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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ネバダ・スミス」 1966

ネバダ・スミス (字幕版)

★★★☆☆

 

あらすじ

 両親を殺された男が、復讐を果たすため旅に出る。

 

感想

 復讐という行為には色々と考えさせられる所がある。勿論、自分や身内に酷い仕打ちをした人間がのうのうと生きていることには我慢できないが、だからといって同じことをしてしまうと自分も同じ人間になってしまう。それに復讐に人生を費やすということは、何もなければ違う人生を歩んでいたはずなのに、そいつのために望んでもない人生を生きさせられていることになってしまう。自分の人生を生きられない。

 

 そうは言っても何事もなかったかのように忘れて生きることは難しい。復讐ではないが、不条理な事件で自分や身内が被害者となってしまって、そのことで戦ったり、活動している人を見ると、本当に気の毒に思う。事件が起きるまではそんなことをしなければいけなくなるなんて想像すらしていなかったはずで。そして、それが誰にでも起こり得ることだということが恐ろしい。

 

 映画は痛快な復讐劇かと思わせておいて、次第にこんな感じでもやもやしたものが湧き上がってくるようになっている。二人目に復讐を果たすまでは、主人公の成長や執念が見られてワクワクするところもあるのだが、牧師が出てくるあたりから雲行きが変わってくる。しかし、じゃあどうすればよかったんだと自問自答してしまう。

 

 アメリカの大自然雄大で、それを見ているだけでもいい。そして、時折スティーブ・マックィーンがMr.ビーンに見えなくもない。

 

監督/製作 ヘンリー・ハサウェイ

 

出演

bookcites.hatenadiary.comカール・マルデン/ブライアン・キース /アーサー・ケネディマーティン・ランドースザンヌ・プレシェット/ジャネット・マーゴリン/パット・ヒングル/ラフ・ヴァローネ/ジョアンナ・ムーア/テッド・デ・コルシア/ポール・フィックス/ヴァル・エイヴリー/ロニ・アンダーソン

 

ネバダ・スミス (字幕版)
 

ネバダ・スミス - Wikipedia

 

 

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