★★★☆☆
あらすじ
男性下着会社の工場で働く女性が、経営者の息子の子供を身ごもる。
スペイン映画。93分。
感想
スペインの荒涼とした大地の中をひたすら歩くペネロペ・クルス。アフリカの水を汲みに行く子供ぐらい歩いてる。こんな何もないような土地にも大手メーカーの工場が一つあれば、地域の経済は何とかやっていけるということか。
映画の内容は途中で真面目に見ているのが馬鹿らしくなるような、昼ドラ・ソープオペラの世界だ。息子の恋人が気に入らず、それを妨害しようとする母親。そして、その母親の妨害工作に利用される男。母親に逆らおうとする息子。スペインの片田舎で繰り広げられる愛憎劇だ。スペインらしいと思うのは、そんな若者の恋愛模様に親世代が現役選手として参戦してくるところ。情熱的だ。普通、親世代は社会とか世間を代表とするものとして、彼らの障壁となるべき存在なのに。
ラテン系の彼らの中ではいつでも現役で、現役じゃなきゃ生きてる意味がないと思っているのだろう。それはそれで良い人生だ。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 ビガス・ルナ
出演 ペネロペ・クルス/ステファニア・サンドレッリ/ハビエル・バルデム/アンナ・ガリエナ/ジョルディ・モリャ