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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ドリームキャッチャー」 2003

ドリームキャッチャー (字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 少年時代に不思議な少年と交流した経験を持つ仲間が、冬の山小屋に集まる。

 

感想

 どんな内容の映画かよく知らないまま見始めたのだが、途中から予想もしていなかった展開となって驚いた。最初は不思議な能力を持ちながらも、それに悩んでいる主人公たちの話かと思っていたのに、途中から急に壮大なSF映画のようになっていく。実はちゃんと話はつながっているのだが。

 

 中盤の体を乗っ取られたあたりの描写が分かりづらかった。脳内の保管書庫のアイデアは面白くはあるのだが、映像としてはどこか古い昔の映画のようになってしまっている。

 

 

 それからラストシーンから考えると、中盤のトイレに流してしまおうとしていたのはまずかったのではないのかと。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/製作 ローレンス・カスダン

 

脚本 ウィリアム・ゴールドマン

 

原作 ドリームキャッチャー〈1〉 (新潮文庫)

 

出演 トーマス・ジェーン/トム・サイズモア/ジェイソン・リー/ダミアン・ルイス/ジェイソン・リー/ティモシー・オリファント/ドニー・ウォールバーグ/C・アーネスト・ハース

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音楽 ジェームズ・ニュートン・ハワード

 

ドリームキャッチャー (字幕版)

ドリームキャッチャー (字幕版)

 

ドリームキャッチャー (映画) - Wikipedia

 

 

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「家族はつらいよ」 2016

家族はつらいよ

★★★★☆

 

あらすじ

 三世帯で住む一家の祖母が離婚したいと言い出し、家族を巻き込んだ騒動となる。「東京家族」と同じキャストで制作。

 

感想

 熟年離婚がテーマだと年寄りだけが登場して、どうしても地味な映画になりがちだが、そこに子どもや孫を持ち出すことでうまくそれを回避している。

 

 今やこういったホームドラマ風の映画ってなかなか観ない。現実の世界でこういう形の家族が減ってきているからなのだろう。

 

 

 映像の片隅に「男はつらいよ」や「東京家族」のポスターを登場させていて、遊び心と心の余裕を感じる。自分を除け者にして階下で団らんする家族に二階で一人いじけたり、橋爪功が寅さん的だったりと、「男はつらいよ」との相似点も何箇所かみられる。

 

 最初はそうでもなかったのだが、家族会議のあたりから面白くなってきて、ドタバタ感に思わず笑ってしまった。そしてちゃんと最後には泣かせてくれる。人情味があふれるいい映画。

 

 最後は「東京物語」の映像が流れるが、監督は「東京家族」だけでは小津へのオマージュに物足りないものを感じていたのだろうか。「東京物語」の原節子のように、この映画では蒼井優がおいしい役になっている。近い人間の言葉は素直に聞けないけど、距離のある他人の言葉だとすんなりと心に入ってくる、ということか。

 

スタッフ/キャスト 

監督/脚本

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脚本 平松恵美子

 

出演 橋爪功/吉行和子/西村雅彦/夏川結衣/中嶋朋子/林家正蔵

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小林稔侍/風吹ジュン/笹野高史/笑福亭鶴瓶/近藤公園/北山雅康

 

音楽 久石譲

 

家族はつらいよ

家族はつらいよ

 

家族はつらいよ - Wikipedia

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「ブレス」 2007

ブレス [DVD]

★★★☆☆

 

あらすじ

 何度も自殺を図る死刑囚の男と、彼に惹かれ何度も面会する女。

 

感想

 自殺を図る死刑囚、とはよく意味がわからない感じがするが、生きていてもしょうがないと本人が自覚しているということだろう。しかし、実際そうなのかは分からないが、韓国の死刑囚はこんな風に収監されているのだろうか。狭い監房に4人が詰め込まれ、寝るときは布団もなく雑魚寝。そりゃ息も詰まる。一日中何もせずに4人でいたら何かが起きそうだし、実際何度も自殺を謀れるのだから、ガサツな管理体制だ。

 

 夫もいながら死刑囚に惹かれる女。面会時の歌のシーンが面白かった。彼女が美人すぎないのがいい。

 

