★★★☆☆
あらすじ
飲酒運転で交通事故を起こし、ほとぼりが冷めるまで世間の目を逃れて暮らす新興宗教の教祖に、3人のボディガードがつけられる。
感想
赤いスポーツカーでバイクと正面衝突し、相手は死んで、同乗していた若い女は植物状態。どうせ信者を騙して儲けた金で、若い女とよろしくやっていい気になっていたんだろ、と思わせるが、確かに豪勢に暮らしてはいるが、ちゃんと祈りを捧げたりして、それなりの信仰心はあるようだ。
そんな男につけられたボディガードたち。三人の男たちは他人同士のようだが、そんな三人で仕事をやらせてうまくいくのかというのは疑問だ。誰かが手抜きしたり、連携が取れなかったりして、うまくいかなさそう。普通は誰か一人に依頼して、その一人が仲間を連れてくるものなのだと思うが。
ただ、海に潜っては魚を捕まえるだけの生活を送る教祖。何やら思うところがあるようで、それを見守るボディーガードたちも教祖に対する印象が変わっていく。教祖の神がかった瞬間もあったりして、どこか常人じゃないものを持ち合わせているような気もしてくる。
そして、事故が起きるまでの出来事も合間に挿入されて、想像していたのとは違う事故の真相が明らかになっていく。教祖の心境の変化の理由もここから読み取れそうで、それが結末へとつながっていく。
登場人物たちも魅力的で、映画の雰囲気も悪くないのだが、物語はよく分からなかったというのが正直な所。それから、事故死したバイクの男についてはまったく触れなかったのは、ちょっと自分勝手な気がした。
スタッフ/キャスト
監督/脚本 豊田利晃
出演
松田龍平/水原希子/仲野茂/永山絢斗/板尾創路/北村有起哉/柄本佑/中村達也/大楠道代/渋川清彦