★★★★☆
あらすじ
両親を殺された少女は、アメリカに渡って殺し屋となり、復讐のために動き出す。108分。
感想
両親が殺された後、少女が追手から逃げる冒頭のシーンが圧巻だ。建物から脱出し、コロンビアの民家が密集する町中を疾走する。割とよくあるといえばあるシーンなのだが、それを幼い少女がやるのが新鮮だ。多分CGだろうが、単純にすごいと思ってしまった。
この少女のまま続けてほしかった気もするが、やがて少女は大人になり殺し屋となる。少女やモデル体型の女、女殺し屋と、リュック・ベッソンの好きなものばかりだ。しかし、主演のゾーイ・サルダナ、細すぎる。
殺し屋として仕事をしながら、そのターゲットに復讐相手をおびき出すヒントを残していく主人公。しかしその事が彼女を追い詰めることにもなってしまう。もっと上手いこと出来そうなものだとは思うが、彼女は殺し屋としては一流なだけで、そういった捜索とかは専門外だからなのかもしれない。
何度か厳重な警備をかいくぐってターゲットの元に見事に迫る手口を見せて、復讐相手の要塞への侵入も同様のやり方かと思わせておいての、まさかの正面突破は気持ちよかった。主人公の決意がよく伝わってくる。
そしてついに復讐に成功する主人公。ただそのクライマックスシーンが、主人公の目の前で展開されず、痛快感があまりなかったのが残念だ。一応、前振りはあったので、なるほどねとは思ったのだが。
多少の不満はあるが、リュック・ベッソンの好きなものは大抵の男も大好きなので、それらを眺めているだけでも概ね満足できてしまう部分はある。トータルで見れば悪くない映画だ。
スタッフ/キャスト
監督 オリヴィエ・メガトン
脚本/製作 リュック・ベッソン
出演 ゾーイ・サルダナ/マイケル・ヴァルタン/クリフ・カーティス/レニー・ジェームズ/カラム・ブルー/ジョルディ・モリャ/ アマンドラ・ステンバーグ
編集 カミーユ・ドゥラマーレ