 

 互いに息抜きをして、元の場所に帰っていく。

 

 物語とは関係ないが、女の夫が乗っていたジープがかっこよかった。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/出演 キム・ギドク

出演

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パク・チア/ハ・ジョンウ/カン・イニョン

 

ブレス [DVD]

ブレス [DVD]

 

ブレス (映画) - Wikipedia

 

 

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「8 1/2」 1963

8   1/2 [Blu-ray]

★★★☆☆

 

あらすじ

 保養地で日々を送る、映画の構想がなかなか湧いてこない映画監督。

 

感想

 現実の世界と空想の世界が交互に描かれ、ストーリーとしては分かりづらく抽象的。きっと監督自身の実体験を映像化しているのだろうが、こんな感じなのだろう。物語を思いついては自分で批評して没にしたり、色々考え込んでいるうちに最初に考えていたものとはまったく別のストーリーが出来上がっていたり。激しく苦悩しているというよりも、ぼんやりとした苦悩。

 

 正直、観ていて眠くなる感じで辛かったのだが、マルチェロ・マストロヤンニの男前と、モノクロなのに妙に光の強弱が印象的な映像が、心に残る映画だった。

 

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 フェデリコ・フェリーニ

 

出演 マルチェロ・マストロヤンニ/アヌーク・エーメ/クラウディア・カルディナーレ/バーバラ・スティール/マドレーヌ・ルボー

 

音楽 ニーノ・ロータ

 

8   1/2 [Blu-ray]

8 1/2 [Blu-ray]

 

8 1/2 - Wikipedia

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「ザ・ウォッチャー」 2000

ザ・ウォッチャー HDマスター版 [DVD]

★★★☆☆

 

あらすじ

 恋人を殺され、打ちひしがれていたFBI捜査官の元に、犯人から挑発の郵便が送られてくる。

 

感想

 シリアルキラーものだが、どうにも中途半端。キアヌ・リーブス演じる犯人はあまりヤバイやつ感がなく、せいぜい変人どまり。

 

 見方を変えれば、主人公に対する犯人のストーカー行為という事になるが、男が男にストーキングするというのはなかなか珍しいかもしれない。

 

 

 主人公にも犯人にもあまり覇気が感じられず、映画全体のテンションが低い。80年代後半くらいの作品かと勘違いしてしまうほど映像表現が古臭く見えるのは、そのせいもあるのかもしれない。

 

スタッフ/キャスト

監督 ジョー・チャーバニック

 

出演 ジェームズ・スペイダー/キアヌ・リーヴス/マリサ・トメイ/アーニー・ハドソン

 

プレミアムプライス版 ザ・ウォッチャー HDマスター版 [DVD]

プレミアムプライス版 ザ・ウォッチャー HDマスター版 [DVD]

 

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「地球が静止する日」 2008

地球が静止する日 (字幕版)

★★☆☆☆

 

あらすじ

 義理の息子と暮らす学者の元に、政府のエージェントが突然訪れ協力を求められる。

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 1951年公開の同名映画のリメイク。

 

感想

 ぼんやりとした話が延々続いて、結構辛かった。もうちょっと分かりやすい感じで皮肉を効かせたり、批評を含んだものにすればいいのにずっと曖昧だ。登場人物の誰にも見せ場がないというのもある意味では新鮮だ。パニック映画でもない。

 

 最終的には宇宙人が人類の義理人情に感銘を受ける浪花節的展開で、そんなたった一組の親子を見ただけで決意が揺らぐなんて、宇宙人も大したことないなと思ってしまうような映画だった。

 

 

 

スタッフ/キャスト

監督 スコット・デリクソン

 

脚本 ライン・ダグラス・ピアソン/デヴィッド・スカルパ


出演 キアヌ・リーブス/ジェニファー・コネリー/キャシー・ベイツ/ジェイデン・スミス/ジョン・ハム/ジョン・クリーズ/カイル・チャンドラー/ロバート・ネッパー/ジェームズ・ホン/ジョン・ロスマン/ロジャー・クロス/ヒロ・カナガワ

