★★★☆☆
感想
お婆さんが一人で住む家になぜ「タイタニック」のポスターが何枚も貼ってあるのかと思ったが、「タイタニック」方式ですよという暗示だった。そのお婆さんの若いころの話になりますよと言う。
寒い地域ということで、厚手の服を着込んだチャン・ツィイー演じる主人公が、いかにも田舎の娘らしい純情さで、都会から来た教師にストーカーのように付きまとい、恋を実らせる。しかし自由恋愛が珍しかった時代、とは言うが、自由恋愛になったのは世界的に見てもここ100年位なのではないだろうか。
それまでは家柄が釣り合うとか、政略的な思惑があったりして結婚していたわけだ。もともとは他の動物のように、本能の赴くままに相手を見つけていたはずなのに、いつの間にかそれが自由に出来なくなり、最近になってまた自由に出来るようになって来た。そう考えるとなんだか不思議だ。
ほとんど喋ったこともないような相手を何故あんなにも好きになったのかが正直分からないし、相手も何故それに応えたのかがよく分からない。ただ、この映画は恋愛映画ではなくて、教育は大事だよね、という啓蒙映画なのだろう。小さな村の小さな学校でも、中国各地で活躍する人々を輩出出来るなんて、教育は素晴らしいものだなぁと思わさせてくれる。
スタッフ/キャスト
監督 チャン・イーモウ
原作 初恋のきた道
出演
スン・ホンレイ/チョン・ハオ
登場する作品