★★★★☆
感想
「はじめよう! 要件定義」「はじめよう! プロセス設計」に続くシリーズ三作目。とか言いながらそれを知らずに今作から読み始めてしまった。
前2作を読んでないと理解できない、というわけではないので問題ない。ただある程度の知識がないと引っかかる場所も出てくるかもしれないので、要件定義、プロセス設計の概要は知っておいたほうがいいのかも知れない。個人的にはIFDAM(Interface, Function and DataStore Application Model)図がピンとこない箇所だった。拡張画面遷移図というもののようだ。
こういう本を読んでいるとそのテーマ自体の概要が理解できるのは勿論だが、急に関連する別の何かと結びついてハッとすることがあるのが面白い。今回読んでいたら、内容が突然オブジェクト指向と結びついて、こういう考え方をすればいいのかと気がついてしまった。
著者が言うにはあえて薄く読みやすい本にしてあるので、大まかな流れを手軽に知るにはちょうどいい本。メンバー全員がこれに目を通すことでチームの意志を統一する、という使い方もあるのかもしれない。意外と各工程の作業内容に対する認識というものが、メンバー間で違っていたりするのものだ。事前に各工程でどんな作業をするのか全員で確認することで、認識の違いによりメンバー間に生じる無駄なストレスを軽減することが出来そうだ。
著者
羽生章洋
登場する作品
コーポレート・インフォメーション・ファクトリー―企業情報生態系の構築と管理
関連する作品
シリーズ前作