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「トリガール!」 2017

トリガール!

★★☆☆☆

 

あらすじ

 工業大学に入学した女子が、ふとしたきっかけから人力飛行サークルに入会し、鳥人間コンテストを目指す。

 

感想

 出演者のセリフがモノラルっぽいというか、少し遠くで喋っているような感じで聞こえるので、自分の耳が悪くなったのかと不安になったが、ネットで検索すると他にも同様の感想があって安心した。録音に問題があるのか、とても言葉が聞き取りづらい。

 

「間宮君ここ、何言っているの?」と監督に聞かれた間宮は、「みんなが何言っているかわかないところは、僕も分からないんで」と(後略)

土屋太鳳が飛んで登場!? アドリブだらけの青春エンターテインメント映画『トリガール』テイクオフイベントでカラフルなメガホン大熱狂☆<取材イベント> 詳細記事 | SGS109

 

 さらにこんな感じでアドリブ中心でやっていたようなので、役者が何言ってるか分からないシーンが多かった。撮ってる監督が聞き取れていないのに、観客が聞き取れるわけがない。それからなぜか出演しているコロチキのナダルも気合が入りすぎていたからか、声に抑揚つけ過ぎで何言っているか分からない。そういうの、ちゃんと監督はコントロールしろよと言いたくなる。

 

 

 セリフが聞き取れなくても問題にしない事からも伺えるように、雰囲気と勢いだけで進行していく映画。鳥人間コンテストに向けた苦闘や奮闘が描かれることもなく、いつの間にかコンテスト当日を迎え飛び立っていた。あまりにもいざ本番という奮い立つ感じも手に汗握る感もなく、当然感情移入も出来るわけがなく、思わず乾いた笑いが出てしまった。

 

 そもそも鳥人間コンテストというよりもラブコメに力を入れていたようで、間宮祥太朗と土屋太鳳が終始キャンキャン言いあっているのを見せられる。ほとんど何言っているか分からないわけだが。あの二人、何かいつも言い争ってんなーと遠くから見ている感じ。

 

 笑かすつもりのシーンが全然笑えないのもつらかった。工業大学に通う男のステレオタイプで笑いを取るのも別に悪くはないと思うが、それだけで押されるとげんなりしてしまう。みんな同じとステレオタイプで見てしまっていたが、同じ目標を目指して共に時間を過ごすことでそれぞれの個性が見えてきたって事にしないと。最後までチェックシャツの眼鏡というその他大勢扱いでは、これを見て鳥人間コンテスト目指す人は出てこなさそうだ。基本的に人物描写がなくてスッカスカ。

 

 ただほとんど男ばかりの中で、さらに間宮祥太朗と高杉真宙という種類の違う男前の間で奔放に頑張る女子という設定は、女子受けはしそうだ。そしてあまり女子から嫌われなさそうな土屋太鳳がそれを演じるというのは上手いキャスティング。

 

 とりあえず撮影現場は楽しかったようなので何よりです。

 

スタッフ/キャスト

監督 英勉

 

脚本 高橋泉

 

原作

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出演 土屋太鳳/間宮祥太朗/高杉真宙/池田エライザ/矢本悠馬/前原滉/佐生雪/ナダル(コロコロチキチキペッパーズ)/羽鳥慎一/轟二郎/ひこにゃん

 

トリガール!

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トリガール! - Wikipedia

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