★★★☆☆
「人たらし」になって、誰からも好かれる人間になるための心理学。
人たらしとまでは言わなくても、誰からも好かれる人間になることは重要だ。好印象を持たれるだけで相手の対応も変わってくる。それには適当にいるのが一番いいのかもしれない。相手が気に入りそうな言葉を返していく。そこに真実を告げる必要は全くない。そうは言っても、つい嫌味とか本音を言いたくなってしまうものだから難しい。
数ページで一つの項目となっていて、軽い感じでぱらぱらめくって読むほうがいい。一気に何項目も読もうとすると猛烈に飽きる。
全く意識せずにやっていることもあれば、なるほどなと思った個所もあった。なかでも「大きな要求でも、一度頼んでみる」はなるほどと思った。シミュレーションをして勝手にどうせ駄目だからと要求しなかったり、要求レベルを下げたりすることがよくある。とりあえずはチャレンジしてみることが大事なんだと。
これ読んで人たらしになったつもりで、ただの都合のいい奴になっちゃう人もいるんだろうな。世の中には自分のためなら他人は何でもしてくれるって思っている子供のような大人が多いから。
著者 内藤誼人