★★★★☆
引きこもっていた女が、家族とのいざこざから家を出て、アルバイトを始める。
このタイトルから想像がつかなかったボクシング映画。安藤サクラの突然のキレッキレの動きに驚いてしまった。しかし、ボクシング映画をみると条件反射的に「ロッキー」を思い浮かべてしまう。それだけ「ロッキー」の、映画における位置が確固たるものなんだろう。
新井浩文の何考えてるか良くわからないキャラクターが良かった。いつもの演技っていえばいつもの演技なんだけど、多分他の役者がやったら、こうも自然な感じにはならなかったと思う。
段々と変わっていく娘の姿を見て、父親がしみじみという「年取っても自分に自信がない人間はみじめ」という言葉が心に残った。
監督 武正晴