 

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「PARKER/パーカー」 2013

PARKER/パーカー (字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 チームを組んで強盗を成功させたにもかかわらず、次の仕事を断ったためにメンバーに殺されそうになった男が、彼らへの復讐に動き出す。

 

感想

 ジェイソン・ステイサムはカツラをかぶって登場すれば、つかみはOKみたいなところがある。今回の彼は、強い男というよりは不死身の男という感じ。撃たれたり、刺されたり、瀕死の重傷を負いながらも、それでも傷だらけで這い上がってくる。

 

 その分復讐シーンはあっさりしている。カタルシスを得られるようなセリフを言うでもなく、淡々と殺していく。予定が狂ったのかもしれないが。ちょっと物足りなさが残る。

 

 

 ジェニファー・ロペス演じる女のいてもいなくてもいい感とか、ヒロインには最初からなれない感が漂っている中での立ち居振る舞いが味わい深い。

 

スタッフ/キャスト

監督/製作 テイラー・ハックフォード

 

原作 悪党パーカー/地獄の分け前 (ハヤカワ・ミステリ文庫)


出演

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ジェニファー・ロペス/ニック・ノルティ/ エマ・ブース/ボビー・カナヴェイル/マイケル・チクリス/パティ・ルポーン/ウェンデル・ピアース/クリフトン・コリンズ・Jr/ダニエル・バーンハード

 

PARKER/パーカー (字幕版)

PARKER/パーカー (字幕版)

 

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「それでも夜は明ける」 2013

それでも夜は明ける(字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 アメリカ北部で自由黒人として家族とともに暮らしていた男が、拉致され奴隷として南部のプランテーションに売られてしまう。アカデミー作品賞受賞。

 

感想

 かつてのアメリカの黒人奴隷の実態を生々しく描いている。親子で引き離されたり、理不尽にムチで打たれたり。時には主人の余興のために楽しくもないのに踊らされたり。でも、こういったあまり直視したくない自らの過去の歴史を、映画にできるアメリカは大したものだと思う。実際、映画化にあたっては困難があったようだが。

 

 単純に奴隷として生きるだけでも辛いのに、それまで自由に暮らしていた身の上から突如、奴隷として生きることになるなんて、その落差には絶望しかない。

 

 

 なんとか家族の元へ戻ろうとする主人公。白人たちは家畜同様に奴隷を扱う者、慈悲深く扱う者、接し方は様々で、人によっては助けてくれそうな気がしないでもない。だが、彼らも他人の目を気にしている。彼らの中でのルールを破り、非難の的にされることを恐れている。

 

 主人公は運良く家族のもとに戻ることができたが、当時同様に拉致され売られた人間の殆どは、奴隷として死んでいったのかと思うとゾッとする。

 

スタッフ/キャスト

監督/製作 スティーヴ・マックイーン

 

脚本/製作総指揮 ジョン・リドリー

 

原作 12(トゥエルブ)イヤーズ・ア・スレーブ

 

製作 デデ・ガードナー/ジェレミー・クレイナー/ビル・ポーラッド/アーノン・ミルチャン/アンソニー・カタガス

 

製作/出演

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出演 キウェテル・イジョフォー/マイケル・ファスベンダー/ベネディクト・カンバーバッチ/ポール・ダノ/ポール・ジアマッティ/ルピタ・ニョンゴ/サラ・ポールソン/アルフレ・ウッダード/クヮヴェンジャネ・ウォレス/マイケル・K・ウィリアムズ/ギャレット・ディラハント/スクート・マクネイリー/ルース・ネッガ/クリス・チョーク/タラン・キラム

 

音楽 ハンス・ジマー

 

それでも夜は明ける(字幕版)

それでも夜は明ける(字幕版)

 

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「アイム・ノット・ゼア」 2007

アイム・ノット・ゼア(字幕版)

★★★☆☆

 

内容

 ボブ・ディランの半生を分解して、6つの物語を組み立てた映画。

 

感想

 まだ存命中なのにこういった映画を作られるということだけでも、ディランの生きる伝説っぷりがよく分かる。

 

