★★★☆☆
内容
自らの努力が自らを助ける「自助」の精神を説いた本。
感想
ネットなど無い時代によくこれだけ偉人のエピソードを集めたなと思わせる引用の数。正直、言っていることは家庭や学校で散々言われてきたことのまとめに過ぎないわけだが、偉人のエピソードを持ち出すことで説得力が増している。
そして散々言われてきたことのまとめなだけに、目からうろこと言うよりは耳が痛い話ばかりで困った。結局本人もそうしたほうが良いとわかっているけど出来ないでいることを、改めて念を押されている感じ。思わず、今やろうと思ってたのに、とか明日から頑張るつもりだから、とか言い訳したくなってしまう。
この本の中で気になったのは、時々挿入される偉人のエピソードに、ん?と思う部分がいくつかあったことと、著者の金持ちに対する見方。特に金持ちに対しての見方は、金持ちは堕落しがちだから貧乏のほうが良い、的な見方が散見されるのが納得できない。自助の精神で金持ちになる人もいるだろうに。
著者
サミュエル・スマイルズ