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「星を追う子ども」 2011

星を追う子ども 

★★☆☆☆

 

あらすじ

 秘密基地で出会った謎の少年の言葉から、地下にあるという謎の世界に興味を持つ少女。

 

感想

 異世界に旅立つ物語といい、主人公にまとわりつく謎の小動物といい、どこかで見たような懐かしい感じがする世界観。でもそういう一つのジャンルがあると考えれば、特に文句はない。

 

 主人公の少女は、いつも一人で過ごしていた自分の秘密基地で、謎の少年と知り合い彼の語った地下世界に興味を持つ。そしてその地下世界について詳しく知っているという臨時教師の元を訪れる。臨時教師は死んだ妻を蘇らせることを望んでいた。

 

 

 主人公はこの臨時教師にひっついて、死者を蘇らせる国である地下の世界を旅する。この臨時教師の男の目的自体が、死人を蘇らせたいというネガティブなものだけに、映画全体が死の匂いに包まれていて、どうにも陰気さがつきまとう。冒険に胸躍る感じはない。

 

 そしてこの男についていくことにした主人公に、動機が全く見えないのもどこか息苦しさを感じる。それなのにただただ男についていく。それは主人公も気にしていたようで、中盤以降に自分はただ寂しかったから付いてきたんだという事に気づく。正直、それを聞いた時は、だからといってそんな理由でこんなに多くの人たちに迷惑をかけちゃいけないよ、と説教したくなった。彼らよそ者がウロウロすることで、地下世界の人間たちは多大な迷惑を被っている。

 

 死者を蘇らせたいなどと、まともでない望みを持って始まった旅。最初から予期できたような結末が待ち受けていた。でしょうね、としか言いようがない。

 

スタッフ/キャスト

監督/脚本/原作/編集 新海誠

 

出演(声) 金元寿子/入野自由/井上和彦

 

星を追う子ども - Wikipedia

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