 ディランの半生の側面を6人が演じるわけだが、やはりケイト・ブランシェットがすごい。大抵の人々がイメージする分かりやすいボブ・ディランを演じているからという部分もあるが、あの頃のディランの異様なオーラが良く表現されている。決して女がディラン演じてみました、みたいな奇抜さを狙っているわけではないことが分かる。

 

 

 ディランがビートルズと一緒に戯れているシーンは可愛らしかった。

 

 映画としてはかなり分かりづらい構成で、観終わった後にwikipediaでディランについて調べてしまった。

ボブ・ディラン - Wikipedia

 

 ケイト・ブランシェットのパートのみで作ったらもっと分かりやすく、面白くなったのだろうが、そうするとステレオタイプ的なディランのイメージしか描けなかったから嫌だったのだろう。 

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 トッド・ヘインズ

 

脚本 オーレン・ムーヴァーマン

 

出演 クリスチャン・ベール/ケイト・ブランシェット/マーカス・カール・フランクリン

bookcites.hatenadiary.comヒース・レジャー/ベン・ウィショー/シャルロット・ゲンズブール/ブルース・グリーンウッド/ジュリアン・ムーア/ミシェル・ウィリアムズ/デヴィッド・クロス


音楽

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アイム・ノット・ゼア(字幕版)

アイム・ノット・ゼア(字幕版)

 

アイム・ノット・ゼア - Wikipedia

 

 

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「天国と地獄」 1963

天国と地獄

★★★★★

 

あらすじ

 会社の乗っ取りを企てる重役のもとに、息子を誘拐したとの電話がかかってくる。

 

感想

 最初の犯人からの電話に、一瞬で取り乱してしまう飲み込みの早さには違和感があったが、その後は息もつかせぬ展開。

 

 この映画は大きく分けて、誘拐事件、その後の捜査、犯人の発見から逮捕の3つのパートからなり、そのどれもが素晴らしいが、特に犯人の発見から逮捕までのシーンが好きだ。 

黄金町クロニクル

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  • 作者:檀原照和
  • 発売日: 2014/05/02
  • メディア: Kindle版
 

 

 横浜黄金町、猥雑な無国籍感のある映像。妖しい雰囲気にドキドキする。そして、犯人逮捕時のどこか陽気な音楽。まるでウォン・カーウァイの映画の世界のよう。順番で言うとこちらが先なので、逆だが。

欲望の翼 [DVD]

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 ラストの会社重役が犯人と対峙するシーン。三船敏郎の「世界のミフネ」感がすごい。この存在感、他の役者じゃ出せない。

 

 犯人は医者の卵で、そのうち金持ちになれたのでは?という気もするが、そんな事は些細なことに思えるくらい魅力的な時間だった。

 

 

 この映画公開後に誘拐事件が多発したらしく、昭和どんだけワイルドだよ、と思ったが、考えてみれば今でも模倣犯の類はいる。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/編集

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脚本 菊島隆三/久板栄二郎/小国英雄

 

原作 キングの身代金 (ハヤカワ・ミステリ文庫 13-11)

 

出演

bookcites.hatenadiary.com仲代達矢/香川京子/三橋達也/加藤武/山崎努/中村伸郎/志村喬/名古屋章/千秋実/三井弘次/西村晃/東野英治郎/藤原釜足/菅井きん

 

天国と地獄

天国と地獄

 

天国と地獄 (映画) - Wikipedia

 

 

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「ファイヤーウォール」 2006

ファイヤーウォール (字幕版)

★★★★☆

 

あらすじ

 銀行のセキュリティ専門家が家族を人質に取られ、銀行から大金を送金するよう迫られる。

 

感想

 なかなか緊迫感のある展開でハラハラさせられるが、前半の殆どの時間帯で、主人公がほぼ言いなりにならざるを得ない状況が続き、フラストレーションが溜まる。

 

 終盤になり、犯人が目的を果たし、家族を殺されたと思った主人公がようやく反撃に出る。ここでようやく主人公のターン。しかし、もうちょっと序盤に何とかできる方法があったんじゃないかとも思う。自分のじゃなくて、他人の携帯を使って誰かに連絡するとか。追い詰められているから、そこまで考えることができなかったということもできるが。

