★★★★☆
感想
名前は知っていたが見たことは無かった、かつての人気テレビドラマの映画化作品。勝手に軽いノリのお気楽な刑事ドラマかと想像していたが、実際は全然違った。薄暗い映像のハードボイルドな映画だ。マイアミの夜景が美しく映える。
ドラマで設定は分かっているだろうとでも言われているような映画の始まり方。それぞれのキャラクターを紹介するような導入部もない。いきなりストーリーの真っ只中に観客は置かれる。そしてそこから最後まで息つく暇も無くノンストップで物語は進んでいく。
下手すると観客は置いてけぼりとなってしまうが、登場人物たちが多くを語らず、淡々と力強く進行していく展開がだんだんと心地よくなってくる。
血気盛んな二人の部下を信頼して任すバリー・シャバカ・ヘンリー演じる上司がいい。許可を求める二人をじっと見つめてそして深く頷く。彼らをサポートして自分のやるべき仕事を着実にこなす。実に頼りになる。
最後にコン・リー演じる女を見逃すのは心情的には許せてしまう。過酷な任務の中でそういう業も抱えてしまうのが刑事なのかもしれない。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作 マイケル・マン
出演
コン・リー/ナオミ・ハリス/エリザベス・ロドリゲス/ドメニク・ランバルドッツィ/ジャスティン・セロー/バリー・シャバカ・ヘンリー/ジョン・オーティス/ルイス・トサル/ジョン・ホークス/エディ・マーサン/キアラン・ハインズ/パシャ・D・リチニコフ/トム・タウルズ/トニー・カラン
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