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「アンダーカヴァー」 2007

アンダーカヴァー(字幕版)

★★★☆☆

 

 自身が支配人を務めるクラブに通うロシアンマフィアたちが、彼らを捜査する警官である兄と父の殺害を計画していることを知った男が、警察への協力を申し出る。

 

 父が警察署長で兄も将来を期待される有能な警官という家族の中で一人違う道を歩み、クラブの雇われ支配人として働くホアキン・フェニックス演じる男。それだけで家族との距離感がわかるような気がする。きっとどこかで家族に対する劣等感を抱え、疎外感を感じている。そして父親も兄も犯罪の温床にもなっているクラブで働く主人公を疎ましく思っている。

 

 そんな主人公だが兄が銃撃され父親も狙われていると知ると、家族を心配して警察への協力を志願する。こういう普段は反発しあっていても、いざという時は、一瞬でそんな事は忘れてしまってなんとか助けようとしてしまう家族の姿に少し胸を打たれる。

 

 しかし兄はマフィアを挑発してあっさり返り討ちにあい、主人公はあっけなく潜入捜査に失敗し、父親も簡単にやられてしまって、この家族は全然いい所なしだな、と思わなくもない。マフィアと対決するということはそんな簡単なことじゃないとも言えるのかもしれないが、彼らの危機感の薄さが気になった。

 

 ちなみに「アンダーカヴァー」は邦題で、「We Own the Night」が原題。なので潜入捜査のシーンがほんの少しなのも仕方がない。

 

 そしてマフィア側も警官を殺すことに躊躇がない。これはやっぱり銃が簡単に手が入ることが問題なんだろう。警察と同等の戦力を持ててしまうから対抗する気になる。そして警官が簡単に殺される状況であれば、警官も自衛の意識が過剰になる。たまに無防備な市民を警官が殺害してしまってニュースになっているが、致し方ない部分もあるのかなと思ってしまう。

 

 日本で、もしこういう状況なら誰も警官になろうなんて思わないような気がするが、アメリカではそのあたりの感覚が麻痺してしまっているのかもしれない。警官が毎日のように殉職する世界なんてまともじゃない。

 

 兄と父が銃撃され、自身も襲われた主人公は、自分も警官になることを決意する。条件付きではあるが、結構簡単に警官になれてしまうのだな、というのが素直な感想。しかも捜査に意見をしたり出来てしまう、それなりのポジション。

 

 そしてついに犯人を追い詰めてエンディングを迎えるわけだが、よく考えると主人公たちは全然大した活躍していない。家族や兄弟の絆を描きたかったのかなとも思うが、それも中途半端になってしまっている印象。

 

監督/脚本 ジェームズ・グレイ

 

製作/出演 マーク・ウォールバーグホアキン・フェニックス

 

出演 エヴァ・メンデスロバート・デュヴァル

 

アンダーカヴァー (映画) - Wikipedia

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