 

 

 そして犯人もちょっと優しすぎるように思えた。人質は三人もいるんだから、もっと酷いこともできた。まぁここで想像するような酷いことをしていたら、映画としては楽しめなくなっていたかもしれないが。

 

 犯人と肉弾戦の対決をしなきゃいけないなんて、銀行員も大変だ。潔いラストだった。

 

スタッフ/キャスト

監督 リチャード・ロンクレイン

 

出演

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ポール・ベタニー/ヴァージニア・マドセン/ロバート・フォスター/ロバート・パトリック

 

ファイヤーウォール (字幕版)

ファイヤーウォール (字幕版)

 

ファイヤーウォール (映画) - Wikipedia

 

 

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「おとうと」 2010

おとうと

★★★☆☆

 

あらすじ

 娘の結婚式に、しばらく音信不通だった弟が現れる。

 

感想

 身内から疎まれている弟がまるで寅さんのようではあるのだが、寅さんと違って駄目なところしかない。でも、姉目線で描かれており、音信不通中の弟については描かれていないからそう見えるだけなのだろう。寅さんも、妹のさくら目線だけで見たら同じようなものなのかもしれない。

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 迷惑をかけるばかりの弟に、腹を立てながらもどうしても突き放すことが出来ず、気になってしまう姉。でも家族とはそんなものだ。損得勘定だけでは単純に対処できない。

 

 吉永小百合演じる姉は決して自己主張が強いわけではないが、だからといって簡単に他人に流されるような弱い人間でもなく、しっかりとした芯のある人間だ。一見、簡単に丸め込まれそうなのに、肝心なところでは頑として譲らないような、弟とはまた別の意味で厄介な性格といえる。

 

 

 身寄りもなく、貧しく暮らす人達のためのホスピスがあって、実際にそこで活動する人達がいるということ自体は素晴らしいことだと思うのだが、それの宣伝みたいになってしまっていることが、映画としてはどうかな?と引っかかった。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本

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脚本 平松恵美子

 

原作 おとうと (新潮文庫)

 

出演 吉永小百合/笑福亭鶴瓶

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加藤治子/笹野高史/森本レオ/石塚義之/ラサール石井/池乃めだか/佐藤蛾次郎/キムラ緑子/小林稔侍/近藤公園/小日向文世/石田ゆり子/中居正広

 

音楽 冨田勲

 

おとうと

おとうと

 

おとうと (2010年の映画) - Wikipedia

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「ネバダ・スミス」 1966

ネバダ・スミス (字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 両親を殺された男が、復讐を果たすため旅に出る。

 

感想

 復讐という行為には色々と考えさせられる所がある。勿論、自分や身内に酷い仕打ちをした人間がのうのうと生きていることには我慢できないが、だからといって同じことをしてしまうと自分も同じ人間になってしまう。それに復讐に人生を費やすということは、何もなければ違う人生を歩んでいたはずなのに、そいつのために望んでもない人生を生きさせられていることになってしまう。自分の人生を生きられない。

 

 そうは言っても何事もなかったかのように忘れて生きることは難しい。復讐ではないが、不条理な事件で自分や身内が被害者となってしまって、そのことで戦ったり、活動している人を見ると、本当に気の毒に思う。事件が起きるまではそんなことをしなければいけなくなるなんて想像すらしていなかったはずで。そして、それが誰にでも起こり得ることだということが恐ろしい。

 

 映画は痛快な復讐劇かと思わせておいて、次第にこんな感じでもやもやしたものが湧き上がってくるようになっている。二人目に復讐を果たすまでは、主人公の成長や執念が見られてワクワクするところもあるのだが、牧師が出てくるあたりから雲行きが変わってくる。しかし、じゃあどうすればよかったんだと自問自答してしまう。

 

 アメリカの大自然雄大で、それを見ているだけでもいい。そして、時折スティーブ・マックィーンがMr.ビーンに見えなくもない。

 

監督/製作 ヘンリー・ハサウェイ

 

