「ワイルドカード」　2015

★★★☆☆

　ラスベガスで用心棒をする男が、何者かに暴行された元恋人から復讐の依頼を受ける。1986年の映画「ビッグ・ヒート」のリメイク。

　このままではいけないと思いながらも、惰性で生き続ける男。ある事件とある男との出会いをきっかけに、そこから抜け出す決意を固める。というのがこの映画のストーリーなのだろうが、ぜんぜん盛り上がりがない。

　ジェイソン・ステイサムは相変わらず切れのあるアクションで良かったのだが、窮地に陥ることもなく、ただただ強い。何かの導入みたいな出来事が延々と続いて、そのまま終わってしまった。

　これから何かが始まるのではないのか？と肩透かしを喰らった気分だ。だが改めて考えてみると、アクション映画じゃなくて、男がどん底から抜け出す物語だったのだなと。そうならどん底部分をもっとちゃんと描かないと駄目だろう。案外、楽しそうに見えてしまっていた。

監督　サイモン・ウェスト

脚本　ウィリアム・ゴールドマン

原作　Heat

出演

マイケル・アンガラノ／ドミニク・ガルシア＝ロリド／マイロ・ヴィンティミリア／ホープ・デイヴィス／スタンリー・トゥッチ／マックス・カセラ／スタンリー・トゥッチ／ソフィア・ベルガラ／ジェイソン・アレクサンダー／アン・ヘッシュ

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