 偽りの隣人」 2016

★★★★☆ あらすじ 元刑事で犯罪心理学の大学教授とその妻は新居に引っ越すが、不審な隣人に戸惑う。 感想 人の心を操り、他人の家を乗っ取っていく犯人が描かれる。香川照之の迫真の演技の犯人役も怖いが、心をゾワゾワさせる演出もかなり効果的。主人公と被害…

「どですかでん」 1971

★★★☆☆ あらすじ 貧しい地域で暮らす人々。 感想 貧しい地域で暮らす人々の群像劇。市電運転手になったつもりで街中を走る少年、感じのいい夫と悪い妻の夫婦、我が家を空想するホームレスの親子、といった感じで皆どこか寓話的なキャラクターたちだ。 登場人…

「PARKS パークス」 2017

★★★★☆ あらすじ 井の頭公園のそばに住む女子大生のもとに、父親の昔の恋人がかつてその部屋に住んでいたという女子高生がやってくる。 感想 都会の中にある緑あふれる公園、井の頭公園。 この都会の中にあるというのがいいのだろう。人々が集い、そこに音楽…

「一番美しく」 1944

★★★☆☆ あらすじ 軍需工場で働く女子挺身隊員たち。高い生産目標の達成のために一丸となる。ちなみに主演の矢口陽子は、のちに監督の黒澤明と結婚した。 感想 戦時中に作られた映画ということで、明らかな国威発揚映画。序盤は、ほとんど北朝鮮と変わらないよ…

「逆光の頃」 2017

★★★★☆ あらすじ 京都で過ごす高校生男子。 感想 わずか一時間強で、オムニバスのようにタイトルが付けられた3つの話に分かれている短い映画。何か壮大な物語ではなく、高校生男子の何気ない日常が描かれていく。 まず何と言っても舞台となる京都の美しい映像…

「ももいろそらを」 2012

★★★☆☆ あらすじ 大金の入った財布を拾った女子高生は、友人と共に持ち主の男子高生に届けに行く。 感想 主人公のキャラクターが独特。対人能力に問題があってキャラを演じることで誤魔化しているような、そんな喋り方。他の登場人物たちもそんな彼女に少し似…

「魔界転生」 2003

★★★★☆ あらすじ 島原の乱で死んだ天草四郎が蘇り、紀州藩主・徳川頼宣をけしかけて江戸幕府を滅ぼそうと企む。 感想 天草四郎が、宮本武蔵や徳川家康、荒木又右衛門らを次々と蘇らせていく展開。この辺りは普通にワクワクして良い。そして、そんな彼らを登場…

「馬鹿まるだし」 1964

★★★☆☆ あらすじ 一晩泊めてもらった寺の長男の妻に惚れ、その町で暮らし始めた男。シリーズ第1作。 感想 戦後間もない瀬戸内の町が舞台。子どもたちが集まって遊んでいるシーンがあるのだが、それが五寸釘を地面に突き刺していくゲーム。なんて恐ろしい遊び…

「起終点駅 ターミナル」 2015

★★★☆☆ あらすじ 不倫相手の女性が自殺してしまい、自分を責めて離婚し釧路で一人暮らす弁護士の男。 感想 釧路でひっそりと暮らす一人の男。過去を悔いて自分を罰するように生きている。しかし、この自分を罰するような生き方というのは誰も幸せにならない。…

「暗黒女子」 2017

★★★☆☆ あらすじ お嬢様学校で皆のあこがれの的だった生徒が謎の死を遂げ、同じ文学サークルに所属していたメンバーたちがそれぞれ、彼女の死についての推理を発表していく。 感想 文学サークルのイベントの一環として、このサークルの会長でもあった女子高生…

「赤々煉恋」 2013

★☆☆☆☆ あらすじ 町を彷徨う自殺した女子高生の魂。タイトルの読みは「せきせきれんれん」。 感想 ふらふらと家や学校、街中をうろつく女子高生の魂。成仏できないからなのか、そもそも何故彼女が彷徨っているのか謎だ。自殺した罰のようなもので永遠に彷徨い…

「蛇イチゴ」 2003

★★★★☆ あらすじ 祖父の葬儀会場で父親の多額の借金が判明してひと騒動が起きているところに、勘当されて消息不明だった兄が登場する。 感想 主人公はつみきみほ演じる教師。呆けてしまった祖父とその介護をする母親、そして会社員の父親と共に暮らしている。…

「龍三と七人の子分たち」 2015

★★★☆☆ あらすじ 引退して肩身の狭い老後の生活をしている元ヤクザが、昔の仲間と共に再び組を立ち上げる。 感想 冒頭からしばらくは、笑わせようとしているパートがそんなに笑えなくて困った。北野映画らしくなく、説明っぽい長々としたセリフが続く。状況の…

「捨てがたき人々」 2014

★★★★☆ あらすじ 生きることに飽き、生まれ故郷の五島列島に戻って、持ち金がなくなるまで無為に暮らそうとする男。 感想 主人公の周りの登場人物たちはほとんどが中年以上なのだが、男女の関係に皆が夢中になっている。娯楽の少ない田舎ならではと言えるのか…

「虎の尾を踏む男達」 1945

★★★☆☆ あらすじ 頼朝に追われる源義経・武蔵坊弁慶の一行は奥州へ逃れるため、変装して加賀の関所を通り抜けようとする。歌舞伎「勧進帳」を題材にした物語。 歌舞伎名作撰 勧進帳 [DVD] 発売日: 2004/11/26 メディア: DVD 感想 1945年の製作という事で、戦…

「カメラを止めるな!」 2017

★★★★☆ あらすじ 生放送で、ワンカットのゾンビドラマを取るよう依頼された監督。 感想 冒頭、ゾンビ映画を撮影中の現場で、本当にゾンビが現れるというストーリーが展開される。ひねってはいるがありがちなストーリーだし、気になる点は多いし、違和感もある…

「幼な子われらに生まれ」 2017

★★★★☆ あらすじ 妻が妊娠したことで、その連れ子との関係がうまくいかなくなり、苦悩する男。 感想 残業せず、飲みの誘いも断って、家族と過ごす事を大切にしてきた男。なのにそんな家族の一人から嫌われてしまうのはつらい。しかも、自分がさんざん悩んだ事…

「花戦さ」 2017

★★☆☆☆ あらすじ 花を生ける僧・花僧、池坊専好は、懇意にしていた千利休に切腹を命じ、民衆を苦しめる豊臣秀吉に対して、生け花で諫めようとする。 感想 2時間を超える冗長なだけの映画。主演の野村萬斎のたっぷり間を使った演技は、彼のキャラクターだから…

「彼女がその名を知らない鳥たち」 2017

★★★★☆ あらすじ 風采の上がらない男と暮らしながらも、昔の恋人が忘れられない女。 感想 男に金をもらい飯を作らせ、自分は何もしないであちこちにクレームの電話を入れて日々を過ごす蒼井優演じる主人公。前半は彼女のそんな姿がしっかりと描かれていて、あ…

「股旅」 1973

★★★☆☆ あらすじ 無宿人として生きる三人の若者。 感想 冒頭の渡世人たちが寅さんでもおなじみの仁義を切るシーンが面白い。一宿一飯の恩義と言うように、毎日知らない人の所へ行って、決して怪しいものではないですよと、自分の素性を知らせる自己紹介を何度…