★★★★☆
老齢の元教師とその黒人運転手の心の交流。
自分に厳しく頑固なジェシカ・タンディと、陽気で誠実なモーガン・フリーマン。二人のやり取りを見ているだけで微笑ましくなってしまう。そしてモーガン・フリーマンの陽気さは大事なことだなと思えてくる。どんな場面でも笑顔でポジティブにそれに臨む。言ってて陳腐に感じるけど、その心持だけできっと世界の見え方は変わるんだろうと。それだけで状況はいい方向に変わっていくような。
キング牧師のスピーチを聴きに行く車中で、ジェシカ・タンディは黒人であるモーガン・フリーマンを友人として見てもいい事に気付く。気付かないうちに築かれていた見えない壁が突然消え去ったその瞬間のあのジェシカ・タンディの清清しい表情。とても印象的。
長年の友情が窺えるラストの二人のやり取りもしみじみとした感動が広がる。
監督 ブルース・ベレスフォード
出演