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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

邦画

「孤高のメス」 2010

★★★★☆ 看護婦であった母親が死んで、遺品を整理していた息子は、母親の残した日記を見つける。 医者が誤診や医療ミスで手術を途中で諦めて、切り開いた箇所を閉じるだけで他の病院に患者を回そうとするシーンとか怖すぎる。でも実際には普通によくあることな…

「0.5ミリ」 2014

★★★★☆ ある事件をきっかけに介護ヘルパーの仕事をクビになり住む所も失った女が、町で出会った老人たちの家に無理やり上がり込み、介護ヘルパーを行うようになる。 老人の弱みを握って家に上がり込むと聞くと、どうしても家の乗っ取りとか財産の強奪とか、暗…

「闇の子供たち」 2008

★★★★☆ 日本の新聞社のタイ支局に勤める男は、現地で行われる日本人の心臓移植手術についての情報を得て、取材をはじめる。 フィクションではあるが、ゾッとするような出来事が次々と起こる。すべてが事実ではないにしても、ほぼ同じようなことはきっと起きて…

「私の男」 2014

★★★☆☆ 震災で家族を失い親戚の男に引き取られた少女。 流氷から少女が這い上がるシーンから始まる。ここから物語の全貌が掴めるまでが辛かった。浅野忠信はじめキャスト陣が皆ぼそぼそと喋り、雰囲気はあるんだけど物語の理解のためには辛かった。 濡れ場が…

「ねらわれた学園」 1981

★★★☆☆ 主人公たちが通う学校にやって来た転校生が、生徒会長になり特殊な能力を使って生徒たちを操るようになる。 建前上は学校を牛耳ろうとする勢力との対決がメインではあるのだが、実際は薬師丸ひろ子の可愛らしさを伝えようとする映画。どこかあだち充の…

「ボーイズ・オン・ザ・ラン」 2010

★★★★☆ 会社の後輩に思いを寄せる男が、親切なライバル会社の男のアドバイスに従って、後輩との距離を縮めていく。 主人公は頭でっかちになりがちで、肝心な所で力が入らず、変な時に無駄に力が入ってしまうタイプのダメ人間。そのまま素直に感情を表現すれば…

「パーマネント野ばら」 2010

★★★☆☆ 離婚し子供を連れて、美容院を営む片田舎の実家に戻った女。 女たちは町唯一の美容院に集い男の話をし、男たちは夜な夜なパブで飲み騒ぐ。田舎の娯楽なんてこんなものなのかもしれない。いつもと同じ顔ぶれでいつもと同じ話が繰り返される。このままい…

「ゲノムハザード ある天才科学者の5日間」 2014

★★★☆☆ 突然事件に巻き込まれた男が、自分の記憶が曖昧になっていくのに気づく。 記憶喪失なら本当はどんな人間だったんだろうって興味が湧くけども、この設定だとへー、で終わってしまうというか。何でもありというか、何言われても受け入れざるを得ないよう…

「お茶漬の味」 1952

★★★☆☆ 夫のすべてが気に入らず、嘘をついては友人と出かける妻。 家で見せるぼんやりとした夫の姿に嫌気を見せる妻。気に食わない夫の悪口を友人にぶつけ、最終的には何も言わずに家を出てしまう。この妻が何歳設定なのか分からないけど、それなりの年齢の女…

「日本で一番悪い奴ら」 2016

★★★★☆ 北海道県警の刑事になった男は、署内の厳しいノルマを達成するために、暴力団との関係を深めていく。実話を基にした映画。 ノルマというのは厄介で、社員を働かせることができたり、評価に役立てることができるが、様々な問題も生じさせる。警察におい…

「ワルボロ」 2007

★★★★☆ ガリ勉だった中学生が、あることをきっかけに不良になり、仲間とともに他校との喧嘩に明け暮れる。 こういうヤンキーものの、他校と喧嘩しているのって何の意味があるのって思ってしまう。喧嘩して勝った所で何の意味もなくない?って思ってしまうのだ…

「里見八犬伝」 1983

★★★☆☆ 城を攻められ一人落ち延びた姫が、集まった8人の剣士とともに戦いに挑む。 正直、登場人物たちが描けているとは思わないけど、アクションだったり、特撮だったり、色々やってやろうというチャレンジ精神は感じる映画。志穂美悦子と京本政樹が出会った…

「午後の遺言状」 1995

★★★★☆ 避暑地で過ごす老女優のもとに、新人時代の友人夫婦が訪れる。 登場人物たちが老人ばかりの引きの弱いヴィジュアル。だが面白い。自殺や痴呆という暗い出来事がありながらも、ときどき挟まれる喜劇。人生経験を積んだ彼らの生き様からおかしみが滲み出…

「リアル〜完全なる首長竜の日〜」 2013

★★★☆☆ 自殺未遂で昏睡状態の妻の意識に治療の一環として潜入する夫。 昏睡状態の人間の意識下に入ることに医療的にどんな意味があるのかいまいち分からないが、患者の家族的にはコミュニケーションが取れるものなら取りたいという心情は理解できる。 ホラー…

「映画 鈴木先生」 2013 

★★★★☆ 勉強はできるがあまり積極的ではない生徒が、突然生徒会の選挙に立候補すると言い出し、訝る担任教師。 不良や問題児を相手にするこれまでの熱血教師ものなら、その他大勢という扱いになっていた普通の生徒たちが、メインになっている事に新しさを感じ…

「きいろいゾウ」 2013

★★☆☆☆ 田舎で暮らす小説家とその妻。 冒頭で宮崎あおいを裸で登場させて、つかみはオッケーって感じがあざとい。原作に忠実にツマとムコと呼び合う関西弁の夫婦、実写だとキツいかなと思ったが、しばらくすると慣れてきてそれは気にならなくなった。 田舎に…

「東京島」 2010

★★★☆☆ 遭難して無人島で暮らす一人の女と男たち。 無人島で暮らすことになったらありそうなエピソードがだいたい詰まっている。さらにもしそこに女は一人しかいなかったら、というのも。 ただ色々詰め込まれすぎているせいか、長く感じた。せめて、2時間以内…

「わが青春に悔なし」 1946

★★★☆☆ 京大事件で罷免された教授の娘と、学生運動に参加していた学生たちのその後。 戦後間もないというのに、もう戦時中の反戦運動者を讃え評価するなんて仕事が早いなと思っていたが、どうやら占領中の米軍の意向があったようだ。 戦争が迫り、息苦しくな…

「でーれーガールズ」 2015

★★★☆☆ 東京から岡山に引っ越してきた女子高生が、同級生の一人と親友になる。 どこか皆と距離を置くような近寄りがたい雰囲気を持つ同級生が、どうして主人公と仲良くなったのか良く分からない。急に話しかけて急に仲良くなってしまった。周りにうまく馴染め…

「ローリング」 2015

★★★★☆ 学校の更衣室を盗撮してクビになった教師が、元教え子たちと再会する。 過去の過ちから立ち直り再起を図るって物語ではなく、クズはクズのままだったという。それなのに男の頭の片隅にはいつも自分は教師なんだという自制心があったというのは面白い。…

「麦子さんと」 2013

★★★☆☆ 死んだ母の遺骨を納めるため、母の故郷にやってきた女。 地元で有名だった母親と顔がそっくりで、皆にちやほやされる娘。分からないでもないけど、でもその前にその有名だった母親が死んだことに関してはほぼノーリアクションというか、無視されている…

「東京暮色」 1957

★★★☆☆ 夫との折り合いが悪く実家に戻った上の娘といかがわしい連中と付き合う下の娘、二人の娘と暮らす父親。 かなり重く暗い話。そのせいかあまりテンポも良くなく、それがさらに重苦しさを増幅している。 幼いころに母親と生き別れ母親不在のまま育った娘…

「グッモーエビアン!」 2012

★★★★☆ 母娘二人で暮らすアパートに、旅に出ていた母のかつてのバンド仲間の男が戻ってくる。 大泉洋演じる自由気ままな男。無職だが皆の料理を作り、近所のおばちゃんと喋りこんで貰い物をしてきたり、知らない宴会に混ざって酒を飲んだりする。ひとえに彼の…

「駆込み女と駆出し男」 2015

★★★★☆ 縁切り寺に駆け込んだ女たちと、彼女らに関わる戯作者志望の医者見習いの男。 序盤の、一人ずつがセリフを喋るのではなく、それぞれが好き勝手に喋る、ガヤガヤとした雰囲気を醸し出す演出。字幕がほしいと思ってしまう、馴染みのない当時の言葉を多用…

「パビリオン山椒魚」 2006

★★★☆☆ レントゲン技師の男がオオサンショウウオのレントゲン撮影を依頼される。 一応ストーリーはあるがそれはあまり重要ではなく、印象的なシーンとゆるいギャグのシーンを繋いだ映画。どこかジャームッシュを思い出させるような。オダギリジョーが楽しそう…

「早春」 1956

★★★☆☆ 同じ電車で通勤する女と不倫してしまう男。 毎朝同じ駅から通勤電車に乗る会社員同士が仲良くなって、仕事終わりに皆で集まったり、休日は一緒に出かけたりするなんて牧歌的な時代だ。それぞれ結婚していたりもするが、彼らは今の若い社会人たちよりも…

「岸辺の旅」 2015

★★★☆☆ 失踪して既に死んだはずの夫が戻ってきて、妻とともに旅に出る。 夫役の浅野忠信のナチュラルな立ち居振る舞いが、既に死んでいるという一風変わった設定をすんなりと受け入れさせてくれる。 妻は旅の途中で出会った死者や残された者、生きてる者と死…

「吉原炎上」 1987

★★★★☆ 父親の借金のかたに吉原に遊女として売られた少女。 新人に対してどんなイビリが待ち受けているんだろうと思ったのに、先輩たちが皆優しかったのが意外だった。躾や教育としての体罰はあるけど、理不尽さはなかった。 吉原をすんなりと出ていく者、出…

「醉いどれ天使」 1948

★★★★☆ 小さな町医者のもとを訪れたヤクザは、結核の疑いがあることを告げられる。 志村喬演じる町医者が、説教臭いし、口が悪いしで、最初は全然好きになれない感じだったが、そのキャラクターが終始一貫しているので、最終的には本当に天使に見えてきた。天…

「免許がない!」 1994

★★★☆☆ 運転免許がないことがコンプレックスの映画スターの男が、一念発起して合宿免許に参加する。 題材としては面白いと思うけど、同じ合宿する若者達とではなく、映画撮影スタッフとの絆を描くっていうのはどうなんだろう。免許合宿という特殊な状況を描く…