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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「14の夜」 2016

14の夜

★★★☆☆

 

あらすじ

 セクシー女優が近所のレンタルビデオ屋にやって来るとの噂を信じて、深夜に集まった冴えない中学生たち。

 

感想

 舞台は1987年の田舎町。田園風景が広がって古い日本家屋が登場したりするのに、大きなアーケードの商店街もあって、いまいちどんな規模の田舎なのか判然としない部分はあるのだが、80年代の描写に拘っていることが感じられて好感が持てる映画。レンタルビデオ屋に貼ってあるポスターのチョイスや、なめ猫やジャッキー・チェン、ビーバップハイスクール等も登場し、映像に映るものすべてに80年代感が漂っている。主人公の部屋のチープなベッドなどもいかにもな感じがして、徹底しているなと感心した。

 

 物語は14歳の少年たちの一晩の物語を描いた青春映画定番のストーリー。セクシー女優が田舎のレンタルビデオ屋に深夜24時にやって来るというあり得ない噂を信じて集まってしまうところが、年頃の中学生という感じがしていい。どんな馬鹿げたように見えることでもやれば何か得られるものがある、といったところだろうか。予想外の出来事が次々と起こる中で、変化していく主人公の心境がコミカルに描かれていく。

 

 ただ起こる事件のほとんどが、だいたいヤンキー案件なのが気になった。確かに当時の世相ではあるし世の常でもあるのだが、シンプルに力がものを言う話ばかりで少々げんなりした。最後に主人公がそんな状況にキレて爆発するところは良かったが、その後の不良と心を通わせるシーンは嘘っぽい。その他では、下っ端扱いしていた同級生に反逆される一連の展開が面白かった。

 

 

 それから登場する中学生たちの演技がわざとらしくなく、自然なのが良い。特に決して男前ではない、どこにでもいそうな中学生といった風貌の主人公の、まるで素の中学生のような演技は、リアリティが感じられて素晴らしかった。

 

 なかなか良くできた青春映画に仕上がっていたと思うが、冗長に感じてしまう部分が多かったのが残念なところ。上映時間を100分以内に収められていたら、もっと印象は良くなっていたように思う。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本 足立紳

 

出演 犬飼直紀/濱田マリ/門脇麦/和田正人/浅川梨奈/健太郎/青木柚/中島来星/河口瑛将/稲川実代子/後藤ユウミ/駒木根隆介/内田慈/坂田聡/宇野祥平/ガダルカナル・タカ/光石研

 

14の夜

14の夜

  • 犬飼直紀
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14の夜 - Wikipedia

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