★★★★☆
あらすじ
禁酒法下のシカゴで権勢を誇ったギャングのボス、アル・カポネを逮捕するためにチームが結成される。
感想
メンバーそれぞれに見せ場があるのがいい。特に一見現場には向いてなさそうな経理の男が、ノリノリで暴れるのは良かった。それだけにメンバーが報復で死んでいくのが余計悲しい。
しかし全ての元凶は禁酒法で、これがなければギャングがここまでのさばる事もなかったし、多くの人が死ぬこともなかった。一般的になっているものを禁止すると、闇の勢力が潤うだけ、という良い例でもある。ただ実際は法で禁止はしたが厳しく取り締まったわけではないようなので、そこを厳しくしていたら状況は違ったのかもしれない。ふと思ったが、アメリカで銃規制が進まないのは禁酒法がトラウマになっているのかも。
仲間や家族を危険にさらしてまで戦う彼らには頭が下がる思いだ。ただ、そんな彼らを突き動かしているものは、アメリカを禁酒法へと向かわせたものと同じなのだろうな、と考えると皮肉なものを感じる。
スタッフ/キャスト
監督 ブライアン・デ・パルマ
脚本 デヴィッド・マメット
製作 アート・リンソン
出演
ショーン・コネリー/アンディ・ガルシア/チャールズ・マーティン・スミス/ビリー・ドラゴ/ブラッド・サリヴァン/パトリシア・クラークソン/クリフトン・ジェームズ
音楽 エンニオ・モリコーネ
登場する人物
エリオット・ネス/アル・カポネ/フランク・ニッティ
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