★★★★☆
あらすじ
アイルランドからニューヨークに移住してきた家族。
感想
異国へ家族を引き連れて移住。しかもあてもなく。こういう感覚は、日本人にはあまりないかもしれない。家族がいるというだけで怖気づいて動けず、嫌いな土地でも嫌な仕事でもしがみついてしまいそうだ。意を決して移住するにしても国内にとどまりそう。ただ、主人公一家は世界的に見ても特殊な部類に入るのかもしれないが。
ようやく借りることが出来た怪しい住人達が住むアパートで、一家4人のニューヨークでの新しい生活が始まる。やがて奥さんは仕事を見つけ、子供たちも学校に通いだし、知り合いもでき、地域に馴染んでいく。貧しくてきつい生活だが、何とかなるものだ。
彼らの心には、幼くして事故で亡くした息子の事が常に引っ掛かっている。あまり言葉にすることもないが、それぞれが彼の事にわだかまりを感じている。時々表面化するそれが、家族に暗い影を落とす。
そんな両親を見守る子供たちが健気で可愛らしい。やがて新しく生まれてきた生命が家族に変化の兆しを与え始める。どんなにつらい事があっても人は生きていかなくてはならない。それらを乗り越えて。
ちょっと子供たちがしっかりし過ぎな印象。苦悩する両親を見ていたらそうなってしまうのかもしれないが。
スタッフ/キャスト
監督/脚本/製作 ジム・シェリダン
出演 サマンサ・モートン/パディ・コンシダイン/ジャイモン・フンスー/サラ・ボルジャー/エマ・ボルジャー
イン・アメリカ/三つの小さな願いごと - Wikipedia