★★★☆☆
感想
前半はアラン・ドロンにチャールズ・ブロンソンが付きまとう。ストーカーのように。そして何故かアラン・ドロンは好きなように付きまとわせる。ちょっとここら辺のアラン・ドロンの無関心さが良く分からない。
見ていて眠くなるような展開で、二人とも何やってんだ、という感じ。ようやく物語が動き出したと思ったら、なんとも間抜けな二人の侵入者ぶり。金庫の鍵の何通りもある組み合わせを一つずつ試していくという地道な作業。しかも二人の意識しつつも無関心を装う奇妙な関係。挙句、自ら閉じ込められて。このあたりもまだ眠い。
ただ自ら侵入しつつ、何故か必死な脱出をしなければいけない状況の中で、二人に芽生えた信頼関係のようなものが見え出してから面白くなってきた。捕まったチャールズ・ブロンソンが、取調べの刑事達の質問をのらりくらりとかわしながらアラン・ドロンを庇うあたりは、二人の絆のようなものが現れていて良かった。
チャールズ・ブロンソンのアメリカ人らしい陽気さと掴みどころのないキャラクターが生き生きとしていた。そして顔を合わせた二人がシラを切り通せたことを称えあうように、一瞬だけ交錯するラストは印象的。オチが決まったというか。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 ジャン・エルマン
脚本 セバスチアン・ジャプリゾ
出演
ブリジット・フォッセー
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