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「アイ・フランケンシュタイン」 2014

アイ・フランケンシュタイン(字幕版)

★★☆☆☆

 

あらすじ

 フランケンシュタイン博士により創り出されたモンスターが、大天使ミカエルに遣わされたガーゴイルと悪魔の戦いに巻き込まれていく。

 

感想

 人間の知らない所で悪魔とガーゴイルの戦いが繰り広げられているという設定。しかし、なんでそんなにコソコソと戦っているのかが良くわからない。ガーゴイルが人間のために戦っているのなら別にコソコソせずに、何なら人間と一緒に戦えばいいのに、と思ってしまう。自分たちが必死に戦っているのに、人間はそんなこともつゆ知らず、のんきに日々を暮らしているのを見たらモチベーションが下がりそうだ。神様というのは、そんなに人間に尽くすものではないと思うが。

 

 そんな戦いに巻き込まれたフランケンシュタイン。自分を創り出し、そして捨てた人間に対して元々良い感情は持っていないので、人間を守ろうとするガーゴイル側に立つ理由はなにもないはずだが、悪魔側が自分を狙ってくるので敵の敵は味方という発想か。

 

 

 ガーゴイル側、悪魔側共に様々なキャラクターが登場するが、皆だいたい二回目の登場で倒される、みたいな展開だ。何度か顔を合わせるうちに互いの関係性が深まり因縁も生まれて、ということがないので、対決シーンに何の感慨もなく、薄っぺらさを感じてしまう。まるで小ボスや中ボスばかりで、ラスボスがいないゲームのようだった。一期一会を大切に、というメッセージが込められているのなら納得だが。

 

 人間の知らない所でやりあっているのなら別にどうでも良いような気もしてしまってしょうがないのだが、見ていると天使側のガーゴイル陣営のイメージが悪い。フランケンシュタインが創られたのは神の意思だからと生かしておきながら、都合が悪くなると甘い言葉でおびき出して殺してしまおうとする。なかなかのダーティぶりでイメージダウンは避けられず、多分、この映画は悪魔側の人間によって作られたに違いない。

 

 フランケンシュタインも結局何がしたかったのかよく分からなかった。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/原案 スチュアート・ビーティー

 

出演 アーロン・エッカート/ビル・ナイ/イヴォンヌ・ストラホフスキー/ミランダ・オットー/ジェイ・コートニー /エイデン・ヤング/ケイトリン・ステイシー

 

アイ・フランケンシュタイン - Wikipedia

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