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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「2012」 2009

2012 (字幕版)

★★☆☆☆

 

あらすじ

 世界が地球規模の災害によって壊滅状態に陥ることを知った小説家の男は、極秘裏に計画されていた、世界の要人だけを救う「ノアの箱舟」になんとか乗り込もうと行動を起こす。

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 ジョン・キューザック、キウェテル・イジョフォー、ウディ・ハレルソンら出演、ローランド・エメリッヒ監督。157分。

 

感想

 序盤は、世界規模の災害が起きることを知った各国の要人たちが、人類存続のために極秘裏に動く様子が断面的に描かれる。

 

 後の展開のために敢えてぼやかしているのだが、その前にしっかりと災害の全容を提示して欲しかった。具体的にどのような災害が起きると予想されるのか、どうすれば助かるのか、実際にそのために何をしようとしているのか。そのすべてが曖昧で、ただ何かすごいことが起きるらしいということしか分からない。どんな心の準備をすればいいのか分からないし、実際に災害が発生しても、何をしたら正解なのかが分からなかった。

 

 

 災害の情報を発生直前に偶然知った小説家の主人公は、別れた妻と子供らを連れて「ノアの箱舟」を目指す。ただし、最初からどうすればいいのか分かっていたわけではなく、行動するうちにやるべきことが見えてくる展開だ。たまたま真実を知っている陰謀論者と出会い、たまたま元妻の恋人が飛行機免許を持っていて、たまたま仕事上のボスが「ノアの箱舟」に乗るためのチケットを購入していたという、なんとも都合の良い偶然が重なるが、多少はギャグっぽく描いているので悪くはない。

 

 大災害の映像は迫力満載だ。ただ、事前に具体的に何が起こるのか知らされていないので、その迫力に息をのむというよりは、なるほど、こんな感じなのねと確認する感じになってしまった。傍観者的気分が強い。

 

 主人公一行は、噴火や地震、津波など、次から次と起きる天変地異の中を危機一髪で潜り抜けていく。最初はスリルを感じていたが、あまりにも頻発する危機と、どこかで見たことがあるようなシーンの連続に、段々とお腹がいっぱいになってきた。終盤は飽きてしまって、主人公らがどうなろうが知ったこっちゃない、みたいな気分になる。

 

 それから、ホワイトハウスを米軍の空母が破壊し、「ノアの箱舟」をエアフォースワンが襲う描写からは、世界を危機に陥れているのはアメリカだと暗示しているように見える。

 

 終盤は、自分たちだけが助かっていいのか?みたいなヒューマンドラマ風展開となる。だが、そもそも何年も前からコソコソと自分たちだけ助かろうとしていたくせに何を今さらと白々しい。散々酷いことをしておいて、最後にちょっと良いことをしたらすべてが許されるなんて、悪徳政治家や強欲資本家にとって都合の良いファンタジーだ。選民たちのドラマを見せられたところで、まったく心は動かない。

 

 主人公らは無事生き延びてハッピーエンドとなるが、地球は滅亡してノアの箱舟は宇宙に旅立つのかと思っていたので、そんな感じで助かっちゃうのかと拍子抜けしてしまった。結局、最初にちゃんと概要の説明をしなかったことが、最後まで尾を引いている。

 

 映像自体はすごいので、雰囲気で楽しむことは出来るが、どこか冷静に終末を見守る神のような視点になってしまう映画だ。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/製作総指揮 ローランド・エメリッヒ

 

脚本/製作/音楽 ハラルド・クローサー

 

出演 ジョン・キューザック/アマンダ・ピート/ダニー・グローヴァー/タンディ・ニュートン/オリヴァー・プラット/キウェテル・イジョフォー/ウディ・ハレルソン/ジョージ・シーガル/リアム・ジェームズ/モーガン・リリー/トム・マッカーシー/ジョン・ビリングスズリー/スティーヴン・マクハティ/ベアトリス・ローゼン/ヨハン・アーブ/チン・ハン/パトリック・ボーショー

 

音楽 トーマス・ワンダー

 

撮影 ディーン・セムラー

 

2012 (映画) - Wikipedia

 

 

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