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個人的な映画・本・音楽についての鑑賞記録・感想文です。

「ニューヨーク・ストーリー」 1989

 

ニューヨーク・ストーリー [DVD]

★★★★☆

 

 3人の監督によるニューヨークを舞台にしたオムニバス映画。

 

「ライフ・レッスン」

 別れた恋人に未練が残る有名画家は、出て行こうとする彼女を引き止め同居を続ける。

 

 恋人への未練が、画家の絵を描くことへの情熱となり、モチベーションを高めているようで、芸術家はなかなか因果な生き物だ。幸福だとつまらない作品しか生まれないのかもしれない。

 

 映画の中で使われている音楽がどれもいい。中でもプロコル・ハルムの「青い影」は何度もしつこく使われているが全然嫌じゃない。名曲の証。

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 画家の想いも実らず彼女は出て行ってしまうが、すぐに新たな恋が芽生えるのが面白い。さすが有名画家といったところだが、ニューヨークは出会いに溢れている、ということでもある。

 

監督 マーティン・スコセッシ


出演 ニック・ノルティロザンナ・アークエットスティーヴ・ブシェミ

 

「ゾイのいない人生」

 両親が不在がちのため、高級ホテルで一人で生活する少女。

 

 少女の嫌味に感じないセレブっぷりが可愛らしい。ただ、このオムニバス作品の中で一番何が言いたいのか良くわからなかった。一人で高級ホテルで暮らすより、旅をしながらでも皆と一緒に過ごす方がいい、ってことなのか。

 

 ラストシーンがヨーロッパで、この映画の趣旨に反するようにも思えたが、ニューヨークは世界の都市とつながっているともいえる。アメリカの片田舎からよりは、どこでも行けそうである。

 

監督/脚本 フランシス・フォード・コッポラ

 

脚本 ソフィア・コッポラ


出演 ヘザー・マコーム/ジャンカルロ・ジャンニーニタリア・シャイア

 

エディプス・コンプレックス

 母親にいつまでも子ども扱いされて悩む中年男。

 

 いつまで経っても息子を子ども扱いしてズケズケと意見を言い、誰かに息子の幼少期について訊ねられればアルバムを持ち出して来て事細かに微に入り細に入り延々と説明を始める。息子にしたら厄介だ。

 

 しかし女性にとっては子どもは作品なのだろうか。手をかけ育てたことを誇らしげに語り、自分の手元を離れた後は管理が行き届いているかチェックをして文句を言う。そんな親子の関係をコミカルに描いていて笑えた。

 

 それから箱の中に人が入って消えてしまうというよくある手品で、本当に中の人が消えてしまって、どこにもいなくなってしまったのは面白かった。このあと物語はシュールな展開を見せるのだが、ここからイマイチになってしまった。少し話がダレてしまった印象。

 

 母親を疎ましく思いながらも、結局は母親によく似た女性と付き合ってしまうという皮肉な展開。この物語が一番ニューヨークらしさがないのかもしれないが、ウディ・アレンにとってのいつものニューヨーク、といったところか。 

 

監督/脚本/出演

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出演 メイ・クエステル/ミア・ファロージュリー・カブナー 

 

ニューヨーク・ストーリー [DVD]

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ニューヨーク・ストーリー - Wikipedia

 

 

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