★★★★☆
あらすじ
土地開発会社で働く難聴のため読唇術ができる女性が、アシスタントとして男を雇う。フランス映画。
感想
何度か官能的な方向に向かうのかと思わせながら、踏みとどまってサスペンスが進行していく。女の掴んだチャンスは逃さない、みたいなしたたかさが印象的。もともとそういうしたたかさを感じさせない女性が、そうなる事にちょっと怖さすらも感じる。
読唇術の能力も終盤すごくうまく使われている。土壇場のヴァンサン・カッセル演じる男がちょっと機転が効きすぎるきらいもあるが。
どうなるかと色んな意味でハラハラさせて最後まで見ることができた。そのまま犯罪映画としても成立しているのに、ラストをああいう形で終わらせる所がフランス映画らしい。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 ジャック・オーディアール
出演 ヴァンサン・カッセル/エマニュエル・ドゥヴォス/オリヴィエ・グルメ/オリヴィア・ボナミー