★★★☆☆
あらすじ
馬で700マイルを駆け抜ける賞金2000ドルを賭けたレースが開催される。
感想
賞金がかかったレースにもかかわらず、出場者たちがクリーンに戦うのが見ていて気持ちいい。休憩ポイントに到着すれば出場者が集まって食事をしたり、会話をしたり。たとえレース中であっても他の参加者の苦境を助けたりと、とてもアメリカらしい。他を出し抜こうとか、邪魔をしようと考えそうなものなのに、とてもみな大人だ。
そんなレースに参加している一人の若者を、皆が完全に子ども扱いしているのもいい。こういう事は、大人がちゃんと大人らしく振舞えていないとできない。変に若者に媚びたりひどく冷たく当るのではなく、遠くから見守り、時に大人の世界を教える。こういう秩序のある世界はなかなかないだろう。
過酷なレースは単純に終わらず、最終日に事件が起きる。それに対して出場者たちは自然と一時休戦し、協力し合って事件を解決しようとする。そして、事件が終われば当然のようにレースが再開される。この自然な流れもカッコいい。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作 リチャード・ブルックス
出演
キャンディス・バーゲン/ジャン=マイケル・ヴィンセント/ベン・ジョンソン/ダブニー・コールマン/イアン・バネン