出演

bookcites.hatenadiary.comカール・マルデン/ブライアン・キース /アーサー・ケネディマーティン・ランドースザンヌ・プレシェット/ジャネット・マーゴリン/パット・ヒングル/ラフ・ヴァローネ/ジョアンナ・ムーア/テッド・デ・コルシア/ポール・フィックス/ヴァル・エイヴリー/ロニ・アンダーソン

 

ネバダ・スミス (字幕版)
 

ネバダ・スミス - Wikipedia

 

 

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「バトルフロント」 2013

バトルフロント(字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 片田舎で亡き妻との一人娘と暮らしていた元麻薬潜入捜査官に、かつて潜入した組織が襲いかかる。

 

感想

 ジェイソン・ステイサムが、元麻薬潜入捜査官の割にはリスク管理が甘い。家に侵入されているのに、何をされたかちゃんと確認していないし、見られちゃまずい資料の管理もなっていない。もう現役じゃないし、学校の父兄たちとのちょっとしたいざこざと勘違いしちゃうような伏線は一応、ある事はあるが。

 

 しかし田舎はどこに行っても同じだ。閉鎖的で保守的。よそ者がやって来ると遠巻きに監視して警戒するし、少しでも目立つと叩こうとする。ある意味、一種の儀式みたいだ。

 

 

 子供同士のいざこざで険悪な関係になっていた女の「自分も地域の一員だ」という言葉にちょっと感動したが、よく考えるとお前がすべての発端じゃないか、と。ちょっと痛めつけるだけでよかったのに、とか言っていたが、その匙加減は人それぞれだ。

 

 アクション映画にしてはちゃんとストーリーを積み上げているとは思うが、その分アクション映画としての爽快感はなかった。

 

 それから久しぶりにウィノナ・ライダーを見た。老けちゃってた。

 

スタッフ/キャスト

監督 ゲイリー・フレダー


脚本/製作 シルヴェスター・スタローン

 

原作 Homefront (Phil Broker Book 6) (English Edition)

 

製作総指揮 ジェームズ・D・スターン/ダグラス・E・ハンセン/アヴィ・ラーナー/トレヴァー・ショート/ボアズ・デヴィッドソン/レネ・ベッソン/マーク・ギル 

 

出演

bookcites.hatenadiary.comジェームズ・フランコ/ウィノナ・ライダー/ケイト・ボスワース/ラシェル・ルフェーブル/フランク・グリロ/クランシー・ブラウン/イザベラ・ヴィドヴィッチ/オマー・ベンソン・ミラー

 

バトルフロント(字幕版)

バトルフロント(字幕版)

 

バトルフロント - Wikipedia

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「台風クラブ」 1985

台風クラブ

 

★★★☆☆

 

あらすじ

 中学生たちは、台風が接近した一夜を学校で過ごすことになる。

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感想

 中学生くらいの年代は一番しんどい時期だ。もう子供ではなくなりつつあるが、大人でもない。大人は彼らを子供扱いしたり、時には大人扱いして、矛盾や不信感を生じさせる。広い世界に飛び出すことも出来ず、学校に閉じ込められて閉塞感が漂っている。そんな彼らの状況が台風によってより強調され、浮き彫りになる。

 

 閉じ込められた空間の中で、大人たちのいない時間を過ごす少年少女たち。無邪気に裸で踊る姿は、美しくもあるが儚さも感じてしまう。いつか、そんな夜があったことを、まるで夢の中での出来事のように思い出すような。

 

 

 家出をしてひとり東京に向かった少女が感じたように、学校に閉じ込められているということは、実は世間から守られているということでもある。そんな守られた世界から出てしまうと、結局自分たちも嫌悪を感じているはずの大人たちの一員になってしまうことに気づく賢い子供もいる。そんな子供は、ますます中学時代をやり過ごすのがしんどくなってしまうのだろう。

 

スタッフ/キャスト

監督 相米慎二


出演 三上祐一/紅林茂/松永敏行/工藤夕貴/大西結花/尾美としのり/鶴見辰吾/寺田農/佐藤允

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音楽 三枝成彰

 

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  • 工藤夕貴
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