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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「エロマンガ島の三人」 2007

エロマンガ島の三人 (文春文庫)

 

感想

 日本でも行った事ない所なんて山ほどあるのに、ましてや世界じゃ死ぬほどあるわけで。行った事のない場所にも2種類あって、知っている場所か、知らない場所か。知っている場所ならいつか思い立って行くこともあるかもしれないが、後者の場合はまず行かない。なんせその存在を知らないのだから。

 

 このエロマンガ島も日本人にとっては引っかかる名前だが、世界的に見たらほとんど無名の島だろう。主人公達はこの名前に引っかかってこの島へと向かう。

 

 

 だけどもちろん名前だけで、特別な観光地があるわけでもなく。人々が素朴に暮らす島。飛行機を何度も乗り継いで辿り着いた遥か遠くの島で考えることは、日本での日常の事、というのが何とも悲しい人間の性だなと。

 

 何か起きそうで結局何も起きない物語だが、何もない島での現地の人達のふれあいや主人公の心模様などなかなか面白かった。

 

 この短編集の最後に収められた「青色LED」で実は何かが起きていたことが分かるのだが。

 

著者

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エロマンガ島の三人 (文春文庫)

エロマンガ島の三人 (文春文庫)

  • 作者:長嶋 有
  • 発売日: 2010/07/09
  • メディア: 文庫
 

